2017年4月30日

かけはし

 2001年1月26日、JR新大久保駅。韓国人留学生のイ・スヒョンさんが線路に転落した人を助けようとして亡くなった。第1章「I am a Bridge!」では、日韓の懸け橋になろうとした彼の生涯を関係者インタビューで辿り、日本全国から両親に寄せられた弔慰金をもとに発足した奨学会の留学生支援活動、その奨学金を受けた留学生の姿を追う。第2章「かけはし~足跡をたどって~」では、日韓国交正常化から50周年にあたる2015年、釜山から来日した22人の大学生がイ・スヒョンさん所縁の地を訪ね、日本人と交流した1週間の旅に密着する。

 2001年に新大久保駅のホームで亡くなった韓国人留学生を軸に、日韓関係について考察していくドキュメンタリ映画です。あれからもう16年。痛ましい事故でした。
 第1章では事故の連絡を受けた当時のことを両親が語ります。あまりにもつらい場面でした。その一方で第2章の日本人家族と親睦を深める学生たちは希望を感じさせてくれました。日韓交流に懐疑的な青年が出てきますが、彼も同世代の日本人と語りあうことで変わっていきます。簡単に理解できないからこそ知ろうとする姿に考えさせられました。
 しかし、それぞれ章のエンディングには統括プロデューサーの歌が流れるという……。しかも「あなたを忘れない~♪」というベタすぎる歌詞。その想いを映画という作品で表現したのではないのでしょうか。これは蛇足というしか……。

かけはし

2017年/日本/95分(42分+53分)/2017年2月4日公開
http://kakehashi-movie.net

監督 中村柊斗

2017年4月10日

第3の愛

香港から上海へのフライトの途中、チージョン(ソン・スンホン)は機内で号泣する女性を見かけた。それは弁護士のユー(リウ・イーフェイ)。数日後、ユーは妹のユエ(モン・ジア)が自殺を図る原因となった勤務先の社長を訪ねるが、その彼こそがチージョンなのだった。さらに、建設作業員の労災金をめぐる騒動でチージョンが現場に駆けつけると、担当弁護士としてそこにいたのがユーだった。偶然の出会いが重なり、チージョンはユーに惹かれていく。そして結婚を前提に交際したいと告げるが……。

 身分違いの恋という、とりたてて目新しさのない悲恋物語。監督のイ・ジェハンは『私の頭の中の消しゴム』のあと、日本の原作を日本人キャストで撮ったりしてますが(『サヨナライツカ』)、今回は純然たる中国映画です。ソン・スンホンの台詞は吹き替えで、設定上もまったくの中国人。彼が演じる必要はあったのでしょうか……。とはいえ役者を美しく撮るのがイ・ジェハン監督の関心事のような気もして、その点では優れた手腕を発揮しているといえそう。昭和の二枚目と呼びたくなるような正統派のソン・スンホンですから、ますます古典映画を観ているようでした。音楽も大仰ですし。リウ・イーフェイも華美ではなく清楚な雰囲気の美人で、ぴったりですね。2人の熱愛が発覚しましたが、お似合いだと思います(映画とは関係ないけど)。
 ところで、ユー(リウ・イーフェイ)の妹のユエ役を演じてるのは元miss Aのジアだったんですね! ずっと「どこかで見たことのある顔だなぁ」と思ってたんですが、モン・ジアという本名を目にしてもピンときてませんでした。映画は初ですが、グループ脱退後は中国で女優として活動してるとのこと。ストーカー的な痛々しい役どころですが、うまいものです。
 タイトルの「第3の愛」ですが、原題も『第三種愛情』で、劇中に“3つの愛”について3度出てきます。冒頭のナレーションで「童話のなかの愛は甘いだけ、現実的な愛は退屈なだけ、そして……」と、最後に幸福なデート中のチージョン(ソン・スンホン)の言葉として「涙を流す女、女の涙を拭く男、そして……」と、いずれも3つめは観客に委ねるかたちでした。が、どれもよくわかりません……。もうひとつの(たぶん筋とは関係のない)ジェンチー(オウ・ハンシェン)の「愛を3種に分けてみろ」というお題にユーが答える「合法、違法、無法」はうまいなぁと思ったんですけど。

