2018年12月21日

ウォンテッド

国民的女優のヘイン(キム・アジュン)が引退を表明したその夜、息子のヒョヌ(パク・ミンス)が誘拐された。犯人の要求は、リアリティ番組を生放送し、10のミッションをクリアすること。彼女はプロデューサーのドンウク(オム・テウン)に番組の制作を頼み込み、夫のジョンホ(パク・ヘジュン)が社長を務めるUCNで「ウォンテッド」を開始する。しかし、犯人の真の目的はわからない。ミッションによっていくつもの犯罪が暴かれていくが……。

 もう2年以上も前の作品になりますが、今さら視聴。おもしろい! 真犯人が誰なのかはもちろん、本当の目的が何なのかもまったくわからないまま物語は展開していきます。一気に観たくなります。
 キム・アジュンはもちろんいいんですが、チ・ヒョヌがめっちゃカッコよく見えてきます。いわゆるイケメンというわけではありませんし、今まであんまりピンときてなかったんですが、これだけ主役を張っていることに納得。もっと彼の出演作を見たくなりました。
【以下、ネタバレ注意】
 そしてこの物語、もちろんフィクションではありますが、韓国で起きた加湿器殺菌剤事件がモチーフとなっています。日本でも報道されたので覚えている方も多いのではないでしょうか? しかも放送されたのは実際の事件の判決が出るよりも前。世間に情報提供を呼びかけるヘインの姿で終わるという、ドラマとしては「そこで!?」というエンディングですが、現実と地続きなわけですね。劇中のリアリティ番組ほどではないにせよ、当時だったら臨場感のあるものだったでしょう。かなりの意欲作といえます。

2018年12月20日

プランマン~恋のアラームが止まらない!

潔癖症のジョンソク(チョン・ジェヨン)は生活スケジュールを分刻みで徹底的に管理し、規則正しく暮らしている。そんな彼には想いを寄せる女性がいた。自分と同じような性格を見せるコンビニ店員のジウォン(チャ・イェリョン)だ。ところが、思いきって声をかけた相手は、代わりにレジに立っていた自由奔放なソジョン(ハン・ジミン)。彼女のおかげでジウォンに告白する機会を得るが、彼女は潔癖な性格を直そうとしているのだった。ジョンソクはソジョンからオーディション番組に出ようと誘われて……。

 潔癖症の主人公に笑わされっぱなしでしたが、まさかの展開、想像もしていなかった事実に思わず涙……。こういうの、韓国映画らしいですね。安心のチョン・ジェヨンに、ハン・ジミンもサバサバしたヒロインを快活に演じていて好感度大。グループ療法の面々(医師含む)にもウケます。
 日本では劇場未公開のDVDスルーだったでしょうか。気軽に楽しめる良作だと思います。邦題には余計なサブタイトルがついてますが。

2018年12月19日

彼とわたしの漂流日記

リストラに遭い、借金を抱え、恋人にも捨てられた男(チョン・ジェヨン)は、絶望して漢江に身を投げた。が、パム島に漂着。死のうにも死ねない彼は、泳げないため脱出することもできず、島でのサバイバル生活をはじめる。一方、対岸のマンションに暮らす女(チョン・リョウォン)は、引きこもり、3年のあいだ一歩も家を出たことがない。ある晩、彼女はカメラのレンズ越しに彼の姿を見つけ、好奇心を抱きはじめ……。

 数年ぶりに再見。やっぱりいい作品ですね。
 ソウルのど真ん中で漂流生活とはいささか荒唐無稽ですが、舞台となるパム島は生態系保全地域に指定されていて立入禁止なので、もしかしたらこんなことも可能かもと思わせます。絶妙。チャパゲティ(インスタントのチャヂャン麺)の粉末ソースを見つけ、自給自足で念願のチャヂャン麺を完成させるくだりは涙なしには見られません(笑)。
 原題は『キム氏漂流記』。一見すると、むりやり恋愛に寄せた邦題のようですが、実はこれまた絶妙なタイトルかもしれません。主人公がふたりともキム氏で、ヒロインのほうも現実と妄想のあいだを漂流していたといえるわけですから。
 民防(一斉に行われる軍事避難訓練。車両はストップ、歩行者も足を止めなければならない)が重要な役割を果たすところも韓国ならでは。奇想天外でありながらリアルでもある、韓国映画らしい韓国映画で、好きな作品のひとつです。

2018年12月18日

キンコンカンコン 恋の始まり

かつてラッパーとして活動していたスルギ(イ・ジュヨン)は、厳格な母のために夢をあきらめ、今は小学校で音楽を教えている。二日酔いで授業に出たり、あまりやる気はない。そんなある日、ド派手な服装の英語教師ユビン(ユラ)がやって来る。世間の目などまるで気にしないユビンとはそりが合わないが、2人は放課後クラブでヒップホップ班を担当することに……。

 こういう邦題、ほんと、やめてほしいですね。まったく「恋の始まり」なんて話じゃないんですから。イ先生(アン・ウヨン)が主人公に片想いをしているというのはありますが、そこが主題ではありません。
 元ラッパーの教師が嫌々ながら子どもたちにヒップホップを教えていくうちに情熱を取り戻していくという物語。「力道妖精キム・ボクジュ(恋のゴールドメダル)」で重量挙げ部員のひとりを演じていたイ・ジュヨンが主人公です。元ラッパーという役どころは意外な感じでしたが、わりとサマになってますね。Girl's Dayのユラがサバサバとした英語教師のユビン役で、すごくよかったです。振りまわされつつも、彼女のおかげでスルギは変わっていくんですね。2人に芽生える友情がちょっと感動的。生徒の子どもたちもそれぞれが個性的で、楽しめます。

2018年12月17日

ハッピー煉獄レストラン

なかなか芽の出ない料理人のシヒョン(キム・ジソク)は、人気番組「キッチンコロシアム」に挑戦するも散々に酷評され、さらには恋人の浮気現場を目撃して絶望する。自殺を決意し、首を吊ろうとしたその矢先、すべてが誤解と気づくが、死んでしまった……。気づくとそこは煉獄。あの世へのフェリーが出航する翌朝まで、死神のヘナ(ユン・ボラ)が兄のテミン(イ・ムセン)と営むレストラン「アイリッシュアッパーカット」に連れてこられたシヒョンは、料理コンテストで優勝すれば願いの叶うチケットがもらえると知って……。

 泣けるくだりもあったりして、なかなか楽しめるウェブドラマでした。頼りない主人公にキム・ジソクがぴったりで、元SISTARのボラはちょっとドジな死神役を愛らしく演じていて好感がもてます。
 OST「맥주는 식어가는데(ビールは冷えるけど)」を演奏してるのは중식이(ジュンシギ)というバンド。「スーパースターK」のシーズン7でTOP 5まで勝ち進んだそうです。ヴォーカルのチョン・ジュンシクが、テミン(イ・ムセン)をステージへと促す煉獄のミュージシャンとしてゾンビメイクで出演もしてます。

2018年12月16日

the Blue Sea

大学の海軍副士官学科に通うヘジ(チョン・イェイン)は、実習に遅刻した日、恋人からカカオトークで別れを告げられて意気消沈。その矢先、浜辺に打ち上げられた男(チョ・ギソン)を見つける。放っておけず家に連れて帰るが、男は記憶を失っていた。副士官学科の教授で海軍大尉のギス(ク・ジャソン)が男の腕にあるタトゥーに目を留め、チャギと名づけて面倒をみることに。その一方、海軍諜報部隊に所属するヘジの姉ウニ(ユンジン)は局長から極秘任務を命じられる。

 ひどすぎ……。低予算の特撮ヒーロー番組のような幼稚なストーリー展開で、キャストの演技も拙く、なかなか観るのがつらい作品。せめてアクションにキレがあったら楽しみようもあるのですが、撮り方や編集で補うどころか、演出そのものが下手すぎます。ウェブドラマとはいえ、あんまりじゃないでしょうか。LOVELYZの曲が挿入歌として流れるので、ファンであれば観る価値はあるかもしれません。

the Blue Sea

原題 더 블루씨(ザ・ブルー・シー)
2017年10月9日より配信/全5話(日本の放送では全1話)/NAVER TV
KBS WORLDにて2018年8月24日に日本初放送(1話完結)

脚本・演出 ファン・ギョンソン

チョン・イェイン(LOVELYZ)……チョ・ヘジ 大学生
チョ・ギソン……チョン・チャギ 記憶喪失の男=WM-009
ク・ジャソン……ソン・ギス 海軍大尉、副士官学科の兼任教授
ユンジン……チョ・ウニ ヘジの姉、UDU(海軍諜報部隊)要員

チョン・テリ……チョン・ガヨン ヘジの親友、航空サービス科の生徒
パン・ボヨン……キム・ヒョンギ ヘジの親友、自動車工学科の生徒
キム・ミニョク……アルバイト学生=北朝鮮工作員
オ・サンジュン……UDU局長、ウニの上司
アン・スンウォン?……航空サービス科の実習の乗客役

2018年11月8日

韓国警察の階級

치안총감 治安総監(Commissioner General) 警察庁 長官
치안정감 治安正監(Chief Superintendent General) 警察庁 次長
치안감 治安監(Senior Superintendent General) 警視監
경무관 警務官(Superintendent General) 警視長
총경 総警(Senior Superintendent) 警視正
경정 警正(Superintendent) 警視
경감 警監(Senior Inspector) 警部
경위 警衛(Inspector) 警部補
경사 警査(Assistant Inspector) 巡査部長
경장 警長(Senior Policeman) 巡査長
순경 巡警(Policeman) 巡査

 映画やドラマで出てくる警察の階級。日本では何にあたるのか、まとめてみました(右端が日本)。まったくのイコールではないのかもしれませんが。

2018年11月4日

伏魔殿

 ミレ群庁に勤めるヨンナム(アン・ネサン)は要領の悪いカタブツの公務員。しかし情に篤く、とりわけ後輩のスンジェ(チェ・ウソク)を弟のようにかわいがっている。ある日、道路整備事業の入札に不正の疑惑がもちあがる。見過ごすことができないヨンナムは真相を明かそうとするが、スンジェが関わっていることに気づいて……。

 KBSドラマスペシャルの2012年作品。要領が悪いと妻に呆れられても不正は許せない主人公をアン・ネサンが演じてます。スンジェ役のチェ・ウソクが見覚えのある顔だなぁと思ったら「その女の海」のテス! 「ここは伏魔殿です」と先輩に忠告しつつ、出世のために不正に手を染め……という役どころでした。まぁ、予想を裏切るような展開はありませんが、2011年のKBS単幕劇脚本公募の当選作をドラマ化した作品で、脚本家は実際に公務員の経験があるそうです。
 劇中、郡民ふれあい祭りのステージに、ちょうど4人組で再始動したアイドルグループのA-bleが出てきて"Mystery"を歌ってます。エンディングで流れるのは、なぜかBob Sinclarの"Love Generation"。


2018年11月3日

曲がり角

ヨンエ(キム・ヨンリム)は「愉快なヨンエさん」と呼ばれる71歳の独居老人。認知症を装い、施設で暮らすことを望んでいる。一方、高校生のドンハ(ヨン・ジュンソク)は、何でも金で解決する母(ユン・ユソン)に「産んだことを後悔してる」とまで言われ、自暴自棄になってビルの屋上から飛び降りようとする。それを止めたのがヨンエだった。学校から奉仕活動を命じられたドンハは、福祉館でヨンエと再会。「オッパ!」とつきまとうヨンエが疎ましいドンハだったが……。

 KBSドラマスペシャルの2012年作品。孤独な老人と、どこにも居場所のない高校生、2人の交流を描いた物語で、なかなか秀逸な脚本だと思います。
【ややネタバレ注意】ヨンエは息子と絶縁状態で連絡もつかないということでしたが、30年前に夫の暴力から逃れるために家を捨て、たしかに絶縁状態ではあるものの、息子は実は母の保険料を払っていて、完全に縁が切れていたわけではなかったようです。ヨンエも息子の職場での名前(ナイトクラブではテバクと名乗っている)を知っていたわけですし。自分が施設に入ればそういう負担もなくなるからと、誰にも迷惑をかけるまいとしていたんですね。息子を捜すポスターをあちこちに貼りますが、息子の写真ではなく、自分の写真で「お母さんに会いに来なさい」としたのも、息子に迷惑がかからないようにということだったわけです。なるほど。そして、ドンハが自分に無関心な母(息子のアレルギーも知らずきゅうりを食べさせようとするなんてひどい!)に弁当もつくってもらえなかったと語りますが、それがヨンエには息子の言葉と重なるのでした。自分を必要としてくれる人がいることで「しっかりしないと」と思い至るヨンエ。この老人と高校生の2人がたがいに共感するところがグッときます。
 タイトルの「曲がり角」は、ドンハと手をつないで歩くヨンエが「この曲がり角を一歩踏みだせば世界が広がっている」と語るラストシーンから。このラストが現実(=過去)なのかはわかりませんが、少なくともドンハにとって希望を感じさせる終わり方でした。その前が「え、そんな……」という展開なんですけど。
 エンディングに流れるのは、なぜかDeath Cab for Cutieの"Marching Bands of Manhattan"。

2018年11月2日

母のノート

小さな惣菜店を営む料理の得意なエラン(イ・ジュシル)。レシピを書き留めたノートはエランにとって大事な宝物だ。一方、息子のギュヒョン(イ・ジョンヒョク)は教授職を得られず非常勤講師をしている。妻のスジンが家庭教師の仕事をしているため、エランが2人の孫を預かることも多い。しかし、エランは物忘れが激しく、時に不可解な行動をとるようになってきた。むりやり病院へ連れていくと、認知症が進行していることが判明。さらにギュヒョンは母の「忘れたくても忘れられないこと」を知ってしまう。惣菜店を売り払って教授職を得るための“寄附金”を得るつもりだったが、ギュヒョンは母のノートを見つけ……。

 今年のコリアン・シネマ・ウィークは、6本のうち、2本が日本でも劇場公開済み(『タクシー運転手 約束は海を越えて』『犯罪都市』)で、1本(『復讐のトリック』)はまもなく公開。ここでしか観られないものは半分の3本でした。最後に観たのがこの作品。テーマに沿ってのセレクションなのか、どれも家族の再生といった物語でしたが、こちらは母と息子の物語です。ちなみに「日本初上映」と謳ってましたが、京都国際映画祭で2週間ほど早く上映されているので「初」ではないですね。
 泣けます。
 が、ちょっと引っかかるところも……。【ネタバレ注意】エラン(イ・ジュシル)には幼くして亡くした息子がいたわけですが、だからといってギュヒョン(イ・ジョンヒョク)に冷たいのはどうなんでしょう? 「あなたを責めてるわけじゃない。自分を責めてるの」とは言うものの、明らかにそんな態度じゃない。しかも何十年も経ってそれを知らされるギュヒョンの気持ちは……。それと、最後の最後に「おまえが私の宝物」と言いますが、それじゃ妹の立場は!?と思ってしまいました。また、エンドロールで一般人の「お母さん大好き」といったメッセージ動画がたくさん流れます。『トック』では同じように祖父と孫の写真が映し出されましたが、そういうの、あまり好きじゃないんです。
 感動の押しつけように感じてしまったのは自分が素直じゃないからでしょうか……。

2018年11月1日

サングォン

建築現場で働くサングォン(イ・ムンシク)は、泥酔した翌朝、路地裏で目を覚まし、大金の入ったバッグがなくなっていることに気づく。一緒に呑んでいたジョンホ(チェ・ムソン)は店を出たときには持っていたと言う。バッグには妻のインスク(チョ・シネ)が店を出すための契約金が入っているのだった。その一方でサングォンは出稼ぎ労働者の遺体が見つかったという話を聞く。昨夜の記憶がまったくないサングォンだが……。

 KBS WORLDでなぜか古いドラマスペシャル作品をいくつかやっていて、未視聴のものを録画。2012年の作品です。「応答せよ1988」でブレイクする前のチェ・ムソンなど、地味な俳優がたくさん出ています。サングォン(イ・ムンシク)と衝突する朝鮮族の出稼ぎ労働者は「賢い監房生活」のコ博士、チョン・ミンソンですね。重要な役どころでした。
 どん底の生活をするサングォンがさらなる悲惨な目に遭うわけですが、冒頭で取り調べを受けるサングォンの姿からはじまり、酔って記憶のないサングォンが本当に人を殺したのか……というミステリでもあります。予想のつく展開ではありましたが、サングォンに追い討ちをかけるような酷たらしい結末。けっして後味のいい作品ではありませんが、イ・ムンシクの熱演でズシリと印象に残る作品でした。

