録画して観るのをしばらく中断していた「ザ・スリングショット~男の物語」を最終話まで観ました。脚本はシン・ジナ。「黎明の瞳」(91)「砂時計」(95)に続く"大韓民国3部作"の完結編ということで、骨太な作品に仕上がってます。サブタイトル(=原題)どおり"男ドラマ"でしたね。
兄を自殺に追いやった大企業の後継者に復讐をする物語。その過程で一癖も二癖もある連中が仲間になっていきます。なかでもパク・キウン演じる伝説の証券アナリスト"マジンガー"ことアン・ギョンテ役がサイコー。おそらく『デス・ノート』のLを参考にしたんでしょうけど、挙動不審な立ち振る舞いが笑わせてくれます。それでいて頭脳明晰。後半、ウンス(ハン・ヨウン)に恋をしてからはかわいらしい仕種を見せたりも。イ・フィリップは「太王四神記」以来の2作目ですね。LA育ちの国際弁護士、女ったらしのト・ジェミョン役。カッコよかったです。元詐欺師のパク・ムノ役はイ・ムンシク。飄々とした雰囲気がぴったりでした。パク・ヨンハも「オンエアー」に続いて俳優として再評価されたことでしょう。男臭く、イイ役どころでした。
で、彼ら"ドリーム・チーム"の前に立ちはだかるのが、キム・ガンウ扮するチェ・ドウ。感情などない冷酷な男です。自分の夢(っていうか妄想)を実現するためには手段を選ばない非情な人間。終盤のコワレていく姿には鬼気迫るものがあります。最終話では怪演と呼べるほどでしたね。
ところでその最終話、まぁ「物語はまだ終わってない!」という落とし方はよくありますけど、いまひとつだったような気がしないでもありません。特に第19話がドキドキハラハラの展開だっただけに、もっとスカッと終わらせてほしかったというか......。もちろんおもしろい作品でありましたが。
この作品でもっとも気になった俳優は、ドウの忠実な部下ケイ(本名はカン・チヨン)役のホ・ウク。出演作は多くないようで、『トンケの蒼い空』(03)や『タイフーン』(05)でも印象にはありません。このケイ役はほとんど台詞がありませんが、ドウに影のように寄り添い、その命令を忠実に遂行していきます。「ファン・ジニ」の護衛兵イセン役(イ・シファン)みたいに、こういう役どころは気になるものです。
シン(パク・ヨンハ)の後ろ盾となるヤクザのボス役は『花嫁はギャングスター』の"白鮫"チャン・セジンでした。その部下のジュンホ役には「守護天使」の"ライター"キム・ヒョンボム。どうやらシンの兄嫁に惚れちゃったらしく、照れ隠しをしつつ手助けをする好感のもてる役どころでしたね。市長の補佐官、のちに市長に立候補するキム・ジョンジン役は「インスンはきれいだ」でヒロイン(キム・ヒョンジュ)を支える教師役を演じてたオム・ヒョソプ。本作でも人のいい役どころです。「糟糠の妻クラブ」で広く顔が知られるようになったアン・ネサンは冒頭、自殺に追いやられるシンの兄役で特別出演してました。「太王四神記」の鍛冶職人パソン役で知名度が急上昇したキム・ミギョンは後半、無愛想ながらシンたちの味方となる刑事で登場します。回想シーンで登場するドウの母役は「宮」のユン・ユソンでした。
映画の名脇役がチラッと出てたりもします。『ブラザーフッド』のチョン・ジェヒョンは前半のみ、『小さな恋のステップ』のチョン・ギュスは第9話のみでした。コウモリみたいなオ・サンウォン役のキム・レハ(ポン・ジュノ監督作の常連)、ミョンド市長役のチョン・ソンファン(『弓』)などは最近、ドラマでもよく見かけますね。『マルチュク青春通り』のキム・ビョンチュンはこれまた狡猾なミョンド警察署長役。
それから意外なところでは歌手のヤン・ヒウン(「がんばれ!クムスン」などのヤン・ヒギョンの姉)が投資家ミミ・チャン役で第15話のみ友情出演してます。
ザ・スリングショット~男の物語 남자 이야기(男の物語)
KBS2/全20話/2009年4月6日~6月9日放送
http://www.kbs.co.kr/drama/slingshot/
演出:ユン・ソンシク/脚本:ソン・ジナ
日本ではKBS Worldにて放送
DVDはメディアファクトリーより2010年1月8日~発売
パク・ヨンハ......キム・シン