2017年3月31日

音痴クリニック

音痴のドンジュ(パク・ハソン)が高校時代から想いを寄せるミンス(チェ・ジニョク)と再会。同窓会のその場のノリで結婚式の祝歌をうたうと約束してしまった。あわてて音痴クリニックに駆け込むが、担当となったのは不潔で冴えない講師のシノン(ユン・サンヒョン)。「10年で最高の音痴」と呆れるシノンと衝突しながらもドンジュは音痴を克服しようと必死に特訓を重ねるが……。

 パク・ハソンがかわいい、それに尽きるんじゃないでしょうか。黙ってれば清楚な美人なんですが、「ハイキック3~短足の逆襲~」(その後「恋の一撃 ハイキック」に改題)を彷彿とさせるようなブッ飛んだところもあったりして。天然の愛らしさを存分に堪能できます。
 ところで、ロックバンドの白頭山(本物!)のライヴにゲスト出演するシノン(ユン・サンヒョン)ですが、前座じゃなくて、客席をあっためてもらったあとに新曲を披露するってどういう地位にいるの!? バックの演奏までしてもらってるし! かつてはプロの歌手だったという設定だとしても、唐突すぎて、なんだかなぁ……。


2017年3月30日

ファッションキング

江原道の高校でパシリにさせられていたギミョン(チュウォン)がソウルのキアン高へ転校。そこには金もファッションセンスももつウォノ(アン・ジェヒョン)が君臨していた。しかし、ギミョンは「センスは貧乏人の唯一の武器」と語るナムジョン(キム・ソンオ)にファッションセンスを叩き込まれ、一目おかれる存在に。“キアン高の女神”ヘジン(パク・セヨン)もギミョンに関心をもちはじめる。ウォノは何かと目障りなギミョンを敵視するが……。

 原作はキアン84によるウェブトゥーン『ファッション王』。なるほど。漫画だったらすんなり受け入れられるであろう表現も、ただたんに実写化しただけだから失敗したんですね。荒唐無稽な設定も演出によっては違和感なく楽しめるはずですが、ちぐはぐというか、失笑するばかりでした。そもそもイケてる(という設定の)ファッションが超絶にダサいというのが致命的。そこが笑えるというのであればいいのですが、ぜんぜんそんなことはなく……。脚本にクレジットされているユン・インワンは、日本で連載された漫画『新暗行御史』の原作者でもある尹仁完(作画は梁慶一。「月刊サンデーGX」の連載で、全17巻。アニメ化もされました)。そう聞くと期待できそうな気もするのですが、やはり演出のせいでしょうか……。思いっきりブッ飛んだ描写で畳みかけるように描いていれば、また違ったのかもしれません。
 目を見張るところがあるとすれば、冴えない優等生のウンジン(ソルリ)が見違えて美しくなって現れる場面。一瞬、誰かと思いました。というか、最初の登場シーンが「え、ソルリ!?」と思ったくらいなので、前半の変わりようが成功していたということでしょうね。キム・ソンオの「夜警日誌」ばりの怪演(?)もよかったのですが。

2017年3月17日

カフェ・アントワーヌの秘密

占い師として生計を立てているヘリム(ハン・イェスル)のカフェ“マダム・アントワーヌ”の2階に、ある日突然、まったく同じ名前の心理相談センターが引っ越して来た。センター長をつとめるスヒョン(ソンジュン)は冷徹な心理学者。愛が存在しないことを証明するため、ある実験を行っている。異母弟で元野球選手のスンチャン(チョン・ジヌン)、頭脳明晰なアシスタントのジホ(イ・ジュヒョン)をヘリムに接近させ、自らも誘惑を開始。ヘリムは突然のモテ期に戸惑いながらも次第にスヒョンに心を寄せていくが……。

カフェ・アントワーヌの秘密

原題 마담 앙트완(マダム・アントワン)
2016年1月22日~3月12日放送/全16話/JTBC
http://drama.jtbc.joins.com/madam/
DATVにて2016年3月29日より日本初放送
http://kandera.jp/sp/antoine/