2018年10月31日

私に残った愛を

建設会社で現場の所長を務めているボンヨン(ソン・ジル)は毎日のように帰りが遅く、妻のファヨン(チョン・ミソン)は不満を抱いている。高校生の双子の兄妹、ウジェとダルリムは朝からにらみあい、父親を相手にすることもない。末っ子のビョルリム(イ・イェウォン)だけがボンヨンになついている。そんなある日、身体の不調を感じていたボンヨンが病院へ行くと、末期の大腸癌であることを告げられる。さらに建築現場で起きた事故の責任をなすりつけられ、解雇されてしまったボンヨンは……。

 いわゆるキリスト教映画ですね。製作のCBSというのはChristian Broadcasting System=基督教放送のことです。まぁ、とてもわかりやすい映画。泣けます。
 序盤、ボンヨン(ソン・ジル)がカラオケで、ダルリム(クォン・ソヒョン)が路上ライヴで歌うのは、ピョン・ジンソプ(변진섭)の「鳥のように(새들처럼)」でした。1988年の1集に収録されたヒット曲で、FTISLANDが2011年にカヴァーしたりも。別々の場所で親子が同じ曲を歌っているというのがおもしろい演出なのですが、ソン・ジルにキーを合わせているためか、元4Minuteのクォン・ソヒョンの歌がいまひとつ。その後も何曲か歌いますけど、父親が歌手になるのを反対するのもわかるというか、圧倒的な歌唱力というわけではないのが残念でした。ダルリムの双子の兄、ウジュ役はPENTAGONのメンバーのホンソクですが、こちらは歌う場面はありません。ちなみに、エンディングで流れるのもピョン・ジンソプの曲、「風は(바람은)」。2015年の新しい曲です。
 ボンヨンの妹のスンジョン(チョン・スヨン)がやっているcafe bronsisは麻浦区延南洞に実在するカフェのようです。Instagramを見つけた人がいました。

2018年10月30日

トック

幼いドック(チョン・ジフン)とドッキ(パク・ジユン)は祖父のハクス(イ・スンジェ)と3人で暮らしている。ある日、ハクスは余命がわずかであることを告げられる。息子である2人の父親は1年前に亡くなり、母親はある事情からハクスが家を追い出したのだった。ハクスは遺されるドックとドッキのことが心配で……。

 餅の映画かと思ったら違うんですね。餅(トック)ではなく、登場人物の名前でした。劇中でほんの数回しかフルネームは出てこず、語頭では濁らないためにそう表記したのでしょうが(NHKでの「冬のソナタ」のカン・ジュンサンとチュンサンのように)、誤解を避けるためにも「ドック」のほうがよかったんじゃないでしょうか。
 ベタな物語といえばベタなのですが、もう、これは涙なしには観られません。特に後半は嗚咽する声が漏れないか心配になるほどでした。
 ノーギャラで出演を買って出たらしいイ・スンジェはいわずもがな、ドック役のチョン・ジフン(「トッケビ」に出てた子ですね)の熱演が涙を誘います。妹のドッキ役のパク・ジユンちゃんはたどたどしいな……と思ったら、愛着障害で5歳だけど言葉は3歳児並みという設定なのでした。絶妙です。喧嘩はしても仲直りする少年同士、そして、おそらくハクス(イ・スンジェ)とは長年の幼なじみなのであろうチョン女史(ソン・ビョンスク)と村長(チャン・グァン)という大人の関係性にも微笑ましいものがありました。いわゆる悪人が出てこないところが美点でしょう。冷たい現実を突きつけるのも映画かもしれませんが、希望を感じさせてくれるのも映画ですから。駆けだす兄妹のラストショット、最高です。
 それと、母親がインドネシア人という設定で、多文化映画という側面もあるんですね。女性監督パン・スインのデビュー作ですが、草稿から8年かかっているそうです。大学時代に東南アジア出身の友人がいて、多文化家庭について映画にしたかったとのこと。

2018年10月29日

雨の国

 2年前の雨の日に夫を交通事故で亡くしたナラ(チョン・ウンチェ)が教職に復帰した。一方、隣のクラスの生徒のウギ(ユ・ミンギュ)は、同じ日に父を亡くして以来、雨を恐れるようになっていた。葬儀場で出会っていた2人は、同じ傷を抱える者同士、おたがいを慰めるように距離を縮めていく。ところが、学校で2人の噂が広まってしまい……。

 主役に抜擢された『ヘウォンの恋愛日記』(13)に続いて『自由が丘で』(14)でもホン・サンス監督作に出演しているチョン・ウンチェ。その『自由が丘で』で共演した加瀬亮と熱愛なんて記事が「フライデー」に載ったのはもう5年も前ですね。ちょうどその頃の作品です。相手役は「医心伝心」でジェハ/ジノ役のユ・ミンギュ。
 教師と生徒の禁断の愛ということにはなりますが、しみじみとした味わいです。

2018年8月31日

王になった男

光海8年(1616年)。暗殺に怯える王(イ・ビョンホン)は、自分の影武者となる人物を探すよう都承旨のホ・ギュン(リュ・スンリョン)に命じる。白羽の矢が立てられたのは堕落した王の風刺劇を演じていた道化師のハソン(イ・ビョンホン)。王と瓜二つのハソンは、三日に一度、代役を務めることになった。ところがその矢先、王が倒れる。敵対勢力に知られることを恐れたホ・ギュンは、王が回復するまでのあいだ、ハソンを王に仕立てることに。ハソンは王としての振る舞いを学びながら宮廷生活に慣れていくが、やがて権力争いばかりの政治に疑問を抱く。そして自らの言葉で発言をはじめ……。

 王と庶民が入れ替わるという同様プロットの映画が同時期に公開されました(韓国で約1ヶ月違い)。チュ・ジフン主演の『私は王である!』です。あちらはコメディ色の強いものでしたが、こちらはよりシリアス。しかし、絶妙の間で、じわりと笑える場面が随所に散りばめられています。それも演技巧者がそろっているからこそでしょう。まわりにバレないよう慌てふためくホ・ギュン(リュ・スンリョン)とか、「笑ってくれ」と言われた中殿(ハン・ヒョジュ)のぎこちない笑顔とか、実にうまいものです。もちろんイ・ビョンホンも。死に怯える孤独な王の光海君、人間味あふれる道化師のハソン、相反する2つのキャラクターを見事に演じ分けています。しかし、そんなハソンも次第に本物の王のような風格を備えていくわけで、
 シム・ウンギョン扮する女官のサウォルも重要な役どころで、ひとつのクライマックスを演出していますが、キム・グァンイン扮する護衛武士のト部将が最後においしいところをもっていった感も。いちばんの泣きどころなのでした。民の苦しみを知るハソンのまっすぐな想いが人を変えたという、グッとくるポイントです。

2018年8月19日

王様の事件手帖

1468年。あらゆる事件を自分で解決しないと気が済まない風変わりな王(イ・ソンギュン)は、補佐役として、目にしたものはすべて記憶するという新人史官のイソ(アン・ジェホン)を任命する。そんななか、漢陽で人間の頭が燃えだす奇怪な事件が発生。王はイソを従え、真相を暴くため秘密裏に捜査を開始する……。

 破天荒な王と頼りない史官のバディムーヴィーで、難しいことは考えずに楽しめる時代劇コメディ。
 王は実在した睿宗ですが、特に史実に沿ってという感じではありません。地名もちょっと変えていたり、時代考証も甘め、あくまでもフィクションということなのでしょう。まぁ娯楽作品なのでそこはいいとしても、キャラクター設定やストーリー展開がやや粗い気はします。驚異的な記憶力をもつというイソ(アン・ジェホン)ですが、実際に発揮される場面はあまりありません。ソナ(キョン・スジン)も思ったほどに活躍しません。そのわりにラストシーンで王と並んで笑顔を浮かべてます。才能を見出されて王を補佐する役職に就いたとかなのでしょうが、彼女の出番はほかにもカットされてそうな気配。そうした個々のキャラクターを次作では掘り下げてほしいところですね。
 と、勝手に続編を期待しますが、実際のところ「朝鮮名探偵」のようにシリーズ化はアリなんじゃないでしょうか。イ・ソンギュン扮する王は、堅苦しい言葉を嫌い、好奇心が旺盛で頭が冴え、もうひとつ秀でたもの――ネタバレになるので書きません――があって、魅力的なキャラクター。時代劇は初でしたが、いい声ですし、王役が似合ってます。イソにももっと活躍してほしいですし、いまや「韓流ぴあ」の表紙まで飾っているチョン・ヘインは出番が少なすぎて、なんだかもったいないというか。ソナもいろいろと発明品でサポートできることでしょう。それぞれの見せ場はいくらでもつくれそうです。韓国では大ヒットとはいかなかったようですが、誰もが楽しめる娯楽作として続けてほしいものです。

2018年8月17日

恋のパスワード

アン(チェ・スヨン)とジニョン(シム・ヒソプ)が喧嘩別れをして1週間後、ジニョンが突然、交通事故死。彼はスマートフォンでアンへのメッセージを綴っているところだった。遺されたスマートフォンを手にしたアンは、ジニョンの最後のメッセージを知ろうとロックを解除しようとする。パスワードを10回間違えると初期化されてしまうと聞いて慎重に試すが、思いつく数字はどれも当たらない……。その一方、職場にやって来た新人のジニョン(イ・ウォングン)は死んだ恋人と同姓同名。名前を呼ぶこともできず、アンは動揺するが……。

 全10話のウェブドラマを全2話に編集したテレビ放送版を視聴。
 やっぱりスヨンはいいですね。特に酔ったところがかわいらしい。「逆賊」のギルドンの兄のギリョン役で知った(泣かされた!)シム・ヒソプ、映画『移ろう季節の中で』で見たばかりのイ・ウォングンと、いい役者がそろってました。
 JTBCの企画ということで、アンの担当しているのが実在のバラエティ番組「ヒドゥン・シンガー」で、MCのチョン・ヒョンムが実際に本人として特別出演。台詞ではゲストが少女時代とのことでしたが、スヨンも、少女時代も出番はありませんでした(笑)。
 余韻をもたせ、結末を視聴者に委ねるのもいいのですが、モヤっとした感じは否定できませんね。最後、結局のところ10回めのパスワード入力は成功したの!?という疑問が残ることでしょう。オチがはっきりとわからず、そこで賛否も分かれそうです。
 ところで、第51回ヒューストン国際映画祭で金賞を受賞したという記事がありますが、TV Special - Dramatic部門でGOLD REMIという“REMI AWARD LEVEL”だそうです。しかし、そもそも何作品ノミネートされたうちのGOLDなのか不明。やたら部門数が多くて受賞リストに挙がってる数もすごいのですが、モンドセレクションみたいなものじゃないですよね……。ちなみに英題は"10 Chances You Left Me"のようです。

2018年8月16日

恋するダイアリー

大学病院に勤めるギョンフィ(チェ・ミノ)にはトラウマがあった。いじめを苦に自殺をしようとしたとき、転校生のナビ(イ・ユビ)のおかげで思いとどまったが、その数日後、ナビが自殺したのだ。自分の死を止めながら、なぜナビは命を絶ったのか……。ナビのことを忘れられないまま28歳になったギョンフィは、ある夜、ナビを見かけて追いかけるうちに路地裏のドアを開く。そして翌朝、目覚めると自分が18歳になっていた! ギョンフィはナビの自殺を喰い止めようと……。

 もともと全10話のウェブドラマですが、韓国でも全2話に編集してテレビで放送されたそうです。
 そもそもなぜタイムスリップしたのか……と思うのはファンタジー作品に野暮というものでしょうか。「シナリオは変えられなくても配役は変えられる」というのも御都合主義な気はしますが、そのおかげで予想外の展開。どうやらバッドエンドではなさそうです。反転するラストがなかなかおもしろいと思いました。
 ミノ(SHINee)が、高校時代はガリ勉のいじめられっ子で、黒縁眼鏡にパーマヘアの冴えない風貌、その後はすっきりスマートになるという役どころで、ファンは必見ですね。

2018年7月18日

朝鮮名探偵 失われた島の秘密

正祖19年(1795年)、島流しの身となったキム・ミン(キム・ミョンミン)のもとにソピル(オ・ダルス)がやって来た。贋銀が流通して世の中が混乱しているという。その一方、タヘ(イ・チェウン)が行方不明の幼い妹を捜してほしいと海を渡ってくる。島を抜け出したミンは、謎の美女、ひさこ(イ・ヨニ)と出会い、倭館を調べはじめ、チョ楽士(チョ・グァヌ)に彼女を監視させるが……。

 前作『朝鮮名探偵 トリカブトの秘密』同様、2つの事件がからみあい、大団円を迎える痛快な活劇。キム・ミョンミン&オ・ダルスの主演コンビは続投で、今回のヒロインはイ・ヨニ。ひさこという謎めいた日本人の妓生ですが、その正体は……。これも前作同様なので想像はつくわけですが、意外なところに敵が潜んでいて(配役がまた意外で)、ハラハラする展開でした。Zippoみたいなライター、手榴弾、蛍光塗料など、今作も「ウソだろ~」な発明品が続々と登場。バカバカしい笑いも健在です。
 韓流シネマ・フェスティバル2015で上映されたときのタイトルは『朝鮮名探偵2 失われた島の秘密』だったようですが、そもそも1が日本では劇場公開されてないわけで、パッケージ化されたときは2がなくなったようです。そもそも原題にもシリーズを通して数字はついていません。シリーズ第3弾の『朝鮮名探偵 鬼〈トッケビ〉の秘密』は日本で2018年7月28日に劇場公開されます。

2018年7月17日

朝鮮名探偵 トリカブトの秘密

正祖16年(1782年)、腐敗官僚の横領を察した王は、朝鮮一の名探偵(キム・ミョンミン)に事件の背後を洗うよう密命を下した。彼は事件の手がかりとなるヒメトリカブトを探すため、妙な縁で知りあった犬商人のソピル(オ・ダルス)とともに積城へ赴く。そこで大商団を率いるハン客主(ハン・ジミン)と出会う。彼女が黒幕ではないかと疑いの目を向けるが……。

 キム・ミョンミン扮する探偵キム・ミン(今作では名前が明らかになりませんが、続編で出てきます)は、推理は冴えているのにどこか抜けていて、はっきりいって卑怯(笑)。相棒がオ・ダルスですから当然のごとくコメディで、あちらこちらにギャグを散りばめています。ちょっと度が過ぎる感もありますが、そのバカバカしさを楽しむべきなのでしょう。
 ハン・ジミンが妖艶な大商人という役どころで、ちょっと意外。清純なイメージが強いので、胸を強調した衣裳というのも新鮮です。が、ただそれだけのキャラクターじゃないのでした。ウ・ヒョンもまたクセモノでしたね。最近こんな役柄が多いような。
 ストーリーがやや込み入っているものの、なかなか練られています。キムの仕事は、表向きは烈女監察(貞節を守った未亡人を称える「烈女」制度で、対象者が妥当かどうかを審査する)のためで、その対象女性がイム判書(イ・ジェヨン)の甥の嫁であるキム・アヨン。病死した夫の家を守るため、ヒメトリカブトの栽培を成功させ、その後に自害したことなっているのですが、貢納品の横領を調べる過程で、この2つに接点を見つけます。なるほど、なオチ。原作はドラマ「ファン・ジニ」や映画『朝鮮魔術師』などのキム・タクファンによる小説『烈女門の秘密』だそうです。

2018年7月16日

黄泉がえる復讐

検事のジノン(キム・レウォン)の前に、死んだはずの母ミョンスク(キム・ヘスク)が現れた。そしてなぜかジノンに襲いかかる。取り押さえられたミョンスクは救急車で運ばれ、国家情報院の監視下におかれることになった。要員のヨンテ(ソン・ドンイル)はミョンスクが韓国初のRVだと語る。RV(=Resurrected Victims)とは、何者かに殺された人間が報復のために生き返り、復讐を果たすと再びこの世から消えるという「犠牲復活者」。世界各地で報告されているという。しかし、ミョンスクは7年前に強盗に殺害され、その犯人もすでに死亡している。ジノンが襲われたことから、刑事のスヒョン(チョン・ヘジン)らが再捜査を開始。実はジノンも当時の捜査記録に不審な点を見つけ、真犯人が別にいると考えているのだった。ジノンは7年前の事件の真相を追うが……。