キム・ガンウ......チェ・ドウ チェドン建設の後継者
パク・シヨン......ソ・ギョンア シンの元恋人
ハン・ヨウン......チェ・ウンス ドウの妹
パク・キウン......アン・ギョンテ 証券アナリスト"マジンガー"
イ・フィリップ......ト・ジェミョン LA育ちの国際弁護士
イ・ムンシク......パク・ムノ 元詐欺師、音楽喫茶「ミューズ」店主
ホ・ウク......ケイ(カン・チヨン) ドウの忠実な部下
チャン・セジン......ボムファン ナンバン組のボス
キム・ヒョンボム......ジュンホ ナンバン組の構成員
パン・ウニ......ミョンソン シンの兄嫁
チャン・ハンソン......チェ・ドンス チェドン建設の会長、ドウとウンスの父
キム・レハ......オ・サンウォン チェドン建設の理事、チェ会長の側近
チョン・ソンファン......ヤン・ウソン ミョンド市長
オム・ヒョソプ......キム・ジョンジン 市長の補佐官
キム・ビョンチュン......イ・ジュング ミョンド警察署長
キム・ミギョン......キム・ギョンジュ刑事
チェ・ジナ......チャン・マダム ギョンアが働くルームサロンのママ
イ・ビョンジュン......ト・マニ ジェミョンの父
チョン・ジェヒョン......ジェソプ ナンバン組の下っ端
シン・ジュニョン......サリ村の住人
チョン・ギュス......キム社長 第9話
アン・ネサン......キム・ウク、シンの兄 ※特別出演
ユン・ユソン......ドウの母 ※特別出演
ヤン・ヒウン......ミミ・チャン 投資家 第15話 ※友情出演
2009年12月15日
2009年12月14日
2010年1月発売のDVD
特に韓流スターの出演作じゃなくても、まだまだDVDスルー作品が出るんですね。
お宝探しの『ワンス・アポン・ア・タイム』はまるでインディ・ジョーンズのようなジャケです。『青燕』『R-POINT』『親知らず』は原題そのままですが、あいかわらず原形をとどめない困りものの邦題も。ほぼ原題どおり『11番目のママ』として衛星劇場で放送されたキム・ヘス主演作が『愛してる、泣かないで~最後の約束~』なんていう涙の押し売り的なタイトルでリリースされます。チョン・ジェヨン主演の『マイ・キャプテン キム・デチュル』は『ぼくら特殊発掘捜査隊』に......。
クァク・チェヨン(クァク・ジェヨンという表記が浸透してしまいましたが......)監督の『僕の彼女はサイボーグ』はすでに通常版とスペシャル・エディションが発売されていますが、再編集されたインターナショナル特別版が発売になります。
イ・ビョンホンが出演した『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』は通常版のほか豪華版、Blu-rayも発売されます。
1月1日
『青燕』
『ワンス・アポン・ア・タイム 東方の光の秘密』
1月13日
『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』Blu-ray/豪華版/通常版
1月29日
『R-POINT』
『親知らず』
『愛してる、泣かないで~最後の約束~』 原題『11番目のママ』
『ぼくら特殊発掘捜査隊』 原題『マイ・キャプテン キム・デチュル』
『僕の彼女はサイボーグ』インターナショナル特別版
お宝探しの『ワンス・アポン・ア・タイム』はまるでインディ・ジョーンズのようなジャケです。『青燕』『R-POINT』『親知らず』は原題そのままですが、あいかわらず原形をとどめない困りものの邦題も。ほぼ原題どおり『11番目のママ』として衛星劇場で放送されたキム・ヘス主演作が『愛してる、泣かないで~最後の約束~』なんていう涙の押し売り的なタイトルでリリースされます。チョン・ジェヨン主演の『マイ・キャプテン キム・デチュル』は『ぼくら特殊発掘捜査隊』に......。
クァク・チェヨン(クァク・ジェヨンという表記が浸透してしまいましたが......)監督の『僕の彼女はサイボーグ』はすでに通常版とスペシャル・エディションが発売されていますが、再編集されたインターナショナル特別版が発売になります。
