2018年1月11日

野王

野王

原題 야왕(野王)
2013年1月14日~4月2日放送/全20話/SBS
http://yawang.sbs.co.kr
KNTVにて2013年5月10日より日本初放送
その後の放送およびDVDでは「野王~愛と欲望の果て~」
http://yaoh.jp

脚本 イ・ヒミョン(「屋根部屋のプリンス」)
演出 チョ・ヨングァン(「被告人」)
演出 パク・シヌ(「嫉妬の化身~恋の嵐は接近中!~」)

クォン・サンウ……ハリュ/チャ・ジェウン
スエ……チュ・ダヘ
チョン・ユノ……ペク・ドフン

キム・ソンリョン……ペク・ドギョン
イ・ドクファ……ペク・チャンハク ペクハクグループ会長
チャ・ファヨン……ペク・ジミ ペク会長の妹

キム・ハユ→パク・ミナ……ハ・ウンビョル ハリュとダヘの娘
ソン・ジル……オム・サムド ハリュの師
イ・イルファ……ホン・アンシム ハリュの母代わり
クォン・ヒョンサン……ヤン・テクペ ハリュの弟分、ホスト
コ・インボム……チャ・シムボン ハリュ&ジェウンの父
イ・ジェユン……チュ・ヤンホン ダヘの義兄
コ・ジュニ……ソク・スジョン ジェウンの恋人
チョン・ホビン……ソク・テイル 前ソウル市長、スジョンの父

ユン・ヨンヒョン……ホストクラブ パク部長
オ・ナラ……ヨム課長 ペクハクグループ
チェ・ヒョンソ……ウンジュ
チョン・スイン……ピョ・ウンジョン
キム・ソンフン……記者
カン・チョルソン……記者
パク・ソンギュン……中継レポーター
チェ・ホンイル……ダヘの養父
ホ・ジョンギュ……ナム刑事
チョ・ヨンジン……チョ警察庁長官
イ・ジョング……チョン・ジェウク 大統領候補
イ・ギョンヨン……ハン・ヨンソク 大統領候補
イ・ジョンホン……チャン・ウチョル 弁護士 ※22話~

チェ・サンウ……少年期のハリュ
キム・ソヨン……少女期のダヘ
コ・ナギョン……少年期のヤンホン

ソン・テヨン……ホストクラブの客 ※2話
キム・ソヌン……チャンテドン建設の社員 ※20話
イ・ジュソク……チョン・ヨンホ ジミの亡き夫 ※21話
ハン・チャンヒョン……ヨンヒの父 ※21話
チョン・ヒョンソク……ウェブ漫画『天使』の作家 ※22話

2017年9月16日

みんなにハッピーエンディング

出所したハンチョル(ムン・ジユン)は、弟のウチョル(ユ・ジョンソク)が切り盛りする中華料理店で配達をしながら、老人福祉館で社会奉仕活動をすることになった。そこに出向くと、担当の職員として現れたのはウンチェ(チョ・アン)。直前にバイクで泥水をはね、ひと悶着あった相手だった。しかし、前科者である自分に偏見をもたないウンチェに、ハンチョルは次第に惹かれていく。ウンチェもまたハンチョルを意識するようになっていくが……。

 前科者と彼を支える女性というありがちな設定ではあるものの、ムン・ジユン(まだ痩せてる!)とチョ・アンが瑞々しく、好感のもてる作品でした。音楽モノでもないのにラッパーのジュソクとデフコンが出演してるのが意外。出所したハンチョルにからむだけの端役でした。
 それにしてもタイトルがよくわかりません。ハンチョル(ムン・ジユン)とウンチェ(チョ・アン)、2人にとってのハッピーエンドなだけで、ほかの誰も幸福にはなっていないので……。警察官らしいウンチェの父親が何でも話には出てきたり、ウンチェが電話で母親に怒鳴ったりするのですが、そちらのエピソードに進展はありません。もしかしたら、もっと描きたいことがあったのに収まりきらなかったんじゃないでしょうか。ハンチョルを息子と思い込むパクじいさん(2011年に他界したキム・インムンが好演)もおもしろいキャラクターなのですが、その後の展開はあまりないのでした。
 演出は2002年にベスト劇場「私の美しい郵便配達人」でデビューしたシン・ヒョンチャン。その後「ある素敵な日」「どなたですか?~天国からのメッセージ~」などを手がけてます。