 いちおう「なるほど」と思わせるオチが用意されてますが、ところどころ御都合主義的な感じは否めません。RVには通常の人間の10倍以上の鉄分があって磁場が生じるとか、もっともらしいような、らしくないような。母の愛、それを疎ましく思っていた息子の後悔、そして罪の意識といったテーマを、超常現象を用いて描きます。92分と短い尺で、難しく考えずに楽しめます。
 それにしてもイカレた中国人役がキム・ミンジュンだとは初めのうち気づきませんでした。映画ではときどきこうした怪演を見せるキム・ヘスク同様、ブッ飛んだ熱演です。
 パク・ハイクのミステリ小説『終了しました』が原作だそうです。荒唐無稽すぎる設定でミステリ小説と呼んでいいのかという気はしますが。

2018年7月15日

ボーグマム

息子のユル(チョ・ヨノ)の7歳の誕生日、コボン(ヤン・ドングン)は“ボーグマム”(パク・ハンビョル)を完成させた。彼女はあらゆる家事を完璧にこなすAIロボット。ユルがセレブの集まるバッキンガム幼稚園に入園すると、ボーグマムは正体を怪しまれないようママ友たちとつきあいをはじめる。ところが、ママ友グループのボスとして君臨するドヘ(IVY)がボーグマムに敵意を向けてくる。その一方、コボンは亡き妻に似せて作ったボーグマムにドギマギし、ボーグマムもまた想定外のエラーを起こし……。

 ロボットを作れる部屋じゃないだろうとかツッコミどころは多々あるものの、気楽に観れば楽しめます。特にセレブ幼稚園を仕切るママ友グループ“エレガンス”の面々に爆笑。“ひとこと話法”でクールに振る舞っているボス格のドヘですが、回想シーンの特殊メイクばかりか、最後の壊れっぷりがすごい。歌手のIVYにこんな一面があったとは……。ティナ役のチェ・ヨジンは超絶なスタイルにルー大柴みたいな喋り方というギャップにウケ、スジ役のファン・ボラは毎度ながら表情の変化がすさまじく顔だけ見ていても飽きません。
 9話でカラオケの場面があるのですが、KNTVの放送ではごっそりカットされてました。ヨンチョル&スジがTrouble Makerになりきってドン引きされたり、コボン(ヤン・ドングンはラッパーでもある)とヒョンビン先生(クォン・ヒョンビンはJBJのラップ担当)がラップバトルを繰り広げたり、ドヘ役のIVYが自身の代表曲「誘惑のソナタ」を歌って「IVYそっくり」なんて言われたりします。ボーグマムは、オム・ジョンファの「マレジョ」やIUの「いい日」、イ・ソラの「私は幸福です」、キム・ヨンジャの「アモール・パーティ」を本物そっくりに歌う(それもそのはず、それぞれ本物の歌声が流れる)という爆笑のシーンなんですが……。

2018年6月30日

お父さんの剣

 2018年の「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」で鑑賞したのは、この1本のみ。「アジアインターナショナル&ジャパン」内の特別上映という扱いで、日本の『午後の悪魔』『The Band's New Stage』、インドの『偽りの赤』と併映されました。さすがに完成度は段違い。しかし投票の対象ではないのでした。ちなみに、チャン・グンソクの『偉大なる遺産』が上映された「アニバーサリープログラム」は即満席だったようですね。
 作品画像として紹介されるのはたいていク・ヘソンのカットですが、いちばん知られた出演俳優だからなのでしょう、実際には脇役です。イ・ヒジュンも。そして、ラブホテルから出てくる中年カップルの女性はムン・ソリという、見過ごしてしまいそうなカメオでした。
 ファンタジーをからめた少年の成長物語といった作品。ゲーム世界の剣を実際に山で見つけますが、位置情報ゲームアプリのような(「ポケモンGO」みたいな)感じです。劇中のオンラインゲームは実在するもので、当時は正式なサーヴィス開始前だったネクソン社のMMORPG「アステリア」 http://astellia.nexon.com です。
 いじめっ子のほうがおなじみの顔(『王の運命』や『隠された時間』のイ・ヒョジェ)ですが、主役のチョ・ウチャンは人気番組「SHOW ME THE MONEY 6」で小学生ラッパーとして有名になったそうです。山を登りながら口にするラップがやたらうまいなと思ったら、そういうことだったんですね。


【あらすじネタバレ注意】中学生のテシク(チョ・ウチャン)はサンミン(イ・ヒョジェ)らにいじめられている。ある日、父親が職場で倒れて入院。病室には大勢の見知らぬ人がやって来るが、年齢も職業もバラバラの彼らはオンラインRPGをプレイする仲間で、「お父さんはすごい人です」と語りだす。チェ・ゲバラというIDで参加するテシクの父は“君主”としてみんなを率いる英雄なのだという。そして、テシクが君主の剣を受け継ぐべきだと言いわれる。呆れた母は怒るが、テシクはひとり智異山の老姑壇へ。そこで剣を発見する。再びサンミンらにいじめられるが、テシクは剣で4人をなぎ倒し、さらにそれをソンミンに突きつける。その頃、病院では父が意識を取り戻していた。駆けつけたテシクは窓辺に立つ“君主”の姿を見る。

2018年6月29日

奇跡の夏

わんぱく盛りの小学生ハニ(パク・チビン)にとって、物静かな兄のハンビョル(ソ・デハン)は格好のいたずら相手だった。ところがある日、頭が痛いと言っていたハンビョルが入院。脳腫瘍に侵されていた。母(ペ・ジョンオク)は泣いてばかりで、父(パク・ウォンサン)は冗談も言わなくなった。病院では同じ病気のウク(チェ・ウヒョク)が兄と親しくなっていく。ハニは兄に元気になってもらおうと大切な遊戯王のカードをあげるが、ハンビョルはそれをウクにあげてしまった。ハニはウクのことが気に入らず……。

 十数年ぶりに観ましたが、やっぱり涙なしには観られません……。すごく印象に残っていたのが、ウクの母(オ・ジヘ)がトイレの洗面台に溜めた水に顔をつけて泣き、ハニの母(ペ・ジョンオク)にも勧める場面なのですが、今回もそこがグッときました。親の気持ちになると
 もちろん、子役たちの熱演もそれぞれ素晴らしいです。パク・チビンはニューモントリオール映画祭の主演男優賞を最年少受賞。母を笑わせようとRain(ピ)になりきって踊る場面ではキレのあるダンスを見せたりも。そして、兄弟が物語の中心ですが、もうひとりの主人公ともいえるのがウク(チェ・ウヒョク)ですね。3年も闘病してるのにいつも笑顔。健気すぎます。
 ちなみに【以下ネタバレ】、原題は『안녕, 형아』で、劇中にそのままの台詞が出てきますが、ハニではなくウクの台詞なのでした。韓国語の안녕(アンニョン)には「こんにちは」と「さようなら」の意味がありますが、終盤で「안녕, 형아. 안녕」と繰り返し、日本語にするとすれば「やぁ、兄ちゃん。さよなら」と言ってるんですね。ターザンおじさんの“奇跡の水”を必死の想いで汲んできたハニがきっかけとはなってますが、ウクがハンビョルに命を授けたかのような、物語のクライマックスです。
 実話が元になっていて、原作はキム・ヘジョンが息子の闘病を綴ったエッセイ『悲しみが希望に』。本作の脚本家のキム・ウンジョンは彼女の妹なんだそうです。甥の物語をシナリオにしたわけですね。子どもらしいファンタジーを織り交ぜ、悲しいだけではない、明るさを感じさせる良作でした。

2018年6月28日

赤ちゃんと僕

高校生のジュンス(チャン・グンソク)は毎日のようにトラブルを起こしている問題児。あまりに手を焼いた両親は10万ウォンだけを残して姿を消した。そんなジュンスのもとに、ウラムという赤ん坊(ムン・メイスン)が現れる。ジュンスの子だと手紙が添えられていて、仕方なく面倒をみることに。クラスメイトになったビョル(キム・ビョル)に協力してもらいながらウラムの世話をするが……。

 日本の同名漫画とは関係ないんですね。
 赤ちゃんは本当にジュンスの子なのか?というのが最大の気になるところ。彼の前に現れるのが子だくさんな家のビョルということで、それが伏線なのかと思うのですが、真相は意外な方向から明らかになります。これはこれでアリですね。かわいい赤ちゃんの声を当ててるのが芸人のパク・ミョンスというのが、やややりすぎ感はあるものの、ウケます。
 ソン・ハユン(この当時は改名前のキム・ビョル。役名も同じ)がかわいい。もっと掘り下げてほしいキャラクターでした。

2018年6月27日

角砂糖

済洲島の牧場で生まれ育ったシウン(キム・ユジョン→イム・スジョン)は馬が大好き。生まれてすぐに母を失った子馬のチョンドゥンに愛情を注ぐが、ある日、チョンドゥンは人手に渡ってしまった。それから2年。シウンは念願だった騎手になるが、レースでは八百長を強いられ、馬を大事にしない調教師に失望し、辞めてしまう。ところが、思いがけずチョンドゥンと再会。ユン調教師(ユ・オソン)と理解ある馬主のノ会長(ペク・イルソプ)のおかげで復帰したシウンは、チョンドゥンとともに勝利を目指すが……。

 動物には泣かされてしまうものですね。
 馬の名前の「チョンドゥン」は「雷」という意味。천둥で、漢字だと「天動」なんですね。韓国語の雷には3種類あって、천둥は音のするもの。번개は光るもの、つまりは稲妻・稲光などを指すそうです。そして「雷が落ちる」といったときの「落雷」を指す場合は벼락。ややこしい……。
 劇中に流れるのはチョ・ドンジン(조동진/1947-2017)の「제비꽃(すみれ)」で、1985年の3集に収録されているヒット曲。エンディングではイム・スジョンが歌ってます。
 幼い頃のシウン役を演じるのは当時まだ6歳のキム・ユジョンでした。かわいい。

2018年5月17日

タクシー運転手

1980年5月、タクシー運転手のマンソプ(ソン・ガンホ)は、10万ウォンという大金につられてドイツ人記者のピーター(トーマス・クレッチマン)を乗せて光州に向かう。戒厳令下の光州へ続く道は通行禁止となっていたが、機転を利かせて検問をくぐり抜け、2人は光州へ。そこでデモに参加している大学生のジェシク(リュ・ジュニョル)と出会い、ピーターは撮影をはじめる。マンソプはソウルで留守番をしている11歳の娘が気になり、不穏な空気に包まれた光州を早く立ち去ろうとするが……。

 民主化を求める光州市民を戒厳軍が武力で鎮圧して多数の死傷者を出した「光州事件」の実話をもとにした作品。韓国では1,200万人を動員する大ヒットを記録しました。
 序盤で突然、東京タワーが映って驚きましたが、ピーターは日本駐在の記者だったんですね。そこで隣国との連絡が途絶えたという話を耳にして――おそらくは功名心から――身分を偽って韓国に入国します。あまりの惨状に茫然としていたところマンソプに叱咤されてハッとする場面があるので、使命感は最初からあったわけではなく、次第に生まれていったんじゃないでしょうか。
 丸腰の市民に銃弾を浴びせるなんていくら軍人でも躊躇しないのかと思いますが、そうした描写はいっさいありません。まったくもって情け容赦ない。映画をわかりやすくするための演出かと思いきや――まだまだ上映中なのでネタバレを避けるため詳しくは書きませんが――終盤のある人物の行動によって、すべての軍人がそうだったわけではないのだろうということがわかります。
 また、うまいというかズルいというか終盤にはカーチェイスまであって、実はここが泣ける場面になってます。このへんの史実と娯楽のバランスをどう受け止めるかによって好き嫌いは分かれるでしょう。「あざとい」と見る向きもあるかもしれません。が、チョ・ヨンピルのヒット曲「おかっぱ頭」の軽快な音楽にはじまって、ソン・ガンホのコミカルなキャラクターに笑いつつ、いつの間にか過酷な現実を突きつけられている、見事な作品だと思いました。
 ところで、マンソプが別れ際の車中で目に留めたマッチ箱にある「キム・サボク」を偽名として書きますが、それがモデルとなった実在の人物の名前ですね。事件の4年後に他界していたと息子さんが映画公開後に明かしたそうです。一方のユルゲン・ヒンツペーター(通称ピーター)は映画の完成も見ず2016年に他界。残念ながら2人が再会することは叶いませんでした。

2018年5月16日

風と共に去りぬ!?

朝鮮時代後期、右議政の庶子であるドンム(チャ・テヒョン)は気楽な日々を過ごしていたが、ある日突然、身に覚えのない反逆罪で捕らえられてしまった。採氷を取り締まる生真面目なトンス(オ・ジホ)も左議政の反感を買って牢にやって来る。その後、ドンムは放免されるが、代わりに父が流刑に処された。すべては氷の独占を企む左議政(ナム・ギョンウプ)の策略なのだった。ドンムはチョ一族への復讐を誓い、氷の強奪を計画。トンスをはじめ、あらゆる分野の玄人を集めて作戦を開始する。

 安心して楽しめるチャ・テヒョン作品ですが、この作品の場合はチャ・テヒョンのキャラというよりも、個性的な仲間たちのアンサンブルが楽しいところ。耳が遠い爆弾エキスパートのテヒョン(シン・ジョングン)、変装の達人で毎度必ず「誰だよっ!」と言われるジェジュン(ソン・ジョンホ)らがひっきりなしに笑わせてくれます。ソクチャン役のコ・チャンソクとチョングン役のチョン・ボグンは『ハロー!?ゴースト』でもチャ・テヒョンと共演してますね。そこにオ・ジホとは意外な気もしますが、その好対照なところがおもしろい結果を生みました。
 細かいところにツッコミを入れるのは野暮というもので、何も考えずに楽しみたい、痛快な娯楽作。イ・サンをはじめ、ペク・トンスやチョン・ヤギョンなど、それぞれが主人公のドラマも制作されている実在の人物が多数登場するのもおもしろいところです。ちなみに、最後の最後にソン・ジュンギが特別出演。チャ・テヒョンやコ・チャンソクのいるBlossom Entertainmentに移籍したからですね。

2018年5月15日

5人の海兵隊員

ドクス(シン・ヨンギュン)は、父のオ中佐(キム・スンホ)が大隊長をつとめる部隊に小隊長として赴任した。オ中佐は息子を歓迎するが、ドクスは幼い頃からいつも兄ばかり溺愛してきた父に複雑な気持ちを抱いている。やがて部隊の末っ子としてかわいがられていたヨンギュ(ナム・ヤンイル)が偵察中に命を落とし、ドクスら5人の海兵隊員は奇襲作戦の特攻隊に志願する。

 韓国文化院で行われる韓国映画の企画上映会、2018年4~5月は「1950~60年代に製作された名作韓国映画特集」。そこで初めてこの作品を観ました。
 キム・ギドク(『悪い男』などの監督とは同名異人)の監督デビュー作で、1962年の第1回大鐘賞で新人賞を受賞した作品。さすがに古い感じは否めませんが、朝鮮戦争に父と子のメロドラマをからめているのが興味深いところ。なんとそこには出生の秘密があるんです! 唐突な展開で、韓流ドラマのようでした。
 今のベテラン俳優の父親が何人も出演しているのも興味深いですね。チェ・ムリョンはチェ・ミンスの、パク・ノシクはパク・チュンギュの、トッコ・ソン はトッコ・ヨンジェの、キム・スンホはキム・ヒラの父。ちなみに、ユン・イルボンはオム・テウンの義父にあたります。
 ジュハン役を演じているフライボーイは、ずいぶん奇抜な名前ですが、声帯模写で人気を集めたコメディアンなのだそうです。その後、クリスチャンになって芸能界を引退し、アメリカで神学を勉強して牧師になったとか。

韓国映像資料院のYouTubeチャンネルで全編視聴可。英語および韓国語の字幕アリ。
https://www.youtube.com/watch?v=gUbG3wQ9GtQ