イ・ビョンホンが出演した『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』は通常版のほか豪華版、Blu-rayも発売されます。
1月1日
『青燕』
『ワンス・アポン・ア・タイム 東方の光の秘密』
1月13日
『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』Blu-ray/豪華版/通常版
1月29日
『R-POINT』
『親知らず』
『愛してる、泣かないで~最後の約束~』 原題『11番目のママ』
『ぼくら特殊発掘捜査隊』 原題『マイ・キャプテン キム・デチュル』
『僕の彼女はサイボーグ』インターナショナル特別版
2009年12月13日
ペク・チニ
先日の韓国映画ショーケース2009『バンドゥビ』でヒロインを演じていたペク・チニが気になります。
2004年に路上でスカウトされ、数々のCMで活躍。テッサロニキ国際映画祭で芸術功労賞、全州国際映画祭の長編コンペティション部門で最優秀作品賞を受賞したイ・ソ監督の『人を捜します』がデビュー作になるようです。女優としての活動はまだ1年程度ですが、『バンドゥビ』で主演に抜擢。不機嫌なイマドキの女子高生が外国人労働者と知り合ったことで変わっていく姿をうまく演じてます。この作品のなかだけでもさまざまな表情を見せてくれるので、ほかの作品も観てみたいところですね。『キッチン』では端役のようですが、「1000万回愛してる」ではヒロイン(イ・スギョン)の妹役ということで知名度も上がってきてるんじゃないでしょうか。
ペク・チニ 백진희
生年月日:1990年2月8日
身長:163cm
「CRIME シーズン2」(08)
「1000万回愛してる」(09) コ・ウンジョン役 ウンニム(イ・スギョン)の妹
『人を捜します』(08)
『キッチン~3人のレシピ~』(09) カップルの女子学生役
『バンドゥビ』(09) ミンソ役
ペク・チニ公式ファンカフェ
http://cafe.daum.net/Baekjinhee/
2004年に路上でスカウトされ、数々のCMで活躍。テッサロニキ国際映画祭で芸術功労賞、全州国際映画祭の長編コンペティション部門で最優秀作品賞を受賞したイ・ソ監督の『人を捜します』がデビュー作になるようです。女優としての活動はまだ1年程度ですが、『バンドゥビ』で主演に抜擢。不機嫌なイマドキの女子高生が外国人労働者と知り合ったことで変わっていく姿をうまく演じてます。この作品のなかだけでもさまざまな表情を見せてくれるので、ほかの作品も観てみたいところですね。『キッチン』では端役のようですが、「1000万回愛してる」ではヒロイン(イ・スギョン)の妹役ということで知名度も上がってきてるんじゃないでしょうか。
生年月日:1990年2月8日
身長:163cm
「CRIME シーズン2」(08)
「1000万回愛してる」(09) コ・ウンジョン役 ウンニム(イ・スギョン)の妹
『人を捜します』(08)
『キッチン~3人のレシピ~』(09) カップルの女子学生役
『バンドゥビ』(09) ミンソ役
ペク・チニ公式ファンカフェ
http://cafe.daum.net/Baekjinhee/
2009年12月12日
真!韓国映画祭in東京
真!韓国映画祭の東京での初日が発表になりました。2月27日からポレポレ東中野です! 上映作品は名古屋と同じ、『飛べ、ペンギン』『空を歩く少年』『ビバ!ラブ』『今、このままがいい』の4作品。これはぜひともコンプリートしたいところです。
真!韓国映画祭
http://cinemakorea.org/rkcf/
2009/12/26(土)~2010/1/8(金) 名古屋・シネマスコーレ
2010/2/27(土)~ 東京・ポレポレ東中野
真!韓国映画祭
http://cinemakorea.org/rkcf/
2009/12/26(土)~2010/1/8(金) 名古屋・シネマスコーレ
2010/2/27(土)~ 東京・ポレポレ東中野
2009年12月11日
2009年12月発売のDVD
