2013年9月17日

ドラマの帝王【あらすじ】

 Twitterでメモしている韓国ドラマのあらすじをこちらにまとめておくことにしました。当然ながら結末までネタバレしているため、未視聴の方は閲覧にご注意ください。

01
 視聴率のためなら手段を選ばないアンソニーは脚本家アシスタントのゴウンを騙してドラマを完成させた。高視聴率を記録するものの、編集テープを運ばせたバイク便の男が交通事故で亡くなり“死を招いたドラマ”と非難が殺到。帝国プロダクション会長からクビを言い渡される。
02
 3年後。落ちぶれたアンソニーは帝国プロの元部下ジンワンから日帝時代のドラマに投資したがっている在日実業家のことを聞く。かつてゴウンが書いた脚本「京城の朝」を盗みだし、ゴウンを説得し、契約のため日本へ。年内の放送を条件に、実業家ワタナベからの投資をとりつける。
03
 アンソニーは「京城の朝」に起用するためヒョンミンに1話1億ウォンでオファー。ジンワンに邪魔されるが、出演の約束をとりつけた。ところが放送枠を巡って帝国プロと対立。ヒョンミンを連れてきたほうが枠を獲得できることになる。ゴウンがヒョンミンを説得し、会議に現れる。
04
 「京城の朝」が放送枠を獲得。アンソニーはゴウンにクビを言い渡し、ヒョンミンと契約。贈った現金は間一髪で取り戻すものの、ジンワンの密告のせいで、ムン局長は収賄の容疑で逮捕された。ナム新局長が就任し、編成は白紙に戻される。アンソニーはナム局長に土下座をするが…。
05
 アンソニーは「命よりもドラマが大事」と土下座までするが、ナム局長は聞き入れない。アンソニーはSBC社長に取り入ってナム局長に圧力をかけ、再び「京城の朝」が放送枠を獲得した。あきらめないジンワンはゴウンの引き抜きを画策し、ゴウンはアンソニーに辞めると告げる。
06
 ゴウンは帝国プロとの契約書にサインはしなかった。演出家として5年前に引退したはずのヨンモクが脚本を気に入って復帰することになり、いよいよ制作がスタートする。ところがジンワンの策略でヒョンミンが飲酒運転を起こして警察ともめ、さらにゴウンが車に撥ねられてしまう。
07
 ゴウンは無事だったが、アンソニーはジンワンに激怒。スパイをしていたものの良心の呵責に耐えきれなくなったヒジェはアンソニーにすべてを話し、ジンワンの策略は失敗に終わる。ヒョンミンの記者会見も同情を集め、事態は収束。アンソニーは元恋人のミナに出演をオファーする。
08
 ゴウンはミナの脚本修正要求を断固として拒んでいたが、その言葉を思い返して修正した。しかし「京城の朝」制作発表記者会見に犬猿の仲のヒョンミンとミナが現れない…。一方、ワタナベの息子であるケンジが余命わずかな会長の跡を継いだと言い、アンソニーに契約取消を告げる。
09
 ヒョンミンとミナも現れて記者会見は無事に終わるが、ケンジから今月中に資金を返済するよう求められる。帝国プロの圧力でどこに行っても投資は断られてしまう。スタッフたちが金を出しあい、アンソニーは陰で泣く。ナム会長の“夢”を思い出し、ある地主に相談をもちかける。
10
 アンソニーは拉致されるが、ゴウンとヒョンミンが奔走し、ケンジに全額返済することができた。「京城の朝」の撮影が開始するが、ある小説家から盗作だと訴えられる。アンソニーはミナに「ゴウンを信じる」と明言する。一方、ナム会長はアンソニーの罪を暴くよう指示していた。
11
 ゴウンは母がしまっていた昔の手紙から初稿フロッピーディスクを発見し、盗作ではないことを証明した。「京城の朝」初回放送は平均視聴率15.7%を記録し、同時間帯の首位を獲得する。キスシーンにダメ出しをするアンソニーは、酔ってゴウンに「男としてどう思う?」と問う。
12
 「これがロマンスだ」と言ってアンソニーは眠るが、ゴウンは眠れなくなる。ヒョンミンはにんにくを大量に食べてキスシーンに臨む。アンソニーが横領容疑で逮捕されるが、ナム局長が父のナム会長に頼み、告訴は取り下げられた。ミナがアンソニーの唇を奪うのをゴウンは目撃する。
13
 アンソニーは再契約を持ちだすが、ゴウンは決断できない。ゴウンの母の差し入れを届けようとするが、道に迷った挙げ句、車が故障。アンソニーとゴウンは凍死しそうになるが、一命を取り留めた。撮影現場で火災が発生し、エキストラの老人を助けようとアンソニーが火に飛び込む。
14
 アンソニーが無事に老人を救った。ミナはゴウンにアンソニーと復縁したいと話すが、誤解からヒョンミンとミナの熱愛が報道される。父の力で今の地位に就いたことを知ったナム局長は辞職を心に決めるが、やがて復帰。ゴウンはミナとの関係を知ってアンソニーに焼き芋を突き返す。
15
 ゴウンの「好きです」という言葉をアンソニーは実は聞いていた。修正台本が完成し、「京城の朝」は視聴率首位を独走している。高熱を出したゴウンを見つけ、アンソニーはテサン会長との約束を放りだし、病院へ連れていく。ミナに問われ、アンソニーはゴウンが大切だと答える。
16
 ヒョンミンは自分の演技が下手だと認め、ミナに相談する。一方、アンソニーは母と同じ病で、やがて失明することを宣告される。ゴウンはクリスマスイヴにお気に入りのカフェで待つが、アンソニーは現れなかった。帰宅するとアンソニーは「いつから好きになったんだ」と涙を流す。
17
 「京城の朝」はナム局長が反対したものの社長命令で4話延長が決定。病状の進行は速く、アンソニーは今後やるべきことをノートに書き出していく。疑いをもったゴウンがノートを見てしまい、拒もうとするアンソニーに「私はそれでもいい」と告白。2人は泣きながら唇を重ねる。
18
 アンソニーが被験者に選ばれて渡米することになった。しかし最終回の撮影がギリギリになり、アンソニーは自ら最後のテープを放送局に届け、交通事故に遭ってしまう。1年後、アンソニーは視力を失ったが、ラジオドラマの制作に乗りだしていた。そばにはいつもゴウンがいる。終