2018年5月6日

メロホリック

冴えない大学生のウノ(チョン・ユノ)は、ある日突然、恋人から「女心がわかってない」と別れを告げられた。その夜、何者かに殴られたうえに雷に打たれて病院へ。目覚めると“右手で触れると女性の本音がわかる”という不思議な能力を身につけていた。3年後、兵役を終えて復学したウノはキャンパスの人気者だが、女性の知りたくない本音まで知ってしまうため、恋愛ができない。ところが、ウノの能力が通用しない女性と出会う。彼女は、3年前に姿を消した恋人を忘れられないイェリ(キョン・スジン)。しかし、彼女にはまったく正反対のジュリという人格があって……。

 たんなるラブコメディかと思いきや、サスペンス要素も強く、特に後半はミステリタッチで物語が展開します。全10話と短めですし、気軽に楽しめる作品かと。純朴なイェリと挑発的なジュリという2つの人格を演じたキョン・スジンが抜群にうまいですね。LABOUMのソルビンがミンジョン役で出演してますが、Girl's Dayのヘリにそっくりすぎて驚きました。

2018年5月5日

サニー 永遠の仲間たち

夫と娘とともに何不自由ない生活を送るナミ(ユ・ホジョン)は、ある日、母の入院先で高校時代に親友だったチュナ(チン・ヒギョン)と再会する。癌で余命2ヶ月を宣告されている彼女の最後の願いは、かつての仲よしグループ“サニー”のみんなに会うこと。ナミはメンバーを捜しながら青春時代を思い出す。25年前、全羅道の筏橋からソウルの女子高に転校してきたナミ(シム・ウンギョン)は、姐御肌のチュナ(カン・ソラ)らと親しくなるが、文化祭の日に起きたある事件をきっかけに離れ離れになってしまったのだった……。

 ひさしぶりに観ましたが、何度でも泣けます。というか、かえって先の展開がわかるので序盤から目頭が熱くなってしまいます。エンドロールを見ると6人のその後までわかって大団円なのですが、欲をいえば、サンミ(チョン・ウヒ)にも救いがあってほしかったような。シンナーでラリって事件を起こした彼女ですが、本当は仲間になりたかった、かわいそうな娘でもあるわけで。

 タイトルにもなっているボニーMの「Sunny」をはじめ、1980年代のヒット曲が物語を盛り上げます。乱闘シーンで流れるのはJOYの「Touch by Touch」、ジュノ(キム・シフ)がヘッドフォンでナミに聴かせるのはリチャード・サンダーソンが歌う映画『ラ・ブーム』(80)の主題歌「Reality」(邦題は「愛のファンタジー」)でした。昼休みの校内放送でかかるレコードは、シンディ・ローパーの「Girls Just Want To Have Fun」と台詞にありますが、実際はGlamaramaのカヴァーヴァージョンのようです。オープニングとエンディングに流れる「Time After Time」もオリジナルのシンディ・ローパーではなくタック&パティ。これは権利上の問題でしょうか。ジャンミの家でみんなが踊りまくるのは1984年のナミの「빙글빙글(ピングルピングル)」。転校してきた主人公のナミにチュナが「歌手と同じ?」と言いますが、そのハ・チュナも同姓同名の歌手がいます。おたがい歌手と同じ名前だね、という親近感もあったんでしょうね。ちなみに、この曲は「ミッドナイト・フォーカス」のタイトルで日本盤まで出てたりします(詳しくはこちら)。

 ところで、2018年に日本で『SUNNY 強い気持ち・強い愛』としてリメイクされるとのこと。監督が大根仁だから大丈夫でしょうか。

2018年5月4日

僕の彼女を知らないとスパイ

不運続きで三浪中のゴボン(コン・ユ)は、ある日、ハンバーガーショップで働くヒョジン(キム・ジョンファ)に心を奪われた。やがて2人きりで会うことになるが、実は彼女には秘密があった。ヒョジンというのは偽名で、ある任務のため韓国に潜入した北朝鮮の工作員なのだ……。

 垢抜けないコン・ユが今となっては貴重ですね。もう14年前の作品。ひと目惚れした彼女が北朝鮮の工作員だったというドタバタはおもしろいのですが、テンポがいまひとつで、どうにも古臭さは否めません。監督はこれ一本しか撮っていないようです。ちなみに、DVD(現在は廃盤)は聞いたことのないメーカーからで、画面サイズが小さいうえに画質もひどく、日本語字幕にはいくつも誤訳が……。とはいえ、南北問題や兵役をからめ、韓国ならではラブコメディとして興味深い作品です。
 ナム・サンミがハンバーガーショップで働いている役どころですが、実際に漢陽大学前のロッテリアでアルバイト中に“オルチャン(=美少女)”として注目されたのは有名な話(劇中ではバーガーキング)。そんなところを踏まえた配役なんでしょうか。また、当時はまったく気に留めてませんでしたが、もうひとりの同僚役はユ・イニョンなんですね。太腿をチラ見せしながら蹴りを入れたりします。

2018年5月3日

ゴー・バック夫婦

ジンジュ(チャン・ナラ)は育児に、バンド(ソン・ホジュン)は仕事に疲れはて、恋愛の末に結婚した夫婦はすれ違いの日々を送っていた。ある日、バンドの浮気を誤解したジンジュは不満を爆発させ、ついに2人は離婚。その夜、それぞれ結婚指輪を投げ捨てた……。翌朝、2人が目覚めると、そこは18年前! 20歳の大学生になっていた。今度こそいい相手と結ばれようと、バンドは初恋の相手だったソヨン(コ・ボギョル)に接近し、ジンジュは先輩のナムギル(チャン・ギヨン)と距離を縮めていくが……。

 途中から、いったいどうやって2人が現代に戻るのか、気になります。“逆夢オチ”のようなトリッキーな結末を予想していたので、わりとひねりのないラストが物足りない感じもしますが、笑って泣ける、いい作品でした。タイトルの「고백」は“Go Back”と“告白”をかけてるわけですね。ジンジュ(チャン・ナラ)とバンド(ソン・ホジュン)、どちらかが悪かったというわけではなく、2人とも次第にそのことに気づいていきます。ジンジュが路上で酔って毒づくサラリーマンを見ていて、バンドの悲痛な叫びにハッと気づく場面など、泣けました。いつも懸命だったバンドが切なすぎます。
 一見お調子者のようでいて誠実なバンド役を演じたソン・ホジュンは好感度が高いですね。そして、38歳の主婦にも20歳の大学生にも違和感のないチャン・ナラはやっぱりすごい。おバカっぷりに笑わされるジェウ(ホ・ジョンミン)とドクチェ(イ・イギョン)、男っぽいけど実は愛らしいボルム(ハン・ボルム)など、まわりの友人たちも魅力的。ジンジュの母、バンドにとっての義母に扮したキム・ミギョンもさすがです。
 男子がH.O.Tを意識した髪型をしたり、合コン相手に「スジに似てる」と言うとmiss Aのスジではなくカン・スジだと思われたり、1999年というタイムスリップ先の時代設定も興味深いものでした。観にいく映画は『シュリ』。まわりが号泣するなか、もう何度も観てるジンジュは平然としてます(笑)。

2018年5月2日

ワンダフル・ラブ~愛の改造計画~

金融業で成功を収めたボッキ(ペ・ジョンオク)は女手ひとつで3人の子を育ててきたが、甘やかされた三姉弟は問題を起こしてばかりいる。ある日、長女のヨンチェ(チョン・ユミ)はファッションショーで騒ぎを起こしてフンナム(チョン・ギョウン)から損害賠償を求められ、長男のヨンス(キム・ジソク)は恋人から妊娠を告げられ、末っ子のヨンジュン(パク・ボゴム)はクラブで散財……。認知症と診断されたボッキは残された日々で3人を更生しようと決意する。

 韓国で視聴率が振るわなかったせいか、なかなか日本で放送されませんでしたが、1年半遅れでMnetが放送。さらにパク・ポゴムのブレイクを受けてのことでしょう、とっくにDVDも出てるのに、2017年9月からKNTVでも放送されました。
 後半になって出生の秘密が明かされるなど、韓国ドラマ定番のストーリー展開。ですが、頼りなかった長男ヨンス(キム・ジソク)がダジョン(イ・チョンア)を守るために成長していく姿にグッときたり、けっこう泣かされました。次男ヨンジュン(パク・ポゴム)のロマンスは微笑ましく、ドタバタに笑って切なさに泣けるホームドラマです。「ワンダフル・ママ」という原題が「ワンダフル・ラブ」となりましたが、たしかに母親の話が中心ではあるものの、もっと広く捉えられるものですから、珍しく的を射た邦題といえますね。

 ところで最終話、結婚式を終えたボッキとボムソがワインで乾杯し、ボムソが「きみの好きだった曲をかけよう」と流したのはナナ・ムスクーリの「Try To Remember」(1969年)ですが、日本ではインスト曲に差し替えられてました。「歌詞が好きだった」という理由でかける曲なのに……。

2018年4月30日

ボイス

ボイス

原題 보이스(ボイス)
2017年1月14日~3月12日放送/全16話/OCN
http://program.tving.com/ocn/voice
KNTVにて2017年4月3日より日本初放送
その後の放送およびDVDでは「ボイス~112の奇跡」
http://www.cinemart.co.jp/dc/k/voice/

脚本 マ・ジノン(「カムバックマドンナ~私は伝説だ」)
演出 キム・ホンソン(「交渉人~テロ対策特捜班」)、キム・サンフン

イ・ハナ……カン・グォンジュ 112センター長
チャン・ヒョク……ム・ジニョク ゴールデンタイムチーム長

ペク・ソンヒョン……シム・デシク ゴールデンタイムチーム隊員
イェソン(SUPER JUNIOR)……オ・ヒョノ ゴールデンタイムチーム隊員
ソン・ウンソ……パク・ウンス ゴールデンタイムチーム隊員
クォン・ヒョンジュン……チョン・サンピル ゴールデンタイムチーム隊員
チョ・ギテ……ゴールデンタイムチーム隊員
ハウン……ゴールデンタイムチーム隊員
クク・キフン……ゴールデンタイムチーム隊員
イ・ジヘ……ゴールデンタイムチーム隊員
イ・イナ……ゴールデンタイムチーム隊員
ヒョン・ジョンチョル……ゴールデンタイムチーム隊員
イ・ジョンウォン……ゴールデンタイムチーム隊員
イ・ナウォン……ゴールデンタイムチーム隊員

イ・ヘヨン……チャン・ギョンハク 強力係長
キム・ジュンギ……パク・ジュンギ 強力1チーム
ソン・ブゴン……ク刑事 強力1チーム
ペク・チョンギ……キム・ビョンジュン 強力1チーム
チョ・ヨンジン……ペ・ビョンゴン ソンウン地方警察庁 庁長
イ・ジョンヒョク……警察官

キム・ジェウク……モ・テグ ソンウン通運 社長
ソン・ソンハン……25年前のテグ
イ・ドギョン……モ・ギボム ソンウン通運 会長、テグの父 ※8話~
キム・レハ……ナム・サンテ GP開発 社長 ※6~13話
キム・ヨンウン……チ・チュンベ サンテの右腕 ※7~13話
カン・ミンテ……サンテの部下 ※6話~
キム・セヒョン……サンテの部下
イ・ギュボク……サンテの部下
ユン・ジミン……チャン・ギュア ファンタジアのマダム ※6話~
イ・ジェウォン……モ会長の運転手

オ・ヨナ……ホ・ジヘ ジニョクの妻
イ・シウ……ム・ドンウ ジニョクの息子
ソン・ジョンハク……カン・グクファン グォンジュの父、警察官
イ・ジュシル……焼肉店“ビョルのばあちゃんち”の女将、ウンスの祖母
ハン・ボベ……パク・ウンビョル ウンスの妹

チョ・ジェユン……逃亡犯 ※1話
ソン・チャンフン……112センターの先輩(3年前) ※1・3話
ファン・サンギョン……コ・ドンチョル 容疑者 ※1・4話
コン・ジェウォン……辞職する112センター長(3年前) ※1・3話
イ・ビョンシク……判事 ※1話
???……検事 ※1話
イ・ジュニョク……売春業者、ドンチョルの弟分 ※1話
チョン・スジン……パク・ポンニム 拉致された女性 ※1・2話
キム・ジュンベ……チョ・グァンチョン コジョン洞事件の犯人 ※1・2話
パク・ヒョジュン……コ巡査 ※1・2話
ソン・インジャ……雑貨店の店主 ※1話
???……ポンニムの母 ※2話
チェ・スンフン……ソン・アラム 母親に刺された少年 ※2・3話
ペ・ジョンファ……オ・スジン アラムの母 ※2・3話
クォン・ビョンギル……ペク・ソンハク ダボクヴィラの警備員 ※2・3話
キム・ジアン……少女期のスジン ※3話
キム・ミョングク……チャ・ミョンチョル ソンウン庁長(3年前) ※3話
イ・ジュスン……ファン・ギョンイル ヨンマ中学教師 ※4~6話
シン・ジュナン……高架下で呑む男2 ※4話
キム・イクテ……監察医 ※4話
チュ・ドンヒ……検問にあたる警察官 ※4話
ハン・ソンヨン……情報屋 ※4話
キム・ジフン……ウ・ボンギル ギョンイルの共犯者 ※4・5話
チョン・ジュノン……中学時代のギョンイル ※5話
オム・ボヒョン?チャン・ガヒョン?……キム・スジャ ギョンイルの母 ※5話
イ・ジュンソ……ギョンイルの母を中傷する同級生 ※5話
ホン・デヨン……ギョンイルの担任教師=ウンスの父 ※5話
???……チョン 盗聴屋 ※5話
イ・ギュソプ……人身売買ブローカー ※6話
イ・グァンフン……不法入国したミャンマー武術の達人 ※6・7話
チェ・ギソプ……情報屋“ロシア” ※6話~
チョン・ミョンジュン……ファンタジア 法務担当 ※6・10・11話
パク・ウニョン……パン・マルニョン 通報したチョンス荘の住人 ※6話
イ・ヨンニョ……パク・ポクスン チョンス荘の大家 ※6~8 話
ユン・ギョンホ……ユン・ピルベ 204号室の住人 ※6・7話
イ・ジェウン?……チョンス荘の住人 ※7話
チェ・ミングム……整形前のシム・チュノク 205号室の住人 ※7話
シン・スンファン……シム・ヨンウン チュノクの弟 ※7・8話
チャン・ウォニョン……クォン・チャンテ 土地企画部 局長 ※8・10話
キム・ジョンホ……聞き込みに訪れたモーテルの主人 ※8話
ユ・ビョンソン……飛び出してきた車の運転手 ※8話
キム・サンイル……鑑識 ※8・13話
シン・ヘジョン?……ドンウの付添人 ※9・11話
キム・ユナ(紫雨林)……レディ・パープル 人気DJ ※9話
ソ・ヘビン……イ・ナレ レディ・パープルのファン ※9話
キム・ヒョンギュ……クラブFEVERの社長 ※9話
キム・ホヨン……ヤン・ホシク 電気修理工 ※9・10話
ホン・スンジン……“幽霊” サンテが送った殺し屋 ※10・11話
ハン・グリム……ソンウン病院の看護師 ※10話
カン・ムンギョン……キム・ジュンテ 土地企画部 長官 ※10・11・14話
カン・ソンチョル……ファンタジアの支配人? ※10・11話
ユ・サンジェ……ソンウン病院の保安チームの責任者 ※11話
チャン・テミン……“シセ(相場)” ゴールド両替所 ※11話
ホン・ソンドク……ペク・チング ※11・12話
イ・サンホン……チェ・グソン 楽園福祉院 福祉士、元医師 ※11・12話
チョ・ワンギ……キム・ギュファン 楽園福祉院 福祉士、元研究員 ※11・12話
チェ・ナムク……楽園福祉院 福祉士 ※11話
ヨ・ムヨン……ピョン・サンハン(=カン・ヒョンパル)楽園福祉院 院長 ※11・12話
イ・ナユン……セボム ※11・12話
イ・チェギョン……ト・ヨンミ 楽園精神科病院 院長 ※12話
キム・ナムジン……ペク・チングの妻 ※12話
シン・ビョンス……コン・チョラン ※12・13話
クォン・オジン……サンテの父 ※13・16話
キム・ジョンユン……25年前のサンテ ※13話
チャン・ジュノ……ソンウン地方警察庁 幹部 ※13話
パク・ヨン……ソンウン地方警察庁 幹部 ※13話
パク・ノシク……パク・チョンウ バスの運転手 ※13~15話
ソン・ヨンギュ……パク・ウンチョル 特捜部 検事 ※14・15話
パク・チョンサン……デシクの父 ※14話
キム・ジェチョル……ソンウン通運 課長、パク・チョンウの上司 ※14話
オ・チョヒ……ナ・ジョンウン 妊娠中のバスの乗客 ※14・15話
ミン・ジョンソプ……チョン・チョロ ナ・ジョンウンの夫 バスの乗客 ※14・15話
キム・ヒョン……イム・ミホ バスの乗客 ※14・15話
キム・ジュニョク……ミンジュン イム・ミホの息子 バスの乗客 ※14・15話
ホ・ソネン……精神科医 ※15話
???……ヨン・ヨンラン テグの母 ※15・16話
キム・ホンス……ピョ・ジョンヒョン ソンウン病院 院長 ※16話
チョン・ヒョンソク……デシクの主治医 ※16話
キム・グォン……ソンウン精神病院の精神科医 ※16話