12月に発売される韓国(および韓国関連)映画DVDのリリース情報です。ハリウッド映画である『G.I.ジョー』はBlu-rayも出ますね。
『訪問者』はすでに衛星劇場でオンエア済み。この作品や『ドレミファソラシド』は韓流スターの主演作(カン・ジファンとチャン・グンソク)ということで納得のリリースですが、こんなのも出るの!?という作品がいろいろと発売されます。『プラスティック・ラブ』というのは第19回東京国際映画祭や大阪アジアン映画祭2007で上映された『夏が過ぎゆく前に』。なんでこんなタイトルにしちゃうのか......。『友へ』のキム・ボギョンが主演で、イ・ヒョヌがダメ男を演じてる地味な作品です。チョン・スイル監督の『私は私を破壊する権利がある』なんていう地味な作品まで発売されます。
唯一『夜のゲーム』という作品は初耳でした。名の知れた俳優は出てませんし、アン・チャヌという監督も知りません......。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で北海道知事賞を受賞したとか。コリアン・エロスっぽいですが、韓国現代文学が原作らしいです(2010年1月に邦訳が発売予定)。
12月2日
『訪問者』
12月4日
『ドレミファソラシド』
『マイ・ボス マイ・ヒーロー3』 原題『商師父一体』
12月11日
『G.I.ジョー』スペシャル・コレクターズ・エディションBlu-ray/通常版
12月12日
『私は私を破壊する権利がある』
『セブンデイズ』コレクターズ・エディション
12月16日
『宿命』通常版
12月18日
『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』
『甘いウソ』
12月22日
『夜のゲーム』
12月25日
『止められない結婚 劇場版』
『プラスティック・ラブ』 原題『夏が過ぎゆく前に』
『ベイビィ・パニック~僕らの育児奮闘記~』 原題『幼児独尊』
『訪問者』はすでに衛星劇場でオンエア済み。この作品や『ドレミファソラシド』は韓流スターの主演作(カン・ジファンとチャン・グンソク)ということで納得のリリースですが、こんなのも出るの!?という作品がいろいろと発売されます。『プラスティック・ラブ』というのは第19回東京国際映画祭や大阪アジアン映画祭2007で上映された『夏が過ぎゆく前に』。なんでこんなタイトルにしちゃうのか......。『友へ』のキム・ボギョンが主演で、イ・ヒョヌがダメ男を演じてる地味な作品です。チョン・スイル監督の『私は私を破壊する権利がある』なんていう地味な作品まで発売されます。
唯一『夜のゲーム』という作品は初耳でした。名の知れた俳優は出てませんし、アン・チャヌという監督も知りません......。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で北海道知事賞を受賞したとか。コリアン・エロスっぽいですが、韓国現代文学が原作らしいです(2010年1月に邦訳が発売予定)。
12月2日
『訪問者』
12月4日
『ドレミファソラシド』
『マイ・ボス マイ・ヒーロー3』 原題『商師父一体』
12月11日
『G.I.ジョー』スペシャル・コレクターズ・エディションBlu-ray/通常版
12月12日
『私は私を破壊する権利がある』
『セブンデイズ』コレクターズ・エディション
12月16日
『宿命』通常版
12月18日
『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』
『甘いウソ』
12月22日
『夜のゲーム』
12月25日
『止められない結婚 劇場版』
『プラスティック・ラブ』 原題『夏が過ぎゆく前に』
『ベイビィ・パニック~僕らの育児奮闘記~』 原題『幼児独尊』
2009年12月10日
真!韓国映画祭
名古屋の老舗ミニシアター「シネマスコーレ」で韓国映画フェスティバルが開催されます。2010年の春からはポレポレ東中野ほか全国を巡回する予定だとか。共同配給は90年代から韓国の未公開作品を上映してきたシネマコリア。さすがに"韓流映画"じゃない良質な作品を紹介してくれます。