ハン・イェスル……コ・ヘリム
ソンジュン……チェ・スヒョン
チョン・ジヌン(2AM)……チェ・スンチャン
イ・ジュヒョン……ウォン・ジホ

ファン・スンオン……コ・ユリム ヘリムの妹
チャン・ミヒ……ペ・ミラン 心理学者
???……スヨン カフェ・アントワーヌの店員

ピョン・ヒボン……キム・ムンゴン LA BELLAコスメティック 会長
キム・ソンフン……イ秘書 キム会長の秘書
キム・ジウン……LA BELLAコスメティックの受付嬢 ※1話
???……キム・ヨヌ キム会長の娘 ※6~14話

コ・ジュウォン……ヘリムの元夫 ※2・3話
カン・ウナ……ドギョン ヘリムの娘
チェ・スンフン……幼い頃のスヒョン ※2・16話
???……少年期のスヒョン ※10話
ユ・サンジェ……若い頃のスヒョンの父 ※2・16話
ハン・グリム……スンチャンの母 ※2・10・16話
イ・カニ……ソ・ヨニ スヒョンの母 ※10話~

ムン・ジウン……イ・ギョンジュ 小学校の教師 ※1・5話
ヤン・ジョア……占い客 ※1話
チェ・ギョシク……カフェの看板を外した業者 ※1話
ペ・ユラム……イ・ジンス 心理相談センターの訪問者 ※1話
チャン・テミン……ジンスの友人 ※1話
パク・ミスク……ジンスの妹 ※1話
キム・ジウン……LA BELLAコスメティック 受付嬢 ※1話
ペ・ギボム……書店主 ※1話
イ・ソンビン……イ・マリ 器械体操選手 ※1・2話
ハ・スホ……マリのコーチ ※1・2話
イ・ドゥソク……器械体操大会の実況 ※1話
イ・ユンサン……器械体操大会の委員長 ※1話
サンチョン(JJCC)……TX ※2話
パク・ジンス……「ヒットシンガー」プロデューサー ※3話
キム・ジェギョン(RAINBOW)……ジュニ 歌手 ※3・4話
ソル・チャンヒ……ジュニのマネジャー ※3・4話
イ・ジョング……駐車場の管理人 ※3話
チョ・ヒョンジン……ブランドショップの店員 ※4話
イ・グムジュ……医師 ミランの友人 ※4話
チェ・テファン……ソンホ ユリムの同僚 ※5・6話
イム・ジョンオク……小学校野球部の女性面接官 ※5話
スンジェ(=ホ・テヒ)……ピアノの得意な整形外科医 ※6話
シム・ヒョンタク……ゲーム開発会社CEO ※6話
イ・スンジュン……チョ・ウォングク 機械工学教授 ※6・7話
ク・ヘリョン……占い客 ※7話
チョ・ウンジ……ユソン/エンマ 多重人格障害者 ※7・8話
キム・ドンユン……イ・サンウク マジシャン ※7・8話
クォン・ヨンギョン……ユソンの小学校の担任教師 ※7話
イ・ジングォン……喫煙高校生2 ※7話
コ・ナヒ……パク・ソダム ※9・10話
シン・ムンソン……ソダムの父 ※9・10話
???……ソダムの母 ※9・10話
チョ・イェリン……パク・ソユル ソダムの姉 ※9話
ムン・アラム?……幼稚園の先生 ※9・10話
ソン・チャノ(=ソン・ヒョンジュン)……キム会長の別荘の執事 ※9話
シン・ウチョル?……ソダムの叔父 ※10話
パク・ヨン……ミランの担当医 ※10話
テ・イノ……カン・テファ スヒョンの友人 ※11・12話
ヌエル……スヒョンの友人 ※11話
チョン・ユンミン……ブラック要員 ※11・12話
チョン・ドンギュ……ファン理事 スヒョンへの講演依頼者 ※11話
チョン・ヒョンソク……編集者 ※11話
イ・ヒソク……未来フォーラムのスタッフ ※12話
パク・ヘジン……テファの母 ※12話
イ・サンホン……刑事 ※12話
シン・ヒョンビン……ハン・クレア 国際弁護士、スヒョンの同期生 ※13話~
シン・ヘジョン……キム会長宅の家政婦 ※13・14話
ファン・グムビョル……ヘリムの先輩 ※15話
ソン・ソングン……医師 ミランの担当医 ※16話
クォン・テウォン……スヒョンの父 ※16話
タン・ヒョンソク?……ヨニが宿泊したホテルのフロント係 ※16話

