2012年10月11日

チョン・ヤン

 BOOK・OFFで250円なのを見つけ、まったく知らなかったCyCLoの1集『Gamble』とやらを買ってみました。調べたところ、2001年デビューのCyCLoは、キッド(ムン・ヨンソン)、のちにThe Rinkを結成するリンク(キム・ヨングク)に、紅一点のチョン・ヤンがヴォーカリストとして参加した3人組ヒップホップ・グループだそうです。が、チョン・ヤンは実はまったく歌っていなかったとか。なかなかパワフルなヴォーカルだと思いきや、別人でしたか……。ミュージックビデオに出演することになって、そのときすでにレコーディングは終わっていたのに、正式なメンバーとして活動することにしたんだとか。実際に歌っているのは、デビューを控えていたヘリョン(2003年に『To Expection……First』でソロ歌手としてデビュー。2009年にはソン・ホヨンをフィーチャリングした「私、なぜ別れるの」をリリースしている)のようです。





 で、チョン・ヤンの経歴を調べてみました。
 2000年にシチュエーションコメディ「俺たち三人組」でデビュー。ヌード写真集で“胸美人”と話題を集めたそうですが、このリップシンク疑惑で叩かれて芸能界から姿を消してしまいました。その後、甲状腺機能亢進症で闘病したとの報道がありますが、約7年の空白期間を経て2009年に「チョン・ヤギョン」で復帰。同時期に『春香秘伝』の撮影にも臨みました。「崖っぷちの女たち」ではメインキャストのひとりを演じています。ところが今度は2011年3月4日に飲酒運転による交通事故で非拘束立件されたとの報道。なんともお騒がせな人ですね……。


チョン・ヤン 정양
生年月日:1981年7月2日
身長:165cm

【ドラマ】
「俺たち三人組」(00)
「ちょうどいい」(01)
「チョン・ヤギョン」(09) ホンチュン役
「崖っぷちの女たち」(10) ソン・ジュナム役
【映画】
『春香秘伝』(10) ウォルネ役

2012年9月18日

ヨン・ウジン

「まるごとマイ・ラブ」でドゥジュンの叔父にあたるウジン役を演じていたヨン・ウジン。塾の人気No.1講師という役どころですが、ストーリーの本筋にからむことはほとんどなく、それほど見せ場があるわけではありませんでした。が、主演をつとめた「普通の恋愛」が期待以上によかったのでした。ユ・ダイン目当てで観たのですが、なかなかいい芝居をしてます。
 ヨン・ウジンは2007年からファッションモデルとして活動し、2009年にキム=チョ・グァンス監督の短編映画『ただの友達?』でデビュー。ゲイのカミングアウトと兵役をテーマにした作品で、第19回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2010年)の「ボーイズ短編集」で上映されています。演じたのは主役のひとり、ミンス役。からみのシーンもあってデビュー作にしてかなりの難役だったと思いますが、ひさしぶりの休暇で恋人(イ・ジェフン)と会って見せる笑顔が何よりも印象的です。坊主頭も初々しい感じ。このときはソ・ジフという芸名でした。その後、現在の芸名に改名(本名はまた別で、キム・ボンフェという珍しい名前だそうです)。「シンデレラのお姉さん」ではウンジョ(ムン・グニョン)の高校時代の同級生に扮しているようです。そして「まるごとマイ・ラブ」があって「烏鵲橋の兄弟たち」。未見ですが、一家の四男役で、着実にステップアップしてるようですね。
 そして「アラン使道伝」ではチェ・ジュワル役で主要キャストのひとりを担っています。まだはじまったばかりですが、どうもアラン(シン・ミナ)とは生前に関係がありそうな雰囲気。いわゆる悪役にあたると思いますが、見せ場もかなりありそう。これから人気が出そうな気配です。

ヨン・ウジンヨン・ウジン 연우진
生年月日:1984年7月6日
身長:185cm 血液型:AB型
JUMP ENTERTAINMENT所属 http://jump-ent.com/

【ドラマ】
「シンデレラのお姉さん」(10) キム・ドンス役 ウンジョの高校の同級生
「まるごとマイ・ラブ」(11) パン・ウジン役 塾の人気No.1講師、ドゥジュンの叔父
「烏鵲橋の兄弟たち」(11) ファン・テピル役 口が達者な四男
「普通の恋愛」(12) ハン・ジェグァン役 写真作家
「アラン使道伝」(12) チェ・ジュワル役 密陽の権力者チェ大監の息子
【映画】
短編『ただの友達?』(09) ミンス役
短編『私たちは空を飛んだ』(11) スンギ役