2018年4月29日

オクニョ 運命の女

オクニョ 運命の女

原題 옥중화(獄中花)
2016年4月30日~11月6日放送/全51話/MBC
http://www.imbc.com/broad/tv/drama/fip/
衛星劇場にて2016年9月より日本初放送(「獄中花」)
NHK-BSプレミアムにて2017年4月2日より放送
https://okunyo.ponycanyon.co.jp

脚本 チェ・ワンギュ(「オールイン 運命の愛」「朱蒙」「IRIS」)
演出 イ・ビョンフン(「イ・サン」「トンイ」「馬医」)、チェ・ジョンギュ

チン・セヨン……オクニョ
コ・ス……ユン・テウォン
チョン・ジュノ……ユン・ウォニョン 
パク・チュミ……チョン・ナンジョン ウォニョンの側室

チョン・ウンピョ……チ・チョンドゥク 典獄署 胥吏、オクニョの育ての親
チェ・ミンチョル……チョン・デシク 典獄署 主簿
パク・キルス……ユン・ジョンヘ 典獄署 参奉
イム・ジョンハ……イ・ヒョソン 典獄署 奉事
アン・ヨジン……ユグム 典獄署の茶母
ク・ヘリョン……トップン 典獄署の茶母
チョ・ユノ……ジェドク 典獄署の役人
チャン・テミン……典獄署の看守

ソ・ジュンソプ(=ショリJ/Mighty Mouth)……チョンドゥン スリ
チュ・ジンモ……イ・ジハム オクニョの師
イ・セチャン……チョン・ウチ 風水師
イ・ジョンヨン……コ・デギル ウチの弟分、偽名イム・チャングク ※15話~
イ・スク……驪州宅 酒幕の女将 ※10話~
ソ・ハ……マノク 驪州宅の姪 ※12話~
ムン・チョルフン……マンス 驪州宅の姪 ※12話~
イ・チャン……チャン・ソンプン 海州監営の吏房 ※22話~

キム・スヨン……ユン・シネ ウォニョンとナンジョンの娘
メン・サンフン……チョン・マッケ ナンジョンの兄
キム・ユンギョン……ミン・ドンジュ マッケの妻、ナンジョンの秘書
イ・ドウン(=イ・イプセ)……チョングム ユン家の下女長
ホ・ジウン……スングム ユン家の下女
キム・ミンギョン……キム尚宮 文定大妃付きの女官
クァク・ミノ……キ・チュンス 内禁衛の従事官、文定大妃の腹心 ※3話
ヨ・ホミン……トンチャン ドンジュの手下 ※12話~
ソ・イヌ……トンチャンの手下 ※24話~

ソ・ハジュン……明宗 第13代王、文定王后の息子 ※15話~
キム・ミスク……文定大妃 先々王・中宗の正室、ウォニョンの姉
リュ・スングク……ハン・ジェソ 内禁衛 従事官 ※15話~
コン・ジェウォン……侍従長
イ・スンア……ハン尚宮 王付きの女官
ソン・ソングン……キム・テジョン 刑曹参議 ※13話~
キム・ジノ……チョン・サンホ 礼曹 ナンジョンの手先の臣下 ※12話~
イ・ユンサン……ナンジョンの手先の臣下 ※12話~
ハン・インス……イ・ジョンミョン →兵曹判書 ※21話~
チョン・ソンウン……德興君 明宗の異母兄 ※24話~

チョン・グァンリョル……パク・テス 体探人
イム・ホ……カン・ソノ 体探人、捕盗庁の部将
ソ・ボムシク……チュ・チョルギ 体探人 ※5話~
パク・チョンウ……ユン・テギュ 体探人 ※5・6話
コ・ウンス……チョヒ オクニョの護衛、元体探人 ※37話~

オ・ナラ……ファン・ギョハ 素素楼の主人
チョン・ビョンチョル……ソン・チャフム 素素楼の財政責任者
ユン・ジュヒ……イ・ソジョン 素素楼の妓生
イ・ジソン(=ハ・ウンチェ)……チェソン テウォンを気に入る素素楼の妓生
キム・ジウン……ミョヒャン 素素楼の妓生 ※22話~
ソン・ガヨン(=ソン・スンウ)……タジョン 素素楼の妓生 ※23話~
ソン・ナレ……シンビ 素素楼の妓生 ※23話~

キム・ヒョンボム……トチ テウォンの友人
イ・ヒド……コン・ジェミョン 商団の大行首
ウィ・ヤンホ……チャクトゥ コン大行首の部下
カン・デヒョン……サンドゥ
オ・ウノ……ウンス コン大行首の姪、商団の経理担当

カン・ジュニョン……ファン・ミョンゴル テウォンの部下 ※23話~

チェ・テジュン……ソン・ジホン 捕盗庁の従事官→海州監営の判官 ※6話~
イ・ボンウォン……ヤン・ドング 捕盗庁の武官
イ・ドゥソク……捕盗庁の武官
チョン・ウシク……ソン・ソグ 捕盗庁の武官 ※11話~

チョン・ダビン……少女期のオクニョ
チョン・ユンソク……少年期のテウォン ※4話
ノ・ジョンウィ……少女期のシネ

ペ・グリン……カビ オクニョの母 ※1・30・38・40話
パク・チュヒョン……イ・ミョンホン 元護衛武士 ※1・38~40話
キム・ウンス……典獄署 主簿 ※1話
ラ・ユンチャン……捕盗庁を連れてくる少年 ※1話
ポン・ヘソン……ケトン オクニョを取り上げた元囚人 ※1・3話
チェ・ソンウン……囚人、両班 金を巻き上げる ※1話
キム・ジョンソク……カン・マンボ 囚人、ゴロツキの頭 ※1~3話
オ・スンヒ……メヒャン 妓生 ※1話
パン・グクヒョン……死刑囚、テドク山の盗賊団の頭目 ※1・2話
ユン・ソンウォン……眼帯の男 テドク山の盗賊団 ※2話
チュ・ソンファン……テドク山の盗賊団 ※2話
ホン・ギジュン……テドク山の盗賊団 ※2話
チャン・テミン……死刑執行人 ※2話
キム・ギョンリョン……オ・ダルジュン 平市署 主簿 ※3・18話~
キム・ソンギョン……ホンメ(紅梅) テウォンの母 ※4話
イ・ジンモク……ウォニョンの執事 ※4話
キム・サンイル……ナンジョンの執事 ※4話
ソン・ヨンウン……オ・ジャンヒョン太監 明の使節、オ・ジェソンの息子 ※4話~
キム・ドユン?……腕の立つ補卒志願者 ※4話
アン・スホ……美術商人? ※4話
チェ・ヒョンジュン……賭博場の用心棒 ※6話
チョン・ジン……アタイ 女真族 ※6・7話
ユン・ヨンジュ……ミン・スオク 指輪の持ち主、東宮殿の女官? ※7話~
カン・チョルソン……オクニョを捕らえる漢城府の官吏 ※7話
キム・ユンジュ……ソレ オクニョと同房になった女性 ※8話
クォン・ボムテク……チン・ピロ 明の左侍郎 ※8話
ハン・ダウン……ソナ 体探人の刺客 ※8話
パク・ジョンサン?……義禁府へオクニョを移送する武官 ※9話
ユン・ユソン……キム氏夫人 ウォニョンの正室 ※10~14話
チョン・ウンソン……ミョンソン 安国洞の下女 ※10話
チョン・ドンギュ……イ・ミョンウ 典獄署に収監されている紙問屋 ※11話
コ・ジンミョン……キム氏夫人を診る医師 ※11話
ソン・チャノ(=ソン・ヒョンジュン)……オクニョの知り合いの医師 ※12話
チェ・ギョシク……貼紙をジハムに読んでもらう町人 ※12話
???……テウォンを拷問する男 ※13話
キム・イクテ……ソン・ファノク ソン・ジホンの養父、巨商 ※14話~
キム・ユンテ……不満を訴える囚人 ※15話
ペク・スンチョル……銀貨の偽造が得意なスチャンおじさん ※15話
キム・チャニ……酔ってソジョンにからむ内禁衛の武官 ※15・17話
パク・ソンギュン……ナンジョンに媚びる両班 ※15話
パク・コンラク……コ・デギルの部下 ※16話
シン・グク……イ・ヨンシン(李榮信) 塩の入札を取り仕切る平市署の提調 ※18話
キム・ウネ……素素楼の妓生 ※18話
ムン・ギョンミン……キム・ジュギョン 塩の入札に参加する商人 ※18話
キム・テヨン……捕盗大将 ※20・21話
イ・チャン……刑曹正郎 ※21話
キム・グィソン……御医 ※21話~
チョン・ガンヒ……ヨンマン ウチが御宝を偽造させる男 ※21話
ユ・ハボク……山賊の頭 ※22・23話
ソン・ナッキョン……山賊 ※22話
キム・ギュソプ?……山賊3 町へ買い出しに ※22話
イ・ソニョン……山賊に捕らえられた女性1 ※22話
ソク・ボベ……山賊に捕らえられた女性2 ※22話
チャ・ゴヌ……ユ・ギジュン 黄海道の観察使 ※22話~
イ・ギュソプ……生き残った護送兵 ※22話
パク・トジュン……海州監営の門番 ※22・23話
イム・ヨンスン……海州でオクニョを診る医師 ※23話
チェ・ユンジュン……ウォニョンを非難する町人 ※23話
イ・ジョンシン……ソジョンに手をあげる両班、戸曹副長官の息子 ※23話
キム・オボク……素素楼の両班の客 ※23話
キム・ジョンス……パク・チャンジョン 義禁府の上官 ※23・25話
ムン・ソンボク?……濡れ衣で拷問される両班1 ※23話
ピョン・ウジン……ジホンにジェソの来訪を取り次ぐ官吏 ※23・25話
ユン・インジョ……オクタン オクニョの世話をする女性 ※23・24話
イ・ジョング……昭格署 提調 ※23話
パク・チンス……自称「漢城府のキム・ヨンテ」 デギルの仲間 ※24話
チャン・ウォンジン……自称「漢城府のミン・ホンギ」 デギルの仲間 ※24話
イム・ソンピョ……チョン・チャンス 松島 開城府の長官 ※24話
チェ・ガンチョル……ソン・ファノクの執事 ※24話
ソン・ヨンテ……ソ・ジェウン 昭格署 提調 ※25話
リ・ミン……昭格署の役人 ※25話
チェ・ジウン……ヨンジ 昭格署の茶母→大妃殿のムスリ ※26話~
キム・ジェフム……薬屋=ジェソとの連絡係 ※27・29話
ユン・ボクソン……ユン・テホ 科挙に落ちている両班 ※28話
シン・ジュニョン……ホン・マンジョン サムゲ商団の大行首 ※28話~
チョン・ヘリョン……商団の大行首 ※28話~
ソン・チャノ……トチの母を診る医師 ※29話
キム・ヘゴン……薬商人 ※29話
チェ・ギョシク……薬が高すぎると言う客 ※29・51話
チ・ソングン……高くても薬を買う客 ※29話
イ・チェユン……幼い頃のカビ ※30話
キム・ソウン……幼い頃のグモク(=ハン尚宮) ※30話
ソル・イナ……若い頃のグモク(=ハン尚宮) ※30・40話
ソン・ヒョンミ……ナンジョンと同房になる囚人 ※31話
ペ・ドファン……チャ・デミョン ヘウゲ?市場の大行首 ※32話~
???……借金を返せず典獄署に連れてこられた男 ※33話
ペ・ミンス……ジョンス チルペの喧嘩上手 ※32話~
パク・チョンファン……ケ・ヨンベ チルペの喧嘩上手→チャ大行首の護衛 ※32話~
チェ・ジョンナム……マ・チャンド 元検死官→チャ大行首の護衛 ※34話~
イ・ジェウク……チョングムに香水を売る商人 ※34話
ソン・グァンオプ……チン・スミョン 殺された囚人 ※34・35話
チョン・ヒョンソク……捕盗庁の武官 ※34話
ユン・ジノ……捕盗庁の従事官 ※35・36話
???……小尹派の大臣 ※36話
ソ・グァンジェ……元外知部 ※36話~
チェ・ユンジュン……チャン・マンボン 殺害現場を目撃したという証人 ※36話
キム・ジンソ……チェ検死官 ※36話
ハン・チュニル……チョングムの妊娠を診る医師 ※37・39・44話
キム・ヨンホ……再捜査の検死官 ※37話
コ・ハンミン……イ・ミョンホンの下男 ※38話~
オム・テオク……イ・ミョンホンを診察する医師 ※38話
チ・ソンファン……カン・ヨンチョン オクニョを襲った刺客、元体探人 ※39・40話
チェ・イクジュン……内禁衛の隊長、イ・ミョンホンの上官(回想) ※40話
キム・ボムネ……中宗(回想) ※40話
イ・セラン……チェ尚宮 文定王后に毒を用意する ※40話
キム・ヨンソク……チュ・オンジン 明の使者 ※41・42話
イ・サンホン……牢番 ※41話
キム・グァンイン……ミン・スオクをナンジョンに紹介した男 ※43話
チュ・ギフン……スオクの護衛を命じられたソノの部下 ※43話~
パク・チュンモク……オンノム チョン・マノを殺そうとした少年 ※43・44話
キム・ジョンホ?……ジョンスが聞き込みをするヤンジ村の村人 ※43話
キム・ゴノ……紹介されてチョングムを診た医師 ※44話
ユン・ヨンヒョン……チョン・マノ ナンジョンの従弟 ※44・45話
イ・ソンジュ……オンノムの裁きの証人、チョン・マノの元使用人 ※44話
キム・ヨンス……チェグム オンノムの母 ※44話
キム・ジウォン……オンジョン オンノムの妹 ※44話
シンビ……オンソム オンノムの末妹 ※44話
アン・シヌ……捕盗庁の従事官 ※44話
チェ・ナムク……人参を買えなかった行首1 ※44話
チョン・ジャヨン……人参を買えなかった行首2 ※44話
ハ・スホ……チス チョルギの手下 ※45話~
イ・ジヒョク……チョルギの手下2 ※45話~
ユ・ジヨン……チョングムに札を授ける祈祷師 ※46話~
ペク・ミン……キム・ウチャン 松島の熟参商人 ※47話
イ・ウソク……オ・セチャン 明の豪商 ※47話
パク・ノシク……キルボク 毒を盛られた差し入れを食べて死ぬ看守 ※48話
チャン・ギョクス……ドンジュの部下 ※48話
パク・ヨンス……オクニョの生まれた頃をチョルギに話す元看守 ※48話
キム・ヒョンビン……河城君 ※49・50話
ミン・ジュニョン……義禁府 都事 ※50話
???……内禁衛の隊長 ※50話
ソ・ジヒョン……チョレ チョンドゥンの下女? ※50・51話
キム・ダニュル……幼い頃の王 ※50話
ワン・テオン……過去の臣下 ※50話
ソン・ギョンウィ……過去の臣下 ※50話
チャ・ダヨン……スンシム トンチャンの恋人 ※50話
カン・デヒョン……サンドゥ チョルギの部下 ※50話
パク・テギュ……ウォニョンとナンジョンの流刑先の護衛官 ※51話
キム・フンジュ……ウォニョンとナンジョンの流刑先の護衛官 ※51話