カフェ・アントワーヌの秘密【あらすじ】


【01】ヘリムの占いカフェの2階に心理相談センターが引っ越してきた。心理学者のスヒョンは愛に関する実験を行っている。ヘリムとスヒョンはおたがいを探りあい、いがみあう。ところが、頼母子講の掛金を持ち逃げされたヘリムはキム会長の計らいでセンターの顧問に…。

【02】スンチャンとジホから猛アプローチを受け、ヘリムは突然のモテ期に浮かれる。その一方、ヘリムはマリの視力低下の原因を見抜く。プライドを傷つけられたスヒョンは自ら実験に参加することに…。ヘリムが占いでマリへの嫌がらせを止め、マリは晴れて競技に臨んだ。

【03】花束の贈り主とバレ、ヘリムに問いつめられたスヒョンは思わず告白。デートをして、たがいに意識する。その一方、演技性人格障害をもつ歌手ジュニの調査をはじめる。そんなある日、ヘリムの元夫が現れた。ヘリムはドギョンの新しい母となる女性に娘のことを頼む。

【04】実験の中間検査でスヒョンは最下位。スンチャンがますます距離を縮めるが、ヘリムに説教をされて思わず喧嘩に。スヒョンが逆転を狙い、今度はヘリムがスヒョンを観劇に誘う。一方、ヘリムに嫉妬するジュニは死んだマネジャーが好きだったことを吐露するのだった。

【05】ヘリムは実験を疑いはじめる。本気で惚れたスンチャンに「兄さんを信じるな」と言われ、怒鳴り込んできたギョンジュにも話を聞くが、またしてもスヒョンに丸め込まれてしまった。一方、ユリムの連れてきたソンホが酔って暴れ、スチャンとヘリムは彼の心理を探る。

【06】気持ちを抑えきれないスヒョンは実験の参加者から下りると宣言。ヘリムにもセンターの顧問を辞めるよう告げた。一方、ソンホは酒乱の父に苦しめられていたと語り、病床で謝る父の前で号泣する。スヒョンは新たな参加者としてチョ教授をヘリムに接近させるが…。

【07】チョ教授とのデートを尾行され、ますますスヒョンに不信感を抱くヘリム。スヒョンは参加者に復帰。まだ疑いを拭えないヘリムに突然キスをする…。一方、スヒョンはマジックショーで倒れたユソンに手を差し伸べ、ヘリムは彼女の別人格のエンマと親しくなっていく。

【08】ヘリムの説得でエンマは消えた。一方、女心のわからないスヒョンはぎこちなく、ヘリムは怒って帰ってしまう。ジホに告白されてもヘリムは男として見られない。スヒョンが実験はやめると契約書を破り、ヘリムは安心する。遊園地でスヒョンは母の記憶を取り戻した。

【09】晴れて恋人同士となったスヒョンとヘリムだが、密かに実験は進行していた。fMRI検査の98%という結果に満足するスヒョンに対し、スンチャンは猛反対。ヘリムは金庫を開けてプロジェクト資料を見つける。その一方、スヒョンは教会で騒ぐ少女ソダムと出会う。

【10】ヘリムはスンチャンとジホを問いつめ、スヒョンが自分から白状するよう画策。しかし、スヒョンは口を割らない。その一方、衝動抑制障害のソダムに姉とは別の愛し方をするよう両親に告げた。ミランが倒れ、スヒョンとヘリムは彼女の死期が近いことを知ってしまう。

【11】ヘリムは自分の受けた実験をスヒョンにやり返す作戦を計画。ところが、実験日誌を読み、葛藤するスヒョンの本音を知ってしまう…。その一方、心理相談に訪れたヨンヒがスヒョンの前で泣きだす。また、スヒョンになりすます友人のテファは諜報員だというのだが…。

