1,760万人を動員して歴代ダントツ1位の作品なのに、日本では未公開で、ひっそりとDVDスルー(2015年8月12日発売)。しかも原題(『鳴梁』)から程遠い邦題で、それこそスルーしてしまいそうでした……。さらには16分もカットされてるとのこと。まぁ、韓国人の演じる日本人役の無茶すぎる日本語が吹き替えになってるという利点はありますが(基本的に字幕派ですが、この場合はアリかなと)。
案の定、ツッコミどころ満載。でも、やりすぎなくらいが娯楽作としては見ごたえがあるんじゃないでしょうか。歴史歪曲といった批判はあるのでしょうけども、そもそも厳密な時代考証は求めてませんし。日本人を絶対的な悪として描いてても、アイシャドウばっちりのリュ・スンリョンらには笑っちゃいますし。
大鐘賞の最優秀作品賞を受賞したほか、チェ・ミンシクが数多くの主演男優賞に輝きました。が、それは韓国人にとって英雄である李舜臣(イ・スンシン)が活躍する作品だからでしょうし、他国からすればそれほどアツくなれるものではありませんね。アクション映画としてはそこそこ楽しめます。