2018年4月28日

鬼〈トッケビ〉

鬼〈トッケビ〉

原題 쓸쓸하고 찬란하神 - 도깨비(わびしく燦爛な神 - トッケビ)
2016年12月2日~2017年1月21日放送/全16話/tvN
http://program.tving.com/tvn/dokebi/
Mnetにて2017年3月17日より日本初放送
その後の放送およびDVDでは「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」
http://tokkebi.jp

脚本 キム・ウンスク(「シークレット・ガーデン」「太陽の末裔」)
演出 イ・ウンボク(「太陽の末裔」)、クォン・ヒョクチャン(「シンデレラと4人の騎士」)、ユン・ジョンホ

コン・ユ……キム・シン、ユ・シンジェ
キム・ゴウン……チ・ウンタク(池听晫) 中央女子高校3年生
イ・ドンウク……直符使者=死神
ユ・インナ……サニー(本名キム・ソン) OLIVE CHICKEN店主
ユク・ソンジェ(BTOB)……ユ・ドクファ チョヌ財閥の御曹司

キム・ソンギョム……ユ・シヌ(劉信遇) ドクファの祖父、チョヌ財閥 会長
ヨム・ヘラン……チ・ヨンスク ウンタクの叔母
チョン・ヨンギ……パク・キョンシク ウンタクの従兄
チェリ……パク・キョンミ ウンタクの従姉
チョ・ウジン……キム・ドヨン ドクファの秘書
ファン・ソクチョン……占い師
キム・ソジョン……サニーの友人、化粧品販売員

イエル……三神婆
ファン・ソクチョン……幽霊
パク・キョンヘ……ウンタクを連れて行こうとする幽霊
パク・セワン……考試院の幽霊
キム・ソラ……イ・ジョンファ 幽霊
アン・ジヒョン……コ・ジョンヒョン 図書館の幽霊、ウンタクの母の同級生

キム・ミニョン……パク・スジン ウンタクの同級生
マ・ミニ……ウンタクの同級生
ユン・ファギョン……ウンタクの同級生
コ・ボギョル……キム・ユラ ウンタクのクラスの学級委員
キム・ナニ……ウンタクの担任教師/高麗時代の酒幕の女将

チェ・ウン……後輩の直符使者
キム・ギドゥ……同期の直符使者
ユン・ダヨン……後輩の直符使者 23期/高麗時代の女官
チョ・ヒョンシク……後輩の直符使者 22期
キム・チャンファン……後輩の直符使者 23期
パク・チヌ……ウンタクを拉致する金融業者
ユン・ジュマン……ウンタクを拉致する金融業者

ハン・ソジン……幼い頃のウンタク
チョン・ジフン……幼い頃のドクファ ※1話
キム・ヒョンビン……少年期のドクファ ※1話

イ・ムンス……シンの死体を守った老人、ユ・グムソンの祖父
チョン・ジフン……ユ・グムソン シンに最初に仕える少年
ユン・ギョンホ……キム・ウシク シンの部下/中途採用で入社する男
キム・ミンジェ……ワン・ヨ(王黎) 王
キム・ソヒョン……キム・ソン(金善) シンの妹、王妃
キム・ビョンチョル……パク・チュンホン(朴仲憲) 国子監の博士
ソン・ナッキョン……船員 ※1話
キム・スル……幼い頃のワン・ヨ ※10話
キム・ドヒョン……少年期のワン・ヨ ※10話
イ・ヒョンベ……先王 ※10話
パク・キリュン……臣下 ※10話
イ・テヒョン……臣下 ※11話

ナム・ダルム……シンがパリで出会う少年 ※1・4話
パク・ヒボン……チ・ヨニ(池蓮熙) ウンタクの母 ※1話
ソン・ナッキョン……ナ・ギョンウォン 轢き逃げ犯 ※2話
ソル・ユジン……交通事故で亡くなった女性 ※2話
イ・ハンソ……パク・スビン(朴秀斌) 書店の少女 ※2・8話
キム・ナミ……チェ・ヨンジェ 過労死した医師 ※3話
イ・スルビ……シンが“魔法”をかけるカフェの客 ※3話
アン・ドゥホ……シンが“魔法”をかけるカフェの客 ※3話
キム・ドジュン?……カフェ客の交際相手 ※3話
ユン・ブジン……ウンタクの叔母の大家 ※3話
ユ・ヨンボク……ス宝石店の店主 ※4話
キム・スボク……パリで出会った少年のその後 ※4話
アン・ソンゴン?……ドラマの主演男優 ※4話
ソ・ヘジン?……ドラマの主演女優 ※4話
ファン・インジュン……刑事 ※4・6話
ホン・ブヒャン……考試院の幽霊の母親 ※5話
オ・アリン……病院の少女 ※6話
キム・ユンジョン……三神婆が助ける入院中の少年 ※6話
イ・ドンヨン……ロトを売らないコンビニ店長 ※6話
イ・スンヨン……キム・テヒの顔に生まれ変わりたい死者 ※6話
キム・ジフン……喧嘩する死者 ※6話
キム・ユジョン……喧嘩する死者 ※6話
ナム・ドンハ……盲目の死者 ※6話
ファン・サンギョン……ひったくり ※7・8・10話
ホン・ソンオ?……OLIVE CHICKENに行こうとする酔客 ※7話
チョン・ヘイン……チェ・テヒ 野球部員 ※7話~
チョ・ヨンジン……少年期のテヒ ※7話
イ・ジュヨン……テヒの母 ※7話
イ・ウォンジン……多重衝突事故の被害者 ※8話
ミニョン……キム・ヒョンジョン(金炫廷) スビンの母 ※8話
チェ・ナムク……自殺未遂者 ※8話
ホン・ソクピン……靴下の露天商 ※8話
パク・ウニョン……家具屋の客 ※8話
チョン・ヨジン?……バスの乗客 ※8話
シン・ヨンギュ……バスの乗客 ※8話
キム・ヒョンモク……バスの乗客 ※8話
コ・ジノ……高校生の幽霊 ※9・11・12話
イ・ジェウン……中年女性の幽霊 ※9・11・12話
ソン・ヒョンミ……ウンタクの家のその後の住人 ※9話
カン・ジョング……キム・ギジュンの死亡を宣告する医師 ※9話
キム・ギョンミン?……キム・ギジュンの息子 ※9話
キム・ギリャン……失血死から生き返ったキム・ギジュン(金技仲) ※9話
イ・ユンサン……医師 ※9話
ミョン・シギョン?……OLIVE CHICKENのアルバイトに応募してきた女性 ※9話
ノ・ガンミン……カツアゲに遭う少年 ※9・12・13・話
チャン・ホジュン……カツアゲをする少年 ※9・13話
パク・チャン……カツアゲをする少年 ※9・13話
イ・チェギョン……チャン・イロク iloom マネジャー ※10話
オム・テオク……クリーニング店主 ※10話
ミン・デシク……死神が相談する精神科医 ※10話
イ・ギュヒョン……ジョンファを殺害した夫 ※11話
ユ・ビョンソン……酔っぱらい ※12話
キム・ドヒョン……直符使者の監査チーム員 ※13話
???……直符使者の監査チーム員2 ※13話
キム・グムスン?……中年女性の幽霊 ※14・16話
ヤン・ジョア……オ作家 ラジオ番組の構成作家 ※14~16話
リュ・テホ……SBC 部長 ※14話
チョン・ダウン……ラジオ番組のDJ ※14話
チェ・ナム……ラジオ番組のスタッフ ※14~16話
チャ・ミニョク?……ラジオ番組のスタッフ ※14~16話
キム・ギテ?……ラジオ番組のスタッフ ※14~16話
チェ・ソヒョン?……OLIVE CHICKENのアルバイト ※14話
ソン・ヨンスン……73年ぶりに夫と再会する死者 ※15話
キム・ヘユン……73年前の妻 ※15話
ハム・ソンミン……73年前の夫 ※15話
キム・ジュア……屋根部屋の新しい大家 ※16話
ソ・ユリム?……ラジオ番組のDJ ※16話
キム・ミヒ?……ニュース番組を見る女性 ※16話
イ・ガギョン?……ニュース番組を見る女性 ※16話
ソン・スヒョン……成長したキム・ウシクの娘 ※16話
パク・チンス……成長したキム・ウシクの娘の友人 ※16話
チェ・ボモ……政治家? ※16話
ソク・チョンマン……政治家?の運転手 ※16話
チュ・ソクチェ……失業した自動車整備士 ※16話
パク・ヨン……キム会長の運転手 ※16話
キム・ユンジュ……犯人役の女優 ※16話
???……監督 ※16話
チュ・ブジン……モーテルの受付 ※16話


2018年4月27日

家族を守れ

家族を守れ

原題 가족을 지켜라(家族を守れ)
2015年5月11日~10月30日放送/全123話/KBS
http://www.kbs.co.kr/drama/savethefamily/
KBS WORLDにて2015年8月31日より日本初放送

脚本 ホン・ヨンヒ(「愛は歌に乗って」)
演出 チョン・ソンホン(「星も月もあげる」)

カン・ビョル……イ・ヘス ソリム病院の食堂の調理師
チェヒ……チョン・ウジン 外科医 韓国大学病院→ソリム病院
チョン・ヘイン……コ・イェウォン ワンス食品 本部長

チェ・イルファ……チョン・マンジェ ウジンの父、光明総合商事 管理部長
イ・フィヒャン……ポク・スジャ ウジンの母
ピョン・ヒボン……チョン・スボン ウジンの祖父、元遠洋漁船船長
パン・ヒョジョン……チャ・オンシム ウジンの祖母
ナルシャ(Brown Eyed Girls)……チョン・ヒジン ウジンの姉、GAIN チーム長
パク・チョロ……チョン・ホジェ マンジェの弟、貿易業者
イム・ソンミン……ナ・エラン ホジェの妻

シン・スンファン……チョン・テジン ウジンの兄、専業主夫
イム・チェウォン……チェ・ユンジョン テジンの妻、MMメディア 企画室長
オム・ユシン……ナム・ジョンスク ユンジョンの母、不動産業者
キム・ドンユン……チェ・ユンチャン ユンジョンの弟
パク・チソ……チョン・スビン  テジン夫婦の娘

ロミナ……ミナ トロット歌手
アレイナ……トンベク ミナの娘、幼稚園児
イ・ヨルム……オ・セミ 高校生
イ・ジュンソ……オ・セホ セミの弟、小学生
チョン・ダビン……ソン・ダヘ 中学生
チョン・スファン……ヤン・ミンジュン 中学生

チョン・ウィガプ……キム・ソンス 光明総合商事 専務
イ・ダリョン……チャ・ドング 部長、マンジェの同期
ミン・ジュニョン……キム次長 マンジェの部下
チョン・ジェヒョン……ハ代理 マンジェの部下

ユ・スンボン……コ・テシク イェウォンの父 ワンス食品 会長
イ・サンスク……アン・ギヒ イェウォンの継母
ヨンミン(BOYFRIEND)……コ・ジウォン イェウォンの異母弟 ※73話~
ペク・シン……ONE'S ORGANIC RESTRANT 支配人
ホ・ボベ……ONE'S ORGANIC RESTRANT ウェイトレス
ホ・ソネン……ワンス食品の警備員 ※23話~
カン・ドンヨプ……ハ・スンヒョン イェウォンの婚約者、サンミ建設

キム・ヒョク……チョ・ミナン ウジンの先輩、ソリム病院の科長
コ・ドヨン……キム看護師 ソリム病院
ファン・ソクチョン……ソリム病院の食堂の調理長
イ・ヒョンスク……ソリム病院の食堂の調理師
チ・ジェフン?……ソリム病院の食堂の男性調理師

イ・ジェヨン……結婚情報会社GAIN 部長
ハン・ミニ……ヨ・ミナ GAINの女性社員
イ・ドア……ナジョン GAINの女性社員
パク・ジュンボム?……ジゴン? GAINの男性社員

パク・ヨンジン……ユンジョンの部下 ※29話~
パク・チャンシク……ユンジョンの部下 ※29話~
チョン・ホンテ……MMメディア 代表 ※58話~

キム・テフン……イ・ジュング ヘスの父、チキン屋の店主
チョン・ダジョン……ヘスの父の再婚相手
ハム・ソンミン……ジョンス ヘスの義弟

イ・ジュソク……教授 ウジンの上司、韓国大学病院の医師 ※1話
ウィ・ヤンホ……偽の漢方薬を売る詐欺師 ※1・2話
キム・ジョンソク……偽の漢方薬を売る詐欺師の部下 ※1・2話
ハン・テイル……漢方薬即売会の客 ※1・5話
パク・ジョンソル……漢方薬即売会の客 ※1・5・120話
イ・ジウン……クラブアリババのホステス ※1話
キム・リエ……クラブアリババのホステス ※1話
コ・ジンミョン……土地開発業者 ※3話
チェ・ユンジュン……焼肉屋の店主 ※4話
キム・ギョンウン……セミとセホの父 ※4・47話
クォン・ヨンギョン……養護施設の職員 ※4話
キム・ワンギ……刑事 ※5・6話
ユ・グム……留置場の女性 ※6話
キム・ユニ……幼稚園の先生 ※6話
イ・ジョング……キム・ドクス ソリム病院の院長 ※6話
キム・ミンジン……マンジェを轢いた男 ※7・8話
ハン・サンヒョン……アナウンサー ※10話
イ・グァニョン……サウナの客 ※12話
シン・ウチョル……ヒョン・ホギ 記者 ※13・15・16・26話
チョン・スイン……記者 ※13話
アン・ホンジン……チェくん 物流倉庫 ※15話
ホン・ソギョン……物流倉庫の班長 ※15話
チョン・ヒョンソク……若い頃のマンジェ ※16話
ユ・インソク……骨董品屋の主人 ※16・65話
チョン・ヘギュン……長期失業者“チャンベク” ※17~25話
チョン・ヘイン 同姓同名?……マンジェに恵む少女 ※17話
チョン・イェウォン……少女の母 ※17話
ソン・ヨンスン……ダヘの祖母 ※18話~
キム・ナニョン……役所の職員 基礎受給 ※18話
ソン・ソングン……ハン社長 ※20話
イム・ドンウク……職業紹介所の職員 ※22・23話
キム・テリ?……ミナ ユンチャンの恋人 ※22・23話
チェ・ヒョンジュン……ドラマのAD ※23話~
パク・テホ……オンシムに声をかけた男 ※25・30・67話
パク・ヨンジン……不動産屋 ※25話
ユ・オクチュ……雑貨屋の店主 ※26話
ユン・ミヒャン……近所のおばさん ※26・58話
キム・ソンニョ……ヘスの屋根部屋の大家 ※26話 =キム・ソノ?
イム・ドンウク……職業紹介所の職員 ※22・23話
キム・ギョンエ……オンシムをダンスに誘う女性 ※30話
チャ・サンミ……急患の妻 ※31話
ユン・ヨンモク……中央地裁の執行官 ※32話
クォン・ギジュ……中央地裁の執行官 ※32話
キム・ミンスン……ミンジュンの叔父 ※33話
チョン・ドンギュ……キム理事 ワンス食品 ※34話~
ソ・ジミ……ユンチャンの見合い相手 ※35・39話
チュ・ドンヒ……銀行員 ※38話
チョン・ヘリョン……ドラマの演出家 ※38話~
シン・シンボム……シルバー宅配の同僚 ※39話
イ・スンギ……シルバー宅配 ※39・56・60話
コ・ユミ……ユンチャンの最後の見合い相手 ※42話
ソン・ヒョンミ……エランのガレージセールの客 ※47話
チョン・ソッキュ……ドラマ制作スタッフ ※52話~
チュ・ブジン……花札をしていた老女 ※51話
ハン・チュニル……村長 ※52・53話
ナム・ジョンヒ……溺れた少年の祖母 ※52・53話
イ・グァンセ……溺れた少年の祖父? ※52・53話
チョ・ヘソン……ミナの友人 ※56話
ピョン・ジュヒョン……オープンした肉屋の主人 ※58話
イ・ヨンソン……健康診断センターの女医 ※60・61話
イ・ジョンソン……スボンを診察した医師 ※61・93話
キム・ソンウン……カラオケ店員 ※62話
ムン・ミボン……オンシムの3番めの姉 ※66話
チェ・ソンウン……焼肉屋の店主 ※67話~
キム・ヘゴン……不動産屋 ※67話
キム・ジウン……中耳炎の患者 ※68話
ミン・ギョンエ?……商店街の客 ※69話
チェ・ヒョヒョン……イェウォン担当の看護師  ※71話
チャ・ヨンオク……ヨンミ スジャの友人 ※71話~
イ・ビョンシク……ルームサロンの酔客 ※73話
パク・キュジョム……ルームサロンの酔客 ※73話
イ・ソンジュ……タクシーの運転手 ※7話
イ・ヒョン……コンビニの店長 ※74話
キム・ヌルメ……ヘスの見合い相手 ※76・77話
シン・ソニ……惣菜屋の客 ※85・86話
ペク・エギョン……惣菜屋の客 ※85話
イ・ミニョン……セミの後任アルバイト ※85話
キム・ヒョンジュ……オ・ソニョン ヘスの母 ※85話~
キム・ヒョンジョン……看護師 イェウォン担当 ※86話
ヒョン・ヨンイム……少女の母 ※86話
キム・フンレ……ヘスに言い寄る客 ※87話
イ・チャン……肺癌患者 ※91話
イ・チェギョン……肺癌患者の妻 ※91・99話
イ・ジョンソン……医師 スボンの担当医 ※93話
キム・ジヒョン……? ※94話
チョン・ヨングム……魔法のたれを買う客 ※94話
ハン・チャンヒョン……靱帯を損傷した患者 ※94話
キム・ウンギョン……魔法のたれを買う客 ※96・97話
パク・ヒョンスク……魔法のたれを買う客 ※96話
キム・ジュア……魔法のたれを3本買う客 ※97話
キム・ミヤ……魔法のたれを5本買う客 ※97話
チョ・ソノク……ソニョンを引き止める看護師 ※97話
パン・ヘラ……頼母子講の被害者 ※99・111話
キム・チュウォル……頼母子講の被害者 ※99・111話
ヒョン・スッキ……頼母子講の被害者 ※99話
ヨム・ジョング……ワンス食品 理事 ※102話
パク・ソンギュン……記者 ※102・116話
ユン・ミヒャン……マンジェの歌を褒める近所の女性 ※104話
ユ・オクチュ……マンジェの歌を褒める近所の女性 ※104話
チョン・ドゥヒョン……訴状を届ける郵便配達員 ※104話
ナ・ジェギュン……ヘスが相談する弁護士 ※104話
パク・ソジョン……ヘスの実家のある春川の隣人 ※108話
チョン・ヨングム……ヘスの店の常連客 ※115話
ソン・スンヨン……ワンス食品 監査チーム ※115話
ユ・ジェイ……コ会長の秘書 ※119話
パク・ジョンソル……マンジェが父と間違って声をかける近所の老人 ※120話
チョ・ソンヒ……警察官 ※120話
キム・ヨン(=キム・ヨンソン)……白磁を鑑定する古物商 ※122話
チュ・ブジン……ウジンを息子と思い込んでいる施設の老人 ※123話
キム・ギョンラン……ウジンを夫と思い込んでいる施設の老人 ※123話
イム・ジヨン……老人施設の医師 ※123話

