ハニー・ジューン「名づけて愛」
1973年発売/キングレコード/BS-1647/500円A面「名づけて愛」
作詩:大島美恵子/作曲:落合和徳/編曲:ボブ佐久間
B面「孤独は重く」
訳詩:上原啓/作・編曲:リー・ボン・ジョー
まったく知りませんでしたが、たまたまネットオークションで発見。「韓国人なんだ!」と。ハニという本名なのかと思いきや「フニ」でした。鄭薫姫(チョン・フニ/정훈희)の日本デビュー曲です。ジャケット裏のプロフィールには「チュオン・フン・フィー」なんて書いてますが……。Honey Jeuneという表記も。1952年5月11日生まれで、1967年に15歳でデビュー。この当時もまだ高麗大学に在学中だったそうです。1970年の東京国際歌謡音楽祭、1971年のアテネ国際歌謡祭、1975年のチリ歌謡祭など、国外でも活躍。1975年の大麻騒動で活動できない時期があったものの、いまだ現役みたいですね。
日本では「再会の街/あなただけを」というEPも出ているようで、こちらも見つけたいものです。
A面の「名づけて愛」は日本の楽曲。日本語の発音はほぼ完璧です。出だしはわりと初々しい感じで、いわれなければ日本の新人アイドルの歌謡曲と思ってしまいそうです。ため息混じりの「あぁ、好きよ」というフレーズが色っぽく、そこからグルーヴが出てきてカッコいい展開。
B面の「孤独は重く」には訳詞のクレジットしかありません。同名曲は見当たらないものの、韓国曲の翻案かもしれません。作・編曲の「リー・ボン・ジョー」とは李鳳祚(イ・ボンジョ/이봉조)のことですね。彼女を発掘し、デビュー曲「안개(霧)」を提供した人物でもあります。
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