2013年8月11日

屋上月光@下北沢mona records

 2013年8月10日、下北沢mona recordsのLIVE SPACEで屋上月光のライヴがありました! こっそりやる感じかと思いきや、かなりの観客数。ほかに4組が出演しましたが、予約の多くが彼女ら目当てだったとか。冒頭の曲は韓国ドラマ「パスタ」の挿入歌でしたが、そのときの反応から察するに、ドラマ経由でファンになった人が多いんでしょうか。
 屋上月光(옥상달빛/オクサンダルピッ)はキム・ユンジュ(キーボード、ギター)とパク・セジン(メロディオン、シロフォン、キーボード)による女性デュオ。MCは韓国語が中心でしたが、ときどき「気分がいいです because of you」(セジン)と日本語や英語を交えたりも。ユンジュはメモを読みながら日本語でいくつか曲紹介をしました。
 アンコールの声があがったものの、次の出演者がいるということで残念ながら全7曲で終了。「お疲れさま、今日も」では自然と手拍子がはじまったり、ほのぼのとした雰囲気でした。曲をやり直すことがあっても御愛嬌。カヴァー曲はThe Beatlesの「Across the Universe」と小田和正の「言葉にできない」(※「言葉にできない」は元々オフコースの曲ですが、ユンジュが「小田和正の」と紹介)で、いずれも2人のハーモニーの美しさが際立つ選曲でしたね。
 とても貴重なステージを堪能しました。また日本に来てほしいものです。


屋上月光@下北沢mona records 2013年8月10日
【セットリスト】
1. 옥상달빛 屋上月光
2. 새로와 新しく
3. Across the Universe(The Beatles)
4. 하드코어 인생아 ハードコア人生よ
5. 言葉にできない(小田和正)
6. 수고했어, 오늘도 お疲れさま、今日も
7. 없는게 메리트 ないのがメリット