イム・スルレ監督の『飛べ、ペンギン』はユン・ドヒョン『harmony』のきっかけとなった作品ですね。『今、このままがいい』はあいち国際女性映画祭2009や第22回東京国際女性映画祭で話題になった作品で、すごく観たかったのでした。キム・ヘスク、キム・ヨンミンら演技巧者が多数出演する『ビバ!ラブ』(原題は『慶祝!私たちの愛』)もおもしろそうです。『空を歩く少年』は『ダ・カーポ』というタイトルでお蔵入りになってた作品だと思うのですが、心あたたまるロードムービーらしく、こちらも期待してます。
今回の名古屋での上映には行けませんが、来春を楽しみに待ちたいと思います。
真!韓国映画祭
2009/12/26(土)~2010/1/8(金)
シネマスコーレ http://www.cinemaskhole.co.jp/
愛知県名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F
http://cinemakorea.org/rkcf/
12/26(土)~1/1(金) 10:30/16:10 『飛べ、ペンギン』
12/26(土)~1/1(金) 12:30/18:10 『空を歩く少年』
1/2(土)~1/8(金) 10:20/16:40 『ビバ!ラブ』
1/2(土)~1/8(金) 12:10/18:30 『今、このままがいい』
イム・スルレ監督の『飛べ、ペンギン』はユン・ドヒョン『harmony』のきっかけとなった作品ですね。『今、このままがいい』はあいち国際女性映画祭2009や第22回東京国際女性映画祭で話題になった作品で、すごく観たかったのでした。キム・ヘスク、キム・ヨンミンら演技巧者が多数出演する『ビバ!ラブ』(原題は『慶祝!私たちの愛』)もおもしろそうです。『空を歩く少年』は『ダ・カーポ』というタイトルでお蔵入りになってた作品だと思うのですが、心あたたまるロードムービーらしく、こちらも期待してます。
今回の名古屋での上映には行けませんが、来春を楽しみに待ちたいと思います。
真!韓国映画祭
2009/12/26(土)~2010/1/8(金)
シネマスコーレ http://www.cinemaskhole.co.jp/
愛知県名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F
http://cinemakorea.org/rkcf/
12/26(土)~1/1(金) 10:30/16:10 『飛べ、ペンギン』
12/26(土)~1/1(金) 12:30/18:10 『空を歩く少年』
1/2(土)~1/8(金) 10:20/16:40 『ビバ!ラブ』
1/2(土)~1/8(金) 12:10/18:30 『今、このままがいい』
2009年12月9日
着信アリFinal
釜山への修学旅行の最中、高校生たちに死の予告電話がかかってくるという舞台設定です。チャン・グンソクが演じるのは、ヒロインであるえみり(黒木メイサ)の韓国人のボーイフレンド、アン・ジヌ役。耳が聞こえないため話せないという設定のおかげで、日本語の台詞という壁は存在しません。えみりとは手話でやりとり。しかし、えみりの友人に「唇の動きを見ればわかる」というからには日本語は完璧ということになるのでしょうか。携帯電話のメールでもローマ字表記の日本語でやりとりをしてましたし。
チャン・グンソクはこれがスクリーン・デビューになるんですね。2005年ですからドラマでもまだ主演をつとめてはいません。呪いの連鎖を食い止めるため美々子(呪いの元凶)が潜むパソコンをフリーズさせようと思いついたり、えみりを救うため自らの携帯電話に転送して最後の犠牲者となったり、なかなかオイシイ役どころでした。ちょっと野暮ったい髪型ですけど。そして声を失くしたヴァイオリニストの話は実は伏線。死の予告電話で恋人を亡くしたというのはジヌ自身のことだったんですね。だからこそ最後の行動につながっていくのでした。
ちなみにクレジットは「ジャン・グンソク」です。トホホ。
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