2018年5月16日

風と共に去りぬ!?

朝鮮時代後期、右議政の庶子であるドンム(チャ・テヒョン)は気楽な日々を過ごしていたが、ある日突然、身に覚えのない反逆罪で捕らえられてしまった。採氷を取り締まる生真面目なトンス(オ・ジホ)も左議政の反感を買って牢にやって来る。その後、ドンムは放免されるが、代わりに父が流刑に処された。すべては氷の独占を企む左議政(ナム・ギョンウプ)の策略なのだった。ドンムはチョ一族への復讐を誓い、氷の強奪を計画。トンスをはじめ、あらゆる分野の玄人を集めて作戦を開始する。

 安心して楽しめるチャ・テヒョン作品ですが、この作品の場合はチャ・テヒョンのキャラというよりも、個性的な仲間たちのアンサンブルが楽しいところ。耳が遠い爆弾エキスパートのテヒョン(シン・ジョングン)、変装の達人で毎度必ず「誰だよっ!」と言われるジェジュン(ソン・ジョンホ)らがひっきりなしに笑わせてくれます。ソクチャン役のコ・チャンソクとチョングン役のチョン・ボグンは『ハロー!?ゴースト』でもチャ・テヒョンと共演してますね。そこにオ・ジホとは意外な気もしますが、その好対照なところがおもしろい結果を生みました。
 細かいところにツッコミを入れるのは野暮というもので、何も考えずに楽しみたい、痛快な娯楽作。イ・サンをはじめ、ペク・トンスやチョン・ヤギョンなど、それぞれが主人公のドラマも制作されている実在の人物が多数登場するのもおもしろいところです。ちなみに、最後の最後にソン・ジュンギが特別出演。チャ・テヒョンやコ・チャンソクのいるBlossom Entertainmentに移籍したからですね。

風と共に去りぬ!?

原題 바람과 함께 사라지다(風と共に去りぬ)
2012年/韓国/121分/2012年8月8日公開(韓国)
2013年7月20日公開(日本) http://www.maxam.jp/tgh/

脚本・製作・脚色 キム・ミンソン
監督・脚色 キム・ジュホ(『義兄弟』脚色)

チャ・テヒョン……イ・ドンム
オ・ジホ……ペク・トンス 西氷庫の別監
ミン・ヒョリン……ペク・スリョン トンスの妹
ソン・ドンイル……チャン・スギュン 客主の物主(資金出資者)
シン・ジョングン……ソク・テヒョン 軍器寺の元職人
コ・チャンソク……ホン・ソクチャン 考古学者、盗掘犯
ソン・ジョンホ……キム・ジェジュン 詐欺師
キム・ギルドン……キム・チョルジュ
イ・チェヨン……ユ・ソルファ 妓生
キム・ヒャンギ……ナニ
チョン・ボグン……チョングン

ナム・ギョンウプ……チョ・ミョンス 左議政
キム・グテク……チョ・ヨンチョル 左議政の甥、蔵氷業者
トッコ・ジュン……チョ・サンジン 左議政の息子、西氷庫の提調
オ・ナラ……ヘジョン 左議政夫人
チェ・テファン……“影” 左議政の部下

クォン・ヒョクプン……イ・ソンホ 右議政、ドンムの父
イ・ムンシク……ヤンさん ドンムの師匠

ペク・クァンドゥ……イ・サン→正祖
イ・ジョンヒョク……大君
チャン・ナミョル……兵曺判書
チョン・ジョンヨル……刑曺判書
キム・チャンギョム……礼曺判書

キム・ホンス……チェ捕校
キム・ワングン……氷夫長
キム・ガンイル……蔵氷業者
ユン・ジョング……蔵氷業者
シム・チョルジョン……音楽で会話をする刺青男
チェ・ソンファ……ドンムに迫る妓生

ソン・ジュンギ……チョン・ヤギョン(=成長したチョングン)

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