2013年6月26日

ペ・ヌリ

「太陽を抱く月」のチャンシル役がたまらなくキュートでした。劇中ではまったくそんなイメージはないのですが、めっちゃスタイルいいんですね。グラビアでビキニ姿なんかを披露したりもしていて驚きました。
 高校に進学する頃、姉が応募したオーディションに合格し、2008年にファッションブランドLITMUSの専属モデルとして活動をはじめたそうです。2010年、『ミスター・ゾンビ』の美大生ミナ役でデビュー。「ドリームハイ」にも出ていたそうですが、まったく記憶にありません。この頃はまだその他大勢的な端役が多かったようですね。「私の娘コンニム」では役名のない“不良少女”役。冒頭でボミ(チュ・ホンダン)をいじめ、助けに入ったコンニム(チン・セヨン)に嫌がらせをする金持ちの娘でした。
 そして2012年、「太陽を抱く月」のチャンシル役でブレイク。巫女としての能力をもちながら本人にはあまりそんな自覚はなく、口が軽いため国巫チャン・ノギョン(チョン・ミソン)に叱られてばかりいる役どころです。切ない一面もあり、憎めないキャラクターを好演していました。その後の「親愛なる者へ」は野沢尚脚本の日本の同名ドラマ(92/フジテレビ系列)が原作。既婚者であることを知りながら再会した幼なじみ(ホン・ジョンヒョン)に想いを寄せるホン・ラン役で、より大人びた表情を見せています。
 CMにも多数出演。ちょっと個性的でキュートな役どころを今後も期待したいところです。

ペ・ヌリ 배누리
生年月日:1993年2月4日
身長:166cm 血液型:B型
EQ entertainment所属 http://eqet.inodea.co.kr/

【ドラマ】
「グロリア」(10) ダブル・エンターテインメントの練習生役
「秘密妓房アンシンジョン」(10) ミョンウォル役
「ドリームハイ」(11) ハン・ソリ役 キリン芸術高校の生徒
「美少女キラーK」(11) 不良少女役
「私の娘コンニム」(11) 不良少女役
KBSドラマスペシャル「遅れてごめんね」(11) スンヘ(少女期)役
「太陽を抱く月」(12) チャンシル役 巫女
「親愛なる者へ」(12) ホン・ラン役
【映画】
『ミスター・ゾンビ』(10) ソラ役 美大生

2013年6月22日

藤田麗子『おいしいソウルをめぐる旅』

 タイトルどおり“おいしいソウルをめぐる旅”に出たくなる一冊。有名店や流行の最先端を紹介するのではなく、歴史を感じられる老舗の味、地元で愛される市場を中心に紹介しています。食文化の歴史から、食にまつわる諺、食の歳時記、ご当地グルメなどなど、韓国料理にまつわる豆知識も豊富に掲載。なかでも「インスタントラーメンのはなし」がおもしろい。日本の明星食品が技術提供をして生まれたとは! 流行の変遷がわかるインスタントラーメンの歴史年表も興味深いところです。
 すべてが観光で訪れるような場所というわけではなく、「旅で使える韓国語」のコーナーに飲食店で使えるフレーズがそれほど多くなかったり、初心者にはこれ一冊でというわけにはいかないかもしれません。でも、韓国旅行がしたくなること必至。次にソウルに行くときは、広蔵市場の「麻薬キムパッ」は絶対に食べようと思います。あらかじめ購入した葉銭を使って加盟店で好きな惣菜を盛ってもらう通仁市場の「お弁当カフェ」も体験してみたいし、日本でも減りつつある昔ながらの喫茶店「学林」にも行ってみたい! 色鮮やかな韓国料理の写真を眺めるだけでも楽しいけれど、やっぱり現地に行きたくなりますね。

藤田麗子『おいしいソウルをめぐる旅』
キネマ旬報社/1,300円+税/2013年6月4日発売
http://www.kinejun.com/

【目次】
Part 1 伝統の味を求めて
ソルロンタン/ビビンバ/牛サムギョプ/キムチチゲ/カンジャンケジャン/納豆チゲ/プルコギ/純豆腐チゲ/サムゲタン
Part 2 ソウルの市場めぐり
広蔵市場/東大門市場 焼き魚通り/孔徳市場/通仁市場/鷺梁津水産市場
Part 3 韓国だけの麺料理
ビビン冷麺/カルジェビ/あさりカルグッス/チャジャン麺/ちゃんぽん
Part 4 おやつの時間
コーヒーとチーズケーキ/あずきのデザート/なべ入りかき氷とアイス紅柿/トッポッキ/韓国のお餅/コンビニお菓子&街角おやつ

