これが2019年の韓国ドラマ始めとなりました。正月に観るような作品ではありませんでしたけど……。ひとことでいえば、心中モノ。メインとなるキャラクターはいずれも実在する人物で、実話がもとになっています。1926年に玄界灘に身を投げたソプラノ歌手の尹心悳[ユン・シムドク]と劇作家・金祐鎭「キム・ウジン」の悲恋物語です。1991年にチャン・ミヒ主演で映画として描かれたほか、ミュージカルもあるそうで、これは特別編成された全3話のドラマとなっています。韓国での放送最終日から日本でもNetflixで観ることができます。
こういう話って、どうしても「何も死ななくたっていいじゃん」と思ってしまうんです……。でも、“死の賛美”こそしませんが、美しいドラマではありました。とはいえ、日本人の日本語が拙いのはガッカリですね。治安警察役の武田裕光(「医心伝心」のサヤカ役など韓国で活躍中)を除くと、まともに聞けるのは友田恭介役のイ・ジュニの日本語だけでした。韓国ドラマ“あるある”ですけど。
ちなみに、タイトルになっているのはユン・シムドクによる歌のタイトルで、イヴァノヴィッチ作曲「ドナウ川のさざ波」に朝鮮語の歌詞をつけたもの。日本でのレコーディングからの帰途、関釜フェリーから身を投げたのだそうです。心中事件が起こって爆発的にヒットしたとか。実際のレコードの音声がYouTubeにあったので下に貼っておきます。