2018年4月24日

不夜城(ハイクラス~私の1円の愛~)

不夜城

原題 불야성(不夜城)
2016年11月21日~2017年1月24日/全20話/MBC
http://www.imbc.com/broad/tv/drama/bulya/
Netflixにて2017年2月より配信
https://www.netflix.com/browse?jbv=80150604
KNTVにて2017年8月2日よりテレビ初放送
その後の放送およびDVDでは「ハイクラス~私の1円の愛~」

脚本 ハン・ジフン(「ラスト・ゲーム〜最後に笑うのは誰だ?!」)
演出 イ・ジェドン(「私の人生の春の日」)

イ・ヨウォン……ソ・イギョン ギャラリーS 代表
ユイ……イ・セジン
チン・グ……パク・ゴヌ ムジングループ 特別企画室 室長

チェ・ミン……チョ・ソンムク イギョンの側近、Sファイナンス理事
シム・イヨン……キム作家 イギョンの側近、ハッカー
チョン・ヘイン……タク イギョンのボディガード

チェ・イルファ……ソ・ボンス イギョンの父、日韓金融 会長
ナム・ヒョンジュ……ソ会長の後妻?
ユン・ボギン……チャン・スッキ セジンの叔母
キム・ゴウン……シン・ソンミ セジンの従妹、スッキの娘

チョン・ハニョン……パク・ムイル ゴヌの父、ムジングループ会長
イ・ジェヨン……パク・ムサム ムジン物産 社長、ムイルの末弟
ナム・ギエ……ムン・ヒジョン室長 ゴヌの秘書

チョン・グクファン……ソン・ウィソン 天下金融 会長
パク・ソヌ……ソン・ギテ ウィソンの息子、天下金融 社長
イ・ホジョン……ソン・マリ ギテの娘

チョン・ドンファン……チャン・テジュン 元大統領
ソン・ヨンギュ……ナム・ジョンギュ テジュンの秘書、白松財団 理事長
チョン・ハノン……ソン・マノ 未来発展経営者協会の新会長
イ・ユンサン……未来発展経営者協会の会員

キム・ガンヒョン……キム・ホンソク マリの元恋人 ※1話
チョン・スンギル……大阪のヤクザ? ※1話
ハム・ナヨン……幼い頃のイギョン ※1話
リュ・ミンジョン……エステティシャン ※1話
ソン・ナッキョン……空港で中国人を迎える/セジンの乗る車を襲う男 ※1・3話
ワン・ジミョン……セジンを拉致する中国人 ※1~3・14話
ミン・ジュニョン……セジンのセクハラ上司@ホテル ※2話
???……示談を勧める刑事 ※2話
キム・ホジュン……警察官 ※3話
カン・ソヨン……マリの友人 ※3・7話
チョン・ジンギ……反ムサム派の重役 ※3話
???……反ムサム派の重役 ※3話
ソン・ソングン……刺されたムサムの担当医 ※3話
オ・ジョンセ……サンチョル イギョンが借金を取り立てる詐欺師 ※4・5話
ファン・ギュヨン……ムサムが刺された現場の警備員 ※4話
ペ・ギボム……車載カメラの動画を提供しようとするキム社長 ※4話
キム・スンジュ……ムイルの世話をする看護師 ※5・6話
パク・セフン……中国人の遺体を発見する出前配達員 ※6話
ホン・ソンホ……チェ理事に買収される鑑識課 ※6話
イ・テハ……チェ調査官 金融監督院 ※6話
イ・チョリ……刑事 ※6話
オ・ギファン……刑事 ※6話
チョン・ヨンド……BMOニュース速報の記者 ※6話
イ・ジェウ……チャン・ヒョニル 若きリーダーの会の主催者、テジュンの甥 ※7話
ファン・ジュホ……ギャラリーSに家宅捜索に入る検察官 ※7話
チョン・ミョンジュン……検事 ※8話~
キム・サンイル……パク会長の担当医 ※9話
???……法務課のゴヌの友人 ※11話
コ・ウォンソク……城北洞がコーリン社の資料を奪うため送った男 ※12話~
パク・ミスク……チョン・ミヨン コーリン社 キム・ヒョンス社長の前妻 ※13話
ク・ボンソク……タクらを連行する検察官 ※13話
ユン・ボクソン……検事 ※13話
ク・ヨンヒョン……ニュース番組のアナウンサー ※13話
イム・ホ……カン・ジェヒョン KOREA WORKS代表、大統領候補 ※15話~
ミン・サンウ……ソン会長を監禁している病院の院務課の職員 ※15話
ミン・ギョンス……カン候補を取材する記者 ※16話
イム・ジョンオク……街頭インタビューに答える市民 ※16話
マ・ミニ……旌善ヒョンソンリゾートの職員 ※17話
ミン・ビョンエ?……民主未来党旗揚げの会の女性参席者 ※17話
クォン・ヒョクソン……ナム理事長の警護官 ※17・18話
シン・ボムシク……ナム理事長の手下 ※17・18話
クォン・ホンソク……カン代表にキム理事の辞職を伝えるKOREA WORKS社員 ※18話
イ・ミギョン=イ・ドユン?……カン代表の記者会見に集まった記者 ※18話
チョン・スルギ……ニュース番組のアナウンサー ※19話
ソン・ホンイル……セジンが接触する日本の実業家 ※19話
ユン・ヨンモク……チェ理事の執刀医 ※20話

2018年4月21日

浪漫ドクター キム・サブ

少年時代、VIP患者を優先されたために父を亡くしたドンジュは、ある医師と出会い、外科医を志した。やがて優秀な医師となったドンジュ(ユ・ヨンソク)は実力だけで出世しようと懸命に働くが、ある手術でミスを犯し、山奥のトルダム病院に左遷されてしまう。そこで5年前に姿を消した先輩医師のソジョン(ソ・ヒョンジン)と再会するが、恋人を亡くしたトラウマを抱える彼女は目の前で自殺を図る。それを救ったのはキム・サブ(ハン・ソッキュ)。ドンジュはその“神の手”に魅せられ、反発しながらも多くを学んでいく。

 なんといっても、ハン・ソッキュ。2011年の「根の深い木」で16年ぶりのドラマ復帰が話題になりましたが、その後の出演も時代劇で、ドラマで現代劇を演じるのは実に21年ぶり。飄々としながらもアツい魂をもつ天才外科医という役どころで、SBS演技大賞の大賞も納得の存在感でした。
 各話のエンディングでBilly Joelの"The Stranger"が流れてカッコいいんですが、日本の放送では音楽が差し替えられてました。「音楽は1980年代の洋楽をカセットテープで聴くにかぎる」というサブの人物造形に関わってくるので、いかがなものでしょうか。8話でも、鎌を持った男に脅されながら手術を続行する場面で流れるのはThe Beatlesの"Hey, Jude"なのに、チョン・イングォンの"걷고, 걷고(歩いて、歩いて)"。これはこれでいい曲なんですが……。
 若き医師がクセモノのキム・サブ(サブは漢字にすると師父で師匠の意)に反発しながらも成長していく姿が主軸。ドンジュ役とソジョン役を演じたユ・ヨンソク、ソ・ヒョンジンも、屈折したエリートのインボム役を演じたヤン・セジョンも、それぞれよかったです。さらには、オ看護師(チン・ギョン)やチャン課長(イム・ウォニ)、看護師のウンタク(キム・ミンジェ)、それから怪しく登場したヨナ(ソ・ウンス)と、トルダム病院の面々もみんな。
 運び込まれてくる患者のエピソードもさまざまで、いくつもの感動の場面が。さすが「製パン王キム・タック」や「家族なのにどうして?」のカン・ウンギョンの脚本です。

浪漫ドクター キム・サブ【あらすじ】

【01】インターンとなったドンジュは先輩ソジョンと衝突してばかりだったが、涙を流すソジョンを見て突然キス。ソジョンに恋人がいると聞いても想いを告げる。その後、ソジョンはムン先生とともに交通事故に遭い、ムン先生は他界。ソジョンは病院を抜け、山で気を失い…。

【02】5年後。医師となったドンジュは手術に失敗してトルダム病院に左遷された。そこで出会ったサブの腕に感嘆するものの、反発。その一方でソジョンと再会する。トラウマの蘇ったソジョンは幻聴と幻覚に苛まれ、手首を切る。呆然とするドンジュだったが、手術に加わる。

【03】サブはソジョンを救い、医師失格と怒鳴りつけた。外科長から院長との会食の席に誘われたドンジュだが、到着した急患を救うことを決心する。しかし患者は死亡。さらに火傷を負った重症患者が運び込まれ、ソジョンの指示を受けながら手当てをするが、そこにサブが…。

【04】ソジョンの土下座を見かねたドンジュは辞表を提出し、サブに不満をぶちまける。シン会長が心臓手術をサブに依頼。ト院長はシン会長の信頼する医師がサブと知って驚く。ソジョンはオーダリーとして残ることを許された。ドンジュはサブがかつて出会った医師だと確信。

【05】ドンジュはサブから学ぶつもりで残ることを決意。しかし癌患者を死なせたトラウマで手術中にパニックに陥る。一度は投げ出そうとしたドンジュだったが、無事に手術を終えた。ソン外科長がサブにシン会長の手術から下りるよう告げる一方、インボムがソジョンの前に。

【06】インボムはソジョンを知らないふりをする。サブとドンジュが不在のなか急患が到着し、未登録のインボムが執刀した。ソジョンとインボムは庇いあうが、サブは激怒。ソジョンは初めて言い返した。サブはト院長にインボムを要求。コサン大学病院から8人が派遣される。

【07】インボムはドンジュと殴りあい、異母姉と勘違いしているソジョンに反発。腹を刺された男が担ぎ込まれ、サブはインボムに執刀を命じる。サブに叱責されたドンジュはトイレで会った男が犯人ではないかと疑う。そして、ソジョンに鎌を突きつけた男が手術室に現れて…。

【08】手術を強行したサブが諭し、男は妻と娘の前で警察に連行された。一方、ソジョンは異母姉弟ではないと説明するが、インボムは聞く耳をもたない。コサン大学病院の監査が入り、サブは事件の責任を追及され、ソジョンも精神科医に追いつめられる。そこにシン会長が…。

【09】サブが追いつめられていると知ったソジョンは辞表を出し、インボムの車でソウルへ。しかしチェ医師は問題なしとの診断を下していた。ドンジュがソジョンを迎える。ソン外科長が逃げ、サブは手術を決意。その頃、ドンジュとソジョンは多重衝突事故の現場に出くわす。

【10】インボムも救出に合流。チェ監査は娘が被害者でも規則は変えられないというが、サブは手術に踏みきる。老患者の妻が亡くなったことに責任を感じるソジョン。オードリー卒業を言い渡されるが、ヒョンジュの名札を拾ってサブを怒らせた。ト院長がドンジュを懐柔し…。

【11】多重衝突事故の加害者に罪悪感はなく、ソジョンはその母親に訴えられるが、絶対に謝罪はしない。やがて加害者は足を失った被害者の姿に言葉を失い、泣きながら謝る。一方、腹痛を訴える脱走兵に暴行の跡を認めるが、ドンジュはト院長に死亡診断書の偽造を迫られる。

【12】脱走兵は亡くなった。ドンジュは彼の両親の前で何も言えない。さらに、かつての遺族に非難され、母の前で謝罪。そして脱走兵の両親に真実を記した死亡診断書を渡す。シン会長の手術日が決まり、ト院長からチームに紛れ込むよう命じられたインボムはサブに直訴する。

【13】ソジョンが助手に指名され、シン会長が入院。その一方、MERSの疑いが発生しため、救急室を閉鎖する。保健所とも連絡がとれず対応に追われるなか、患者が急性虫垂炎を発症し、ドンジュは倒れる。サブが救急室に入ろうと意を決したところ、ソジョンが名乗り出る。

【14】MERSの検査結果は陰性。目覚めたドンジュはそばにいてくれたソジョンを抱きしめる。再びヨナが奉職医としてやって来た。インボムの嘘を見破ったサブは「消耗品にまで成り下がるな」と忠告する。ソジョンが好きな気持ちを打ち明け、ドンジュのキスを受け入れる。

【15】診察を巡って対立するドンジュとインボムだったが、ドンジュが手術を成功させる。ソジョンとドンジュは交際を隠しているが、チャン室長にはバレていた…。シン会長は末期の肺癌。サブは人工心臓の交換手術を中止しようとするが、シン会長は予定通り受けると告げる。

【16】ト院長はスタッフ交代か手術の公開を迫る。サブは信頼するチームでの手術を決意。足かせになると渋るドイルも説得する。ト院長らが見つめるなか手術開始。ドンジュは手術時間を短縮するためインボムをチームに加えたが、手術を要する急患のためウナが呼びに来て…。

【17】ドンジュとインボムは人工心臓の交換に間に合い、シン会長の手術は成功した。本院の医師たちはその完璧さに驚嘆するが、シン会長の意識は戻らない。サブは委任状を盾に誰も集中治療室に入れず、ト院長は激怒。その一方、オ記者が14年前の真実を暴こうとしている。