2012年10月11日

チョン・ヤン

 BOOK・OFFで250円なのを見つけ、まったく知らなかったCyCLoの1集『Gamble』とやらを買ってみました。調べたところ、2001年デビューのCyCLoは、キッド(ムン・ヨンソン)、のちにThe Rinkを結成するリンク(キム・ヨングク)に、紅一点のチョン・ヤンがヴォーカリストとして参加した3人組ヒップホップ・グループだそうです。が、チョン・ヤンは実はまったく歌っていなかったとか。なかなかパワフルなヴォーカルだと思いきや、別人でしたか……。ミュージックビデオに出演することになって、そのときすでにレコーディングは終わっていたのに、正式なメンバーとして活動することにしたんだとか。実際に歌っているのは、デビューを控えていたヘリョン(2003年に『To Expection……First』でソロ歌手としてデビュー。2009年にはソン・ホヨンをフィーチャリングした「私、なぜ別れるの」をリリースしている)のようです。





 で、チョン・ヤンの経歴を調べてみました。
 2000年にシチュエーションコメディ「俺たち三人組」でデビュー。ヌード写真集で“胸美人”と話題を集めたそうですが、このリップシンク疑惑で叩かれて芸能界から姿を消してしまいました。その後、甲状腺機能亢進症で闘病したとの報道がありますが、約7年の空白期間を経て2009年に「チョン・ヤギョン」で復帰。同時期に『春香秘伝』の撮影にも臨みました。「崖っぷちの女たち」ではメインキャストのひとりを演じています。ところが今度は2011年3月4日に飲酒運転による交通事故で非拘束立件されたとの報道。なんともお騒がせな人ですね……。


チョン・ヤン 정양
生年月日:1981年7月2日
身長:165cm

【ドラマ】
「俺たち三人組」(00)
「ちょうどいい」(01)
「チョン・ヤギョン」(09) ホンチュン役
「崖っぷちの女たち」(10) ソン・ジュナム役
【映画】
『春香秘伝』(10) ウォルネ役

2012年9月18日

ヨン・ウジン

「まるごとマイ・ラブ」でドゥジュンの叔父にあたるウジン役を演じていたヨン・ウジン。塾の人気No.1講師という役どころですが、ストーリーの本筋にからむことはほとんどなく、それほど見せ場があるわけではありませんでした。が、主演をつとめた「普通の恋愛」が期待以上によかったのでした。ユ・ダイン目当てで観たのですが、なかなかいい芝居をしてます。
 ヨン・ウジンは2007年からファッションモデルとして活動し、2009年にキム=チョ・グァンス監督の短編映画『ただの友達?』でデビュー。ゲイのカミングアウトと兵役をテーマにした作品で、第19回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2010年)の「ボーイズ短編集」で上映されています。演じたのは主役のひとり、ミンス役。からみのシーンもあってデビュー作にしてかなりの難役だったと思いますが、ひさしぶりの休暇で恋人(イ・ジェフン)と会って見せる笑顔が何よりも印象的です。坊主頭も初々しい感じ。このときはソ・ジフという芸名でした。その後、現在の芸名に改名(本名はまた別で、キム・ボンフェという珍しい名前だそうです)。「シンデレラのお姉さん」ではウンジョ(ムン・グニョン)の高校時代の同級生に扮しているようです。そして「まるごとマイ・ラブ」があって「烏鵲橋の兄弟たち」。未見ですが、一家の四男役で、着実にステップアップしてるようですね。
 そして「アラン使道伝」ではチェ・ジュワル役で主要キャストのひとりを担っています。まだはじまったばかりですが、どうもアラン(シン・ミナ)とは生前に関係がありそうな雰囲気。いわゆる悪役にあたると思いますが、見せ場もかなりありそう。これから人気が出そうな気配です。

ヨン・ウジンヨン・ウジン 연우진
生年月日:1984年7月6日
身長:185cm 血液型:AB型
JUMP ENTERTAINMENT所属 http://jump-ent.com/