2017年9月15日

兄さんが帰ってきたぞ(兄、帰る)

大きな鞄を抱えたヨンホ(チ・ジニ)が田舎へやって来た。タクシーに乗るものの橋の上に人だかりができて進めない。投身自殺を図ろうとする男が騒ぎを起こしていたのだ。「早くしてくれ」とけしかけるヨンホ。説得にあたっていた警察官のジェヒ(チョン・ジュン)は、それが17年前に自分の学費を持って家出した兄と気づき、殴りかかる。ジェヒは植物状態の母(イ・ヨンラン)の世話をしながら兄への恨みをもち続けていたのだった。実はヨンホは末期の腎不全で移植手術が必要なのだが……。

 録画DVDを整理していたら、ずいぶん昔の短編ドラマを発掘。未見の作品を観ていくことにしました。
 今はなき「ベスト劇場」シリーズ、これは2004年の作品です。ソン・ヒョンジュが哲学者然としたホームレス、イ・ソンミンが借金の取り立てに現れるチンピラなど、今や主演級の俳優たちが出番の少ない脇役なのが興味深いところ。
 死を間近にした不孝の息子が17年ぶりに故郷へ帰ってきた……ということで想像する展開とはまったく違って、ヨンホ(チ・ジニ)はなかなかのクズでした(笑)。兄弟の確執を乗り越えるのかと思いきや、これまた予想外の展開。それでもいちおうハッピーエンドなのが救いです。
「宮廷女官 チャングムの誓い」のチ・ジニが主演ということで、「別れのワルツ」とのカップリングで『チ・ジニ短編ドラマBOX』として商品化されてます。レンタルでは単体もあるはず。この際に邦題が「兄、帰る」となりましたが、原題が活かされていないのが残念ですね。

2017年8月31日

クリック・ユア・ハート

まわりに次々と不幸を引き起こすミナ(ミナ)がネオズ高校の2年3組に転校してきた。すでに疫病神の噂は広まっていて担任教師からも敬遠されるミナだが、幼なじみのダウォン(ダウォン)に放送部への入部を勧められる。さっそく野球部のエース投手、ロウン(ロウン)の取材を任されるが、ロウンはミナのせいで怪我をしてしまった。それにもかかわらずロウンはミナを気に入り、ダウォンは心おだやかではいられない。その一方、不良のジュホ(ジュホ)がミナを捜しにやって来たり、1年生のチャニ(チャニ)に慕われたり……。

 選択によって4通りの結末が訪れるウェブドラマ。ですが、KBS WORLDでは全2回に編集されて2通りずつの連続放送。ルートを選択した感じもないので、本来の仕掛けがまったく活かされてません。知らずに観ると、わけがわからないでしょう。
 メインキャストはAOAやSF9のメンバー。制作が彼女らの所属するFNC ENTERTAINMENTなのでした。CNBLUEからはジョンシンが回想シーンのチョイ役で出てます。そんなわけで劇中のダンス部のチーム名がFNCだったりもします。劇中の高校名はネオズ高校といいますが、FNC ENTERTAINMENTのトレーニングシステム(つまりは養成所?)がNEOZ SCHOOLというそうで、SF9はそこの卒業生。彼らの前身グループ名もNEOZというのでした。
 ヒロインがタイプのまったく違う4人の男子に言い寄られるという、逆ハーレム状態。当然のごとく感情移入できるはずはなく、あまり興味を引かれることもありません。が、ちょっとファンタジーの入ったチャニの物語、すれ違いの理由が明かされる元恋人のジュホの物語はおもしろかったです。

2017年6月9日

ヨヌの夏


 昼は父の遺した“ヨヌ修理店”で家電の修理を請け負い、夜はバーでアルバイトをしながら音楽活動をしているヨヌ(ハン・イェリ)が、交通事故に遭った母(キム・ヘオク)の代わりに1週間だけビル清掃の仕事をすることになった。そこで一流企業に勤める小学校の同級生のジワン(イム・セミ)と再会し、代わりに親の決めた見合いに行くよう頼まれる。断りきれずユナン(ハン・ジュワン)と出会い、心惹かれるが、ヨヌは本当のことを言いだせず……。

