アラーキーこと荒木経惟のDVD『小説ソウル』をBOOK・OFFにて950円で発見。同名写真集は知ってますが、映像作品があったことは知りませんでした。封入された紙(ライナーノーツと呼べるほどではない)によると写真集と同時発売されたらしいのですが、Amazonなんかでも取り扱いはなく詳細は不詳(下記のリンクは写真集です)。
1982年以来、7度にわたる訪韓で撮影された何万カットもの写真を振り返るところからはじまり、写真集のメイキング映像のようになってます。初めてフェリーで訪れた釜山で異様に厳しかった税関の話をしたり、出会った青年の写真を見て写真論を語ったり。中上健次との共著『物語ソウル』(1984年/Parco出版)、李良枝(在日韓国人二世の小説家。舞踊家としても知られる)を撮った『移動 ナビの舞う空』(1991年/スイッチ・コーポレーション書籍出版部)についても語られます。彼の目線は路地裏や市井の人々などに向けられるので、生活感のある風景がおもしろいです。
さまざまな撮影風景が挿入されるのですが、ホテルの部屋らしきところ、漢江のほとりの2ヶ所でモデルとなってる女性に目が留まりました。あれ、ハン・ゴウン!? Googleで検索してみてもそのことに触れてる文章は見当たらないのですが、どう見てもハン・ゴウンです(ただしアラーキーの写真といってもヌードではありません)。さらにYahoo! Koreaで検索。すると、2002年にソウルで開催された荒木経惟写真展『Novel Seoul, Story Tokyo』を観た人のブログに「ハン・ゴウンを見つけた」との記述を発見しました! やっぱり間違いないようです。ジム・ジャームッシュ監督の写真もあって、展示ガイドからアラーキーが彼らと懇意にしてるという話を聞いたそうです。
最終の撮影は2001年2月とのことなので、ハン・ゴウンはすでに「Happy Together」や「ジュリエットの男」に出演してますが、日本ではほとんど知られてない頃ですね。意外な発見でした。
DVD『小説ソウル』
2001年4月24日発売/スイッチ・パブリッシング/3,000円
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