【ドラマ】
「シンデレラのお姉さん」(10) キム・ドンス役 ウンジョの高校の同級生
「まるごとマイ・ラブ」(11) パン・ウジン役 塾の人気No.1講師、ドゥジュンの叔父
「烏鵲橋の兄弟たち」(11) ファン・テピル役 口が達者な四男
「普通の恋愛」(12) ハン・ジェグァン役 写真作家
「アラン使道伝」(12) チェ・ジュワル役 密陽の権力者チェ大監の息子
【映画】
短編『ただの友達?』(09) ミンス役
短編『私たちは空を飛んだ』(11) スンギ役

2012年9月17日

普通の恋愛

 全州の観光案内所に勤めるユネ(ユ・ダイン)は祖母(イ・ジュシル)と二人暮らし。他人に迷惑をかけないよう、必要以上に目立たないよう、ひっそりと暮らしている。それは父のジュピョン(イ・ソンミン)が7年前の殺人事件の容疑者として指名手配されているからだ。ユネは父の無実を信じているが、周囲からは殺人犯の娘として白い目で見られている。そんなある日、ユネの前にジェグァン(ヨン・ウジン)が現れた。彼は著名な写真家で、地元の案内にユネを指名する。ユネは自分のことを知らないジェグァンと"普通の恋愛"ができるのではないかと淡い期待を寄せるようになっていった。
 ところが、実はジェグァンにはユネに近づく目的があった。父が指名手配されていることをユネが告白すると、ジェグァンは「知っている」という。ジュピョンが容疑をかけられている殺人事件の被害者はジェグァンの兄だったのだ……。

 このあいだ劇場で観た『短い記憶』のユ・ダインが主演ということで、衛星劇場で放送されたのを観てみました。これが期待以上。通常は一話完結の「KBSドラマスペシャル」の一貫ではありますが、ミニシリーズ「乱暴なロマンス」と「赤道の男」のあいだに変則的に放送された全4話の作品です。脚本のイ・ヒョンジュは、短編とミニシリーズの一部を手がけているのみなので新人なのでしょうか、しかしながらよくできていると思いました。ありきたりな物語に終わらず。
 タイトルの"普通の恋愛"というのは、ユネの憧れであるだけでなく、もうひとつの意味があるんですね。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ジェグァンの兄を巡る"普通の恋愛"です。キャストにチョイ役なわけない人がいたので後半に何かあるとは思ってましたが、予想しなかった展開。ユネとジェグァンの関係が中心的な軸ですが、ジェグァンと母の関係もポイントです。そして、ユネの父は本当に殺人犯なのか、はたして真犯人はいるのかというサスペンス要素もあって、地味ではありますが、飽きさせません。
 わかりやすいハッピーエンドじゃないので「え、それで終わり!?」と思わないでもないのですが、余韻の残るラストシーンです。その後の二人を想像してみることもできるでしょう。7年前に止まっていた二人の時間が動きだした……少なくともそう受け取れるラストシーンで、よかったと思います。
 2012年10月30日と31日に衛星劇場で一挙放送があるので、オススメです。

普通の恋愛 

原題 보통의 연애(普通の恋愛)
KBS2/全4話/2012年2月29日~3月8日放送
http://www.kbs.co.kr/drama/series2/special/love/
脚本 イ・ヒョンジュ(「私は蝶」「深夜病院」「私がもっとも美しかったとき」)
演出 キム・ジンウォン(「ロマンスタウン」「世界のどこにもいない優しい男」)、ペク・サンフン(「私がもっとも美しかったとき」)
日本では衛星劇場にて放送 http://www.eigeki.com/korea/ordinarylove/

普通の恋愛ユ・ダイン......キム・ユネ 観光案内所職員
ヨン・ウジン......ハン・ジェグァン 写真家

イ・ソンミン......キム・ジュピョン ユネの父
イ・ジュシル......ユネの祖母
キム・ミギョン......シン女史 ジェグァンの母
キム・ヨンジェ......カン・モクス 芸術家

オ・ヨン......オ・ジョング 観光案内所の係長
チェ・ミンソン......クォン・デウン 自動車整備士、ユネの幼なじみ
ソン・ミンジ......チュ・サンア 出版社のチーフ、ジェグァンの友人
シン・ドンミ......キム・ギョンジャ カフェ店主

クォン・セイン......ハン・ジェミン ジェグァンの兄
チョ・ユヌ......ハン・ジェグァン(子役)
ムン・ガヨン......キム・ユネ(子役)

キム・ギョンリョン......教会の神父 ※1・4話
ホン・スンチャン......悟木台の警備員 ※1話