【12】ヘリムに無理難題を突きつけられたスヒョンはラジオで公開告白。喜ぶヘリムだったが、ビデオレターを求められて「別れましょう!」とキレる。一方、母の期待に応えようと詐欺を繰り返していたテファは逮捕された。スヒョンは悩みつつも和解を装い、実験を進める。

【13】ジホはユリムに認められようと言いなりに。一方、ミランのスンチャンへの想いがみんなの前で明らかに。ヘリムはクレアに嫉妬しつつ、スヒョンから車まで贈られて感激。スヒョンにビデオレターを送るが、木に100個のリボンを結んで告白するよう花束が届いて…。

【14】怒ったヘリムは寝込んでしまう。一方、心理相談を受けたキム会長は泣きながら謝ってヨヌと和解した。スンチャンは旅に出たミランを追って済州島へ。ヨニが母と知ったスヒョンは動揺する。ヘリムはスヒョンと仲直りのデートをするが、それは芝居で、別れを告げる。

【15】スヒョンは自分を責めて酔いつぶれ、ヘリムはソウルを去った。一方、ジホとユリムはヘリムに猛反対されながら同棲を開始。スンチャンに説得されてもミランは手術を拒む。スヒョンを見兼ねたミランに懇願され、ヘリムは「愛を証明してみせる」とスヒョンに告げる。

【16】スヒョンは仮説が間違っていたかもしれないと考えはじめ、実験を中断。誕生日にヘリムが引き止めた母に祝福される。一方、ジホとユリムは妊娠の嘘がバレるものの結婚の許しをもらい、ミランはスンチャンの説得に入院を決意。そしてスヒョンはヘリムに告白する。終

2017年3月16日

家族を守れ【あらすじ】061-090

【061】認めたくないスボンだったが、別の医師にもアルツハイマーと診断される。一方、ウジンがヘスを食事に誘い、父の店に連れていく。継母の冷たい態度にヘスは帰るが、ウジンは「憎しみと和解しないと人を愛せない」と言い聞かせた。イェウォンがスジャにヘスはウジンが好きだと…。

【062】スジャは「見損なった」と店を去る。イェウォンはヘスについて調べ、父親がフランチャイズ契約をしていることを知る。一方、ヒジンはヘスに料理を教わりながらジョンスクの機嫌をとるが、スジャが連れ戻しに。ユンチャンは土下座して許しを乞う。ウジンがエランに妊娠を告げる。

【063】エランの妊娠にホジェは大よろこび。一方、食堂に不満が殺到。イェウォンは父にサンミ建設との合弁事業を命じられる。ユンチャンはコンビニで自分の写真を見つけて驚く。食堂に出入り禁止と言われたヘスが抗議に向かうと、契約を打ち切られた父がイェウォンに頭を下げていて…。

【064】イェウォンはヘスの前で閉店を通告した。一方、ユンチャンが再びコンビニに現れ、セミがチャニと確信。ミナは新曲を放りだす。ヒジンは母に水をかけられても怯まない。マンジェは契約金をそのままホジェに貸してしまう。イェウォンはヘスを追い出したら契約更新と継母に告げる。

【065】ヘスは部屋を出ていくよう言う継母に反発。心配するウジンに怒ってしまう。一方、ホジェは屋根部屋を契約。ユンチャンはミナに電話をするものの、何も言えない…。ヘスが引っ越すと言いだし、ウジンは動揺する。スボンはオンシムと郊外へ。ヘスはイェウォンに選択を迫られる…。

【066】ヘスは1ヶ月以内に出ていけば父の店と契約更新をすると告げられる。認知症の姉と再会して涙するオンシムにスボンは「私が認知症になったら施設に」と。一方、ユンチャンはミナに結婚をしていると言って去った。ヘスの父はヘスのせいと知って事情を聞くためウジンに会いに来る。

【067】ヘスの父は契約を諦めると。激怒するウジンに、イェウォンは「結婚はビジネス」と開き直る。コ会長は役員会で投資は白紙と決定した。一方、チョン家に挨拶に来たユンチャンをマンジェもスボンも受け入れる。ヘスが不動産屋で引っ越し先を探すが、ウジンが断り、ヘスを連れ帰る。