2012年9月17日

普通の恋愛

 全州の観光案内所に勤めるユネ(ユ・ダイン)は祖母(イ・ジュシル)と二人暮らし。他人に迷惑をかけないよう、必要以上に目立たないよう、ひっそりと暮らしている。それは父のジュピョン(イ・ソンミン)が7年前の殺人事件の容疑者として指名手配されているからだ。ユネは父の無実を信じているが、周囲からは殺人犯の娘として白い目で見られている。そんなある日、ユネの前にジェグァン(ヨン・ウジン)が現れた。彼は著名な写真家で、地元の案内にユネを指名する。ユネは自分のことを知らないジェグァンと"普通の恋愛"ができるのではないかと淡い期待を寄せるようになっていった。
 ところが、実はジェグァンにはユネに近づく目的があった。父が指名手配されていることをユネが告白すると、ジェグァンは「知っている」という。ジュピョンが容疑をかけられている殺人事件の被害者はジェグァンの兄だったのだ……。

 このあいだ劇場で観た『短い記憶』のユ・ダインが主演ということで、衛星劇場で放送されたのを観てみました。これが期待以上。通常は一話完結の「KBSドラマスペシャル」の一貫ではありますが、ミニシリーズ「乱暴なロマンス」と「赤道の男」のあいだに変則的に放送された全4話の作品です。脚本のイ・ヒョンジュは、短編とミニシリーズの一部を手がけているのみなので新人なのでしょうか、しかしながらよくできていると思いました。ありきたりな物語に終わらず。
 タイトルの"普通の恋愛"というのは、ユネの憧れであるだけでなく、もうひとつの意味があるんですね。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ジェグァンの兄を巡る"普通の恋愛"です。キャストにチョイ役なわけない人がいたので後半に何かあるとは思ってましたが、予想しなかった展開。ユネとジェグァンの関係が中心的な軸ですが、ジェグァンと母の関係もポイントです。そして、ユネの父は本当に殺人犯なのか、はたして真犯人はいるのかというサスペンス要素もあって、地味ではありますが、飽きさせません。
 わかりやすいハッピーエンドじゃないので「え、それで終わり!?」と思わないでもないのですが、余韻の残るラストシーンです。その後の二人を想像してみることもできるでしょう。7年前に止まっていた二人の時間が動きだした……少なくともそう受け取れるラストシーンで、よかったと思います。
 2012年10月30日と31日に衛星劇場で一挙放送があるので、オススメです。

普通の恋愛 

原題 보통의 연애(普通の恋愛)
KBS2/全4話/2012年2月29日~3月8日放送
http://www.kbs.co.kr/drama/series2/special/love/
脚本 イ・ヒョンジュ(「私は蝶」「深夜病院」「私がもっとも美しかったとき」)
演出 キム・ジンウォン(「ロマンスタウン」「世界のどこにもいない優しい男」)、ペク・サンフン(「私がもっとも美しかったとき」)
日本では衛星劇場にて放送 http://www.eigeki.com/korea/ordinarylove/

普通の恋愛ユ・ダイン......キム・ユネ 観光案内所職員
ヨン・ウジン......ハン・ジェグァン 写真家

イ・ソンミン......キム・ジュピョン ユネの父
イ・ジュシル......ユネの祖母
キム・ミギョン......シン女史 ジェグァンの母
キム・ヨンジェ......カン・モクス 芸術家

オ・ヨン......オ・ジョング 観光案内所の係長
チェ・ミンソン......クォン・デウン 自動車整備士、ユネの幼なじみ
ソン・ミンジ......チュ・サンア 出版社のチーフ、ジェグァンの友人
シン・ドンミ......キム・ギョンジャ カフェ店主

クォン・セイン......ハン・ジェミン ジェグァンの兄
チョ・ユヌ......ハン・ジェグァン(子役)
ムン・ガヨン......キム・ユネ(子役)

キム・ギョンリョン......教会の神父 ※1・4話
ホン・スンチャン......悟木台の警備員 ※1話