 ハン・イェリの魅力が存分に発揮された短編ドラマでした。ヨヌがバーで歌うラストシーン、店のドアが開く音に続いてヨヌが笑顔を浮かべます。その直前のシーンはユナンへの電話で終わっているので、明示はされないものの、きっと、すべてを知ったうえでユナンがヨヌに会いに来たと考えるべきでしょう。ハン・イェリの素朴な歌とあいまって、さわやかな余韻を残して終わります。全編をとおして説明的じゃないところにも好感がもてました。
 ジワン役のイム・セミは、いわゆる悪女役かと思いきや、憎めないとこもあったりして、「ショッピング王」なんかと同様の役どころ。ユナン役のハン・ジュワンはまだそんなに顔を知られていない頃ですね。バー“Arturo Domingo”の従業員(?)で、ヨヌに歌詞を書くよう勧めるギオ役は、ハチこと春日博文とのデュオ“ハチとTJ”のTJ。本名のチョ・テジュンでクレジットされてます。ちなみに、彼といっしょにいるウクレレ奏者はKEKOA(=イ・ドンゴル)で、この2人はTJ&KEKOAというユニットも組んでます。
 この作品、音楽もいいんです。音楽監督は秋休み(가을방학)のチョン・バビ(정바비)。そんなわけで、自身の別バンドであるJulia Hartをはじめ、小規模アカシアバンド、Plastic Peopleと韓国インディシーンの人気バンドの楽曲が満載。あと、クレジットはされてませんが、ジワンが車内アナウンスで映画『マルコヴィッチの穴』について語る(そしてヨヌへのメッセージを込めてる)場面では映画のエンディングに使用されたBjorkの"Amphibian"が流れました。

2017年6月8日

ピノキオの鼻


 心理学者のダジョン(イ・ユリ)はイングク(イ・ハユル)との結婚を控えているが、彼にも明かせない過去を抱えていた。15年前、母(キム・イェリョン)が失踪し、遺体は見つからないものの、父(パク・チャンファン)が殺人の容疑で逮捕されたのだった。証拠不充分で釈放されたが、母を殺したのは父かもしれないという不安のなか、ダジョンは父の顔も見られずに過ごしてきた。ところが時効を迎える母の命日を前に、妹(ミラム)が父を連れてやって来て……。

 主演はこの枠にしては大女優のイ・ユリ。「天上の約束」でのイ・ジョンミとの縁(当時は演出ではなくプロデュース)から出演を決めたそうです。イ・ユリはもちろんですが、15年前のダジョン役を演じるのが「パンチ」などのキム・ジヨンで、これがまた抜群にうまい。さすがの名子役でした。似てるし。
 警察官に嘘を見破る講義をするほどの心理学者であるダジョンが、15年ものあいだ避けてきた父と向き合うことになります。はたして「殺してない」と訴える父の言葉は嘘なのか……。意外な事実が明かされる、驚きの結末でした。

2017年5月12日

ディア・マイ・フレンズ

夫を亡くしたヒジャ(キム・ヘジャ)は誰にも迷惑をかけたくないとひとりで暮らすことを決意した。ジョンア(ナ・ムニ)は夫のソッキュン(シン・グ)に世界一周旅行に連れていってもらう約束を楽しみにしている。ある日、ナニ(コ・ドゥシム)は娘のワン(コ・ヒョンジョン)に運転手をさせ、チュンナム(ユン・ヨジョン)の店で開かれる同窓会へ。そこにナニと犬猿の仲のヨンウォン(パク・ウォンスク)も現れ、2人はとっくみあいの喧嘩をはじめるが……。

 まずはこのキャストの豪華さに驚き。ベテランの大女優ばかりがメインキャストに勢ぞろい。小説を執筆するワン(コ・ヒョンジョン)の視点で綴られていて、彼女のロマンスもひとつの軸にはなっていますが、ここまで老人だらけのドラマも珍しいですよね。当然ながら病に直面したり、老いに怯えたり、また老老介護といったことが背景にあったりしますが、恋にときめいたり、はしゃいだり、とても活き活きとしてます。笑えるシーンはたくさんありながら、後半は涙なしには観られません。とはいえ、けっして悲観的なエンディングを迎えるわけではなく、すがすがしい終わり方でした。
 こんなふうに、厚い友情で結ばれた老後は素敵ですね。