【068】ヘスは父に恩を返すというが、ウジンは「お父さんは喜ぶかな」と。翌日、ヘスの父が契約更新をしないと告げると、イェウォンは憤慨。一方、ワンス食品とサンミ建設が合弁事業で契約。帰宅したイェウォンはスンヒョンがいることに怒る。ユンチャンとヒジンは婚姻届を出そうと…。

【069】テジンとスジャはヒジンを連れ帰った。一方、ユンチャンは姉の育てる新人歌手がミナと知って混乱。商店街で歌うマンジェに気づかずスジャはサインをもらう。ウジンとヘスらは公園で自転車を楽しむが、呼びだされたウジンが病院に戻ると意識不明のイェウォンが搬送されていて…。

【070】コ会長は役員に知られてはならないと転院を許そうとしない。ウジンは院長から治療を施すなと命じられるが、どうやらイェウォンは何か薬を服用しているらしい。一方、スジャはヒジンを部屋に閉じ込める。夜食を届けにきたヘスにイェウォンが気づき、ウジンにむりやりキスをする。

【071】ウジンは激怒し、イェウォンは勝ち誇ったような顔をする。スボンがヒジンの結婚を認め、両家の顔合わせをすることに。スジャは故郷の友人からギヒの過去について聞く。ユンチャンは姉の前でミナと会ってしまい、思わず初対面のふりをした。ヘスは映画館でウジンを待ち続ける…。

【072】イェウォンは別荘で酔っていた。仕方なく駆けつけたウジンがギヒに連絡。非難されながらも治療を受けさせるよう告げる。一方、スボンはダンスに夢中になっている。ミナはユンチャンを呼びだし「会うべき人がいる」と話す。ウジンは待ち続けていたヘスに憤り、思わず抱き寄せる。

【073】ウジンはヘスに謝り、手をつないでコンビニへ。翌朝、スジャは自転車で一緒に通勤する2人を見かける。一方、ヨンミンが帰国。ユンチャンはミナとの待ち合わせ場所で「ママ」というトンベクの声を聞く。ウジンはイェウォンの鬱病を疑いはじめる。ヘスの父が母は春川にいると…。

【074】ヘスは母の住所のメモを突き返した。ユンチャンはミナに娘がいるのではないかと思いはじめるが、ユンジョンはミナに子がいると思っていない。一方、ジウォンはコンビニで鞄を失くし、セミのせいにする。イェウォンはジウォンの帰国に動揺。ヘスの父はウジンにヘスの説得を頼む。

【075】スジャはウジンとヘスの仲が心配に。ウジンはヘスの気持ちを理解し、母の住所を預かった。ミナが娘の存在を明かすものの、ユンチャンに詐欺師扱いされて憤慨。ジウォンが実は大学を早期卒業したと聞いてイェウォンはますます動揺する。ウジンはイェウォンと親しくする母に激怒。

【076】ウジンはヘスに同情する母に怒る。一方、ギヒは早く息子に仕事をさせたいが、ジウォンはイェウォンと仲よくやりたいと思っている。ミナはユンジョンにユンチャンが娘の父親と告白。ヘスはヒジンの強引さに負けて見合をするものの、ウジンが現れ「恋人です」と無理やり連れだす。

【077】ウジンは見合をしたことに怒るが、ヘスは笑っている。一方、ユンジョンはユンチャンとトンベクの親子鑑定をするべきと主張。見合い相手が怒鳴り込まれたヒジンは母に事情を話した。スジャが待ちかまえているところに2人が帰ってきて、ウジンは「彼女が好きなんだ」と告げる…。

【078】スジャは「同情と愛情を混同してはいけない」と猛反対。ヘスを責めたてるヒジンにウジンが怒る。その一方でスジャはイェウォンを訪ね「今までのことは水に流してほしい」と頼む。テジンが両家の顔合わせは延期と伝えにきた。ヘスはスジャに「あなたを憎みたくない」と言われる。

【079】イェウォンがチャン家を訪ね、エランは大騒ぎ。ヘスは「真心はお金じゃ買えないことを証明します」と啖呵を切った。その一方でイェウォンは父に契約打切を責められる。「私じゃダメなんですか」というヘスの涙の訴えにスジャが手をあげたところに、ウジンが帰宅。母に失望する。