【18】シン会長の脳死の噂が広まり、トルダム病院は対応に追われる。ト院長が病院閉鎖を告げ、シン会長を移送するためシム科長らがやって来るが、シン会長は意識を取り戻した。そして次々と急患が運び込まれるなか、ドンジュが父の手術を後まわしにした理由をサブに問う。

【19】ドンジュは頭ではサブを理解できても怒りを抑えられないが、同じような立場になり、さらにドイルから14年前の真実を聞かされる。一方、ト院長は人工心臓交換手術の成功を自分の手柄のように記事に。サブは代理手術の証拠を手にチーム全員を連れて祝賀会に現れる。

【20】ト院長とサブは乱闘に。インボムも涙ながら父のもとを去った。負傷したサブはドンジュに手術を任せる。サブはト院長に「世の中は変えられないが、ただ患者を助けたいだけ」と告げる。打ち上げをしていたトルダム病院の面々は交通事故の知らせを受けて治療に戻る。終

2018年4月20日

その女の海

父のドンチョル(イ・デヨン)が愛人のヨンソン(イ・ヒョンギョン)と幼い息子のミンジェを連れて家に戻ってきた。ところが、ミンジェはスインが目を離した隙に海で行方不明となり、ドンチョルは殺人事件の濡れ衣を着せられて服役してしまう。母のスノク(パク・ヒョンスク)はヨンソンと支えあいながら娘たちを育てた。10年後、スイン(オ・スンア)は麺工場で働き、同僚のジョンウク(キム・ジュヨン)と愛を育んでいたが、社長令嬢のセヨン(ハン・ユイ)に想いを寄せられたジョンウクに野心が芽生える。ジョンウクは貧しい家族のためセヨンとの結婚を決意し、横領の罪を着せてスインを会社から追い出す。そのとき、スインのおなかにはジョンウクの子が宿っていた……。

 KBS「TV小説」枠の前作「あの空に太陽が」がシリーズ屈指の駄作だったので迷いましたが、結局、視聴しました。
 主人公のスイン役に抜擢されたのは、RAINBOW解散後、女優に転身したオ・スンア。とことん健気、それでいて母としての芯の強さも見せ、初主演とは思えない落ち着いた演技で大役を果たしました。グラマラスなボディは完全封印。ヘソを出して踊っていたとは思えない転身ぶりですね。母親役のパク・ヒョンスクと本当にそっくりだったりもして、ナイスなキャスティングでした。女優としての今後の活躍に期待です。
 イ・ヒョンギョン扮するヨンソンがもうひとりの主人公といった感じで、終盤、意外な過去が明かされて驚きの展開。スインにとっては亡くなった母に代わるもうひとりの母のようにもなって、ラストシーンには泣かされました。

2018年4月19日

ハイド・ジキル、私(ジキルとハイドに恋した私)

ハイド・ジキル、私

原題 하이드 지킬, 나(ハイド・ジキル、私)
2015年1月21日~3月26日放送/全20話/SBS
http://tv.sbs.co.kr/hyde/
KNTVにて2015年6月20日より日本初放送
その後の放送およびDVDでは「ジキルとハイドに恋した私~Hyde, Jekyll, Me~」
http://kandera.jp/sp/jhm/

脚本 キム・ジウン(「清潭洞アリス」)
演出 チョ・ヨングァン(「私の期限は49日」「野王」)

ヒョンビン……ク・ソジン ワンダーランド 常務/ロビン
ハン・ジミン……チャン・ハナ ワンダーサーカス 団長
ソンジュン……ユン・テジュ(=スヒョン) 催眠専門医
ヘリ(Girl's Day)……ミン・ウジョン 大学生

イ・スンジュン……クォン・ヨンチャン ソジンの秘書
ハン・サンジン……リュ・スンヨン ワンダーグループホテル 常務、ソジンの従兄
シン・ウンジョン……カン・ヒエ 精神医学博士、ソジンの主治医
イ・ドクファ……ク・ミョンハン ワンダーグループ会長、ソジンの父
キム・ドヨン……ハン・ジヒ ソジンの母

イ・ヨンラン……ク・ミョンヒ スンヨンの母 ※10話
ソ・グァンジェ……ク・ドンミン ワンダー電子 代表理事 ※10話
イ・グァニョン……ク・サンミン ワンダーコミュニケーション 代表理事 ※10話

クァク・ヒソン……ソン・ソグォン 保安チーム チーム長
イ・セナ……チェ・ソヒ ワンダーグループ会長室 秘書、スンヨンの愛人
イ・ジュニョク……ナ・ムジン 江南警察署の刑事
チョン・ヒョンソク……チャン刑事 江南警察署
パク・コンラク……刑事 江南警察署

イ・ウォングン……イ・ウンチャン ワンダーサーカス 舞台監督
ムン・ヨンドン……パク・ヒボン ワンダーサーカス 団員
オ・ナラ……チャ・ジンジュ ワンダーサーカス 団員
イム・チャンラン……ワンダーサーカス 団員
カン・ソンジン……ワンダーサーカス副団長

メン・サンフン……ミン代表 ウジョン出版社&カフェ経営者
ファン・ミノ……アン・ソングン ハンギョル大学病院 CT技師
キム・ソギョン……保安チーム要員
キム・ジウン……ク会長の秘書

チェ・スハン……少年期のソジン
パク・ハジュン……幼い頃のソジン
ヒョン・スンミン……少女期のハナ
ホ・ジョンウン……幼い頃のハナ
イ・スヒョク……少年期のテジュ(=スヒョン)
イ・ジュギョン……イ・ジュギョン 運転手

パク・ソンギュン……SBC記者 ※1話
ソル・チャンヒ……ワンダーランド 法務部? ※1話
ジョンホ……ワンダーランドでデートをする男性 ※2話
リュ・ミンジョン……ワンダーランドでデートをする女性 ※2話
チェ・ナム……テジュの講義を受講する生徒 ※3話
ソ・ジウォン……テジュの講義を受講する生徒 ※3話
パク・ウォノ……テジュの講義を受講する生徒 ※3話
オ・ギョンミン……ロビンのファンクラブ会員 ※4話
キム・ギウク……警察官 信号無視をしたロビンを取り調べ ※7話
チン・ヒョングァン……チョン・マンシク 誘拐犯 ※7話~

キム・ジョンホ……ソジンを診察した医師 ※10話
チョン・ドンギュ…… ※11話
ユ・ソイ……テジュの部屋の階下の住人 ※11話
キム・ソヌン……SBC記者 ※15話
ミン・ジュニョン……カン・ウィジン デイリードットコム記者 ※17話
イ・ジュニ……記者 ※17話
チョン・イェウォン……記者 ※17話
カン・ドンヨプ……交通課の警察官 ※17話
チェ・イクジュン……警察官 ※17話
パク・パリョン……本部理事 ※18・19話
キム・イクテ……本部理事 ※18・19話
K.will……ラジオDJ ※18話

ハイド・ジキル、私【あらすじ】

【01】ワンダーランドでゴリラが脱走するが、ハナが手なずけて無事。ソジンはサーカス団との契約解除を通告する。一方、治療法が見つかったというカン博士のもとへソジンが向かうが、追いかけたハナが血まみれで倒れる彼女を発見。犯人らしき男に襲われるが、ロビンが救出する。

【02】ハナはソジンに助けられたと思うが、ソジンはロビンが現われたと気づく。カン博士は失踪。契約延長と引き換えにハナは催眠捜査に協力するが、犯人の顔はどうしても思い出せない。ショー会場でハナの頭上のミラーボールが落下。間一髪、ハナを救ったのは再びロビンだった。

【03】「礼はいらない。性格だから」と去ろうとするロビンだったが、ハナが手を貸して一緒に逃走。そしてハナは“天使の橋”で救ってくれたのがロビンだったと気づく。ロビンも15年前を思い出して微笑んだ。ロビンは「ハナを守る」という2人の新しいルールをソジンに伝える。

【04】再びサーカス団の契約解除を通告されたハナはソジンを問いつめる。しかしソジンはロビンの話をもちだされて憤慨。アン技師に命を狙われるハナだったが、偶然に居合わせたソジンに助けられる。翌朝、ソジンの家にハナがやって来る。ロビンが勝手に契約を交わしたのだった。

【05】ロビンの勝手な契約にソジンは憤慨。しかし、2人で一日を使い分けることにした。ロビンはサーカス団に雇われ、ハナと地方合宿へ。しかし、またもやアン技師に狙われる。なんとかハナを守るが、ロビンは気絶し、目覚めたのはソジン。ハナはソジンと気づかず愛を告白する。

【06】ハナの突然の告白に戸惑うソジン。一方、アン技師が逮捕されたが、カン博士は見つからない。ソジンが携帯電話のメッセージを消したため、ロビンから返事のないハナは失恋したと思って意気消沈。ロビンは正直に覚えてないと謝るが、ハナはロビンの本心がわからず混乱する。

【07】ク会長はサーカス団追放を命じるが、ソジンはメイン公演に抜擢。ハナに誤解がソジンのせいと知られるが、ロビンはうまく説明できない。不安を打ち明けたロビンはハナにキス。一方、アン技師はソジンが友人だったと供述し、ソジンは一緒に誘拐されたスヒョンを思い出す…。

【08】寝込んだソジンをハナが看病しようとするが、ソジンは拒む。一方、ロビンは「『助けて』を待ってる」とソジンにメッセージ。一方、アン技師はスヒョンではないとリュ常務が見破る。カン博士はテジュの隠し部屋に監禁されていた。テジュが名前を変えたスヒョンなのだった。

【09】ハナはロビンとともにテジュのもとへ。テジュは催眠術でスンヨンからソジンに兄はいないと聞きだす。ハナは15年前に死のうとしていたのがロビンではなくソジンだったと知る。ロビンとハナが交際宣言。翌朝、ソジンは目覚めなかった。ロビンがソジンへの脅迫電話に従う。

【10】テジュの指示で、ロビンは倉庫へ。ソジンが目を覚め、ハナとともに監禁される。部屋にガスが充満し、ソジンはハナにガスマスクをつけ、ロビンに助けを求めた…。2人は無事に救出されるが、ハナはロビンが窓ガラスを割ったはずと混乱。そしてソジンの腕の包帯に気づく…。

【11】ハナの目の前でソジンが眠り、目覚めたロビンが多重人格障害を打ち明ける。ソジンはハナに愛を告白するが、主人格消滅の兆候が現われ、テジュに相談。テジュは「まもなく消滅する」と欲望をもちはじめたロビンを動揺させる。ソジンがスヒョンへのメッセージを公開する…。

【12】ソジンに「忘れている過去がある」と言われたテジュは動揺する。ハナは告白した相手がソジンだったと気づいて混乱。一方、ソジンは休職を宣言した。テジュはロビンを誘いだし、暴力的なテリーを出現させようと画策。ロビンは「ロビンとして生きたい」とハナを抱きしめる。

【13】2人とも守りたいというハナにロビンは戸惑う。一方、ソジンに父が誘拐事件の共犯と指摘されたテジュは動揺。催眠術で誘拐犯に接触させるとアン技師は殴りかかった…。ロビンは22年前の記憶がすべて浮かんだとテジュを訪ねる。しかし、やって来たのは実はソジンだった。

【14】テジュは催眠状態のロビンと思い込んで正体を明かした。ソジンは謝罪するが、テジュは父の共犯を認めようとしない。カン博士は救出されたものの、テジュは逃走。誘拐犯を拉致し、ますます怒りを募らせる。ソジンに心を開きはじめるハナだったが、テジュが家に侵入して…。

【15】ソジンとハナを人質に立て籠もったテジュに記憶が甦る。やはり父は共犯だったのだ…。呆然とするテジュだったが、ソジンに「生きてみよう」と説得されて投降。ク会長はソジンに「すまなかった」と初めて謝る。ソジンもハナに「愛してもいいかい?」と初めての言葉を口に。

【16】愛する方法を学びたいというソジン。一方、ロビンはハナが自分の出現を止めようとした記憶に衝撃を受ける…。ク会長がソジンから離れるようハナに懇願し、ハナは葛藤する。ロビンは心配するハナのために取材を断った。ところが、ソジンが自ら正体を明かそうと決意して…。

【17】ロビンの作業部屋に記者が集まってきた。ソジンは自ら正体を明かそうとするが、ハナが制止。ロビンはハナがソジンの味方をしていると思い込む。リュ常務の罠で交通事故に巻き込まれたロビンが再び記者に取り囲まれ、ハナはロビンとはソジンのペンネームなのだと説明する。

【18】ソジンとロビンはおたがいを共有することで同意。ロビンのラジオ出演はうまくいったが、その記憶はソジンに流入し、覚えていないロビンは自分の消滅の可能性に怯える。その夜、ソジンがロビンになりすましてラジオに出演。ロビンはハナが気づかなかったことに愕然とする。

【19】さらに記憶が失われていくロビンはカン博士に1週間後に自分を消すよう頼む。そしてハナを旅行に誘う。ロビンは前日と同じことを繰り返し、ハナはカン博士に事情を聞いて号泣。ロビンはロビンとしての記憶をもったまま消えたい。ハナは「いちばん大切な記憶は私が」と…。

【20】ロビンとハナは結婚式を挙げ、最後のキスを交わしたロビンは催眠療法を受けた。ソジンにロビンの記憶と感情が流れ込んでくる。ソジンが代表理事に就任する一方、ロビンの新連載開始が発表。ロビンの作業室の机にはソジンがいて、描きかけだったハナの絵が完成している。終

2018年4月18日

ファントム

ファントム

原題 유령(幽霊)
2012年5月30日~8月9日放送/全20話/SBS
http://programs.sbs.co.kr/drama/phantom/
KNTVにて2013年1月27日より日本初放送
https://phantom.ponycanyon.co.jp

脚本 キム・ウニ(「サイン」)
演出 キム・ヒョンシク(「サイン」)、パク・シヌ

ソ・ジソプ……キム・ウヒョン 警察庁 サイバー捜査隊1チーム長
イ・ヨニ……ユ・ガンミ 警察庁 サイバー捜査隊1チーム
クァク・トウォン……クォン・ヒョクジュ 強力班刑事→サイバー捜査隊1チーム長
イム・ジギュ……ピョン・サンウ 新人刑事
ジオ……イ・テギュン 警察庁 サイバー捜査隊1チーム
クォン・ヘヒョ……ハン・ヨンソク 警察庁 サイバー捜査隊1チーム

ペク・スンヒョン……カン・ウンジン 警察庁 証拠分析博士
ペ・ミニ……イ・ヘラム 警察庁 証拠分析研究員
チェ・ジョンウ……シン・ギョンス 警察庁捜査局長
チャン・ヒョンソン……チョン・ジェウク 警察庁サイバー安全局長

チェ・ダニエル……パク・キヨン トゥルーストーリー 代表
ソン・ハユン(=キム・ビョル)……チェ・スンヨン トゥルーストーリー 記者
チョン・ドンファン……キム・ソクチュン ウヒョンの父
イ・テウ……キム・ソヌ ウヒョンの息子
キム・ユンテ……警察庁 特殊捜査課チーム長

オム・ギジュン……チョ・ヒョンミン セガン証券代表
パク・チイル……ムン常務 セガン証券常務、ヒョンミンの右腕
チョン・ムンソン……ヨム・ジェヒ ヒョンミンの部下
ミョン・ゲナム……チョ・ギョンシン セガングループ会長、ヒョンミンの叔父
イ・ジェユン……チョ・ジェミン セガン自動車代表、チョ会長の息子

チェ・ジノ……タン・サミョン 香港ハッカー集団「デヒョン」の表向きのボス
イ・ウォングン……香港ハッカー集団「デヒョン」のメンバー

イソム……シン・ヒョジョン 女優
カン・ソンミン……ヤン・スンジェ ヒョジョンの元マネジャー
ユン・ジヘ……ク・ヨンジュ 最年少女性市警キャップ

カク・チミン……クォン・ウンソル ガンミの高校時代の友人
ハン・ボベ……クァク・ジス 連続自殺事件の鍵を握る高校生
ハ・スンリ……チョン・ミヨン 連続自殺事件の容疑者
チン・ギョン……オ・ヨンスク 連続自殺事件の高校の教師
イ・ギヨン……イム・チヨン検事
チャン・ハンジュン……ヨンソク事件に関係する建物の所有者

キム・ソンオ……シン・ヒョジョンのファン
イ・ジュン……通行人