【080】ヘスは泣いて謝り、ウジンは怒る。夫に「欲深い人間だ」とたしなめられたスジャは家を出ていき、エランのもとへ。スボンは「人は心がいちばん大事」とウジンを諭す。一方、ミナは親子鑑定の結果をユンジョンに伝える。そしてユンチャンとヒジンが抱きあうのを目撃してしまう…。

【081】ヒジンがユンチャンの婚約者とヘスが確認。ミナは娘を認知しないユンチャンに怒る。一方、イェウォンは契約問題が解決したと嘘をつくものの、ヘスの父は契約更新を断る。追いつめられたイェウォンはヘスを怒鳴りつけるが、その態度にウジンが激怒。イェウォンは卒倒してしまう。

【082】イェウォンは呼吸困難で入院。実母の事故現場を見て以来、パニック障害があるのだった。ウジンは自分を責める。一方、オンシムまでヘスを追い出すよう言いだした。ジウォンは「操り人形じゃない」と母に反発する。ウジンが眠るイェウォンに謝っているのをヘスが聞いてしまう…。

【083】退院しようとするイェウォン。コ会長はウジンとの交際を認めるとなだめる。一方、ミナは娘を渡すか慰謝料を受け取るかジョンスクに迫られる。ユンチャンはトンベクの写真を見つめている…。ヘスはウジンに食事を準備し、「オッパ」と呼んだ。ウジンが帰宅すると、部屋は空で…。

【084】ウジンは母を責め、ヘスらを捜しに出るが、ヘスは食堂も辞めていた。スボンも「金よりも人間性」とスジャを叱る。一方、トンベクに会いたいユンチャンはチョン家にやって来てヒジンと出くわす。ウジンはイェウォンの見舞いに来た母に失望。ギヒとスンヒョンは裏で結託していた。

【085】ヘスは惣菜屋をオープンした。ミナはチャニを諦めるという。スジャはイェウォンにおかゆを届ける。マンジェは新曲で営業活動。ヒジンは事情を知らず「過去は誰にでもある」という一方、ユンチャンはトンベクの引っ越しにショックを受ける。ウジンはヘスの実母を訪ねて春川へ…。

【086】ヘスは母のソニョンのところにも来ていなかった。惣菜屋は繁盛。迷子になったスボンがヘスに送ってもらうが、ウジンには言わないと約束をする。一方、イェウォンは薬を拒否。スンヒョンの前で取り乱す。ウジンは母が許せない。「(従うが)息子を失くしたと思え」と言い捨てる。

【087】ウジンがイェウォンの自宅往診。イェウォンは精神を病んでいたと謝り、コ会長は「娘を頼む」とウジンに託す。一方、ホジェとエランが離れで暮らすことに。ユンチャンの娘がトンベクと知ったテジンはヒジンを呼び「結婚するな」と告げる。ウジンは祖父ともヘスの話はしたくない。

【088】すべてを知ったヒジンは号泣。ユンチャンは選択をヒジンに委ねた。顔合わせでヒジンは何事もなかったように振る舞うが、今さら中止できないと兄の前で泣く。一方、やり直そうと言いだすイェウォンにウジンは答えない。病院を訪ねたソニョンがギヒに気づくが、逃げられてしまう。

【089】ソニョンは事情を説明し、ギヒを見つけてほしいとウジンに懇願。ヘスの父を訪ね「ヘスに会いたい」と泣く。一方、ジョンスクは娘に会いたいと泣くユンチャンに呆れる。ヒジンはマンションを自分名義にするよう要求した。祖父の手帳でヘスと会ったことを知ったウジンは惣菜屋へ。

【090】セミは喜ぶが、ヘスは怖い顔。ウジンから母の電話番号を渡されて怒るものの、陰で涙を流す。一方、スジャはオクマンの正体が夫と突き止めた。ジウォンがセミに家庭教師をすると申し出、ヘスも進学を勧める。泥酔したウジンは迎えに来たイェウォンに「ビジネスだろ」と求婚する。