2009年12月8日

坊主頭のアユミ

元<Sugar>アユミ <EXILE>ATSUSHIとデュエット
http://www.wowkorea.jp/news/enter/2009/1202/10065103.html

ICONIQ SUGAR解散後、韓国でソロ歌手として「Cutie Honey」がヒットしたアユミ。その後は日本で女優デビューとか、あんまりパッとした活動が見られませんでしたが、今度は"ICONIQ"という名前で歌手活動だそうです。しかも坊主頭で! まぁ、韓国がらみじゃないんで、もういいんですけど......。

ICONIQ
http://iconiq.jp/

2009年12月6日

ユ・ヒョンモク コレクション

 2009年6月28日に亡くなった韓国映画界の巨匠、ユ・ヒョンモク監督。1961年の『誤発弾』は、日本でいえば『七人の侍』、アメリカでいえば『市民ケーン』のような名作中の名作です。そんなユ・ヒョンモク監督の代表作(なのか?)を収録した4枚組DVD-BOXが発売されます。リージョン・コードは3ですが、韓国語・英語・日本語の字幕付きです。
 いずれも2005年に東京国立近代美術館フィルムセンターで開催された「韓国リアリズム映画の開拓者 ユ・ヒョンモク監督特集」で上映された作品。『長雨』は日本版ビデオがリリースされたことがあって現在でも一部でレンタルが可能です(新宿TSUTAYAとか)。とはいえ、日本語字幕付きDVDで観られるのはうれしいところですね。

DVD-BOX『ユ・ヒョンモク コレクション』 유현목 컬렉션
2009年12月10日発売/ブルーキノ/4枚組/リージョン・コード3


【収録作品】
『あなたと永遠に』(58)
『キム薬局の娘たち』(63)
『終電で来た客たち』(67)
『長雨』(79)

2009年12月5日

ユン・ドヒョン『harmony』

 ユン・ドヒョンが映画『飛べ、ペンギン』にインスパイアされて制作したミニ・アルバム。アルバムの収益金は人権改善および人権映画制作の費用として寄附するとのこと。リリース記念のショーケースも映画館で試写とともに行ったらしいですね。
 タイトル曲の「너라면 좋겠어(君ならいい)」は、2005年にヒットした「사랑했나봐(愛してたみたい)」と同じチョン・ヘソンによる楽曲で、これまた切なさのにじむ、口ずさみたくなるようなイイ曲に仕上がってます。4曲目の「날아라 펭귄(飛べ、ペンギン)」はYB的なロック・ナンバーですが、ポップス寄りの親しみやすい楽曲が中心です。

윤도현(ユン・ドヒョン)『harmony』
2009年9月24日発売/Universal Music Korea/DK-0584



01. 너라면 좋겠어(君ならいい)
02. Alright
03. 기억해(覚えていて)
04. 날아라 펭귄(飛べ、ペンギン)
05. 너라면 좋겠어(君ならいい) Piano ver.

2009年12月4日

紫雨林『題名のない音盤』

 タイトルがないので『無題』とすべきなのかもしれませんが、リリース資料などでは『題名のない音盤』となってるようですね。『Untitled Records』とも。紫雨林にとって初のEP(CDの場合はマキシ・シングルやミニ・アルバムを指すことになるでしょうか)で、ダークサイドに焦点を当てたコンセプト・アルバム的な作りになってます。
 最近のアルバムではバラエティに富んだ楽曲を収録する傾向にあったので、本作は紫雨林のオールド・ファンからすると初期を彷彿させる雰囲気がかなり好きです。が、ソロ活動以降のキム・ユナの歌い方はあんまり好きじゃないんですよねぇ......。ナルシスティックな雰囲気にちょっと引いてしまうんです。で、今回は冒頭の「Magnolia」(ビョークっぽい)と「Glitter」が全編英語詞。ナルシスティックな印象がさらに強まります。サウンドはいいんですけど......う~ん。

자우림(紫雨林)『題名のない音盤』
2009年10月6日発売/M.net media/CMDC-9199



01. Magnolia
02. Glitter
03. Dew
04. 나사(螺絲)
05. 꿈속의 연인(夢の中の恋人)
06. 숙취(宿酔)

2009年12月3日

JAURIM BEST A/W COLLECTION

 紫雨林の1997~2006年の作品を収録したベスト盤。Autumn/Winter COLLECTIONということで、暗めの楽曲、いわば紫雨林のダークサイドが中心となってます。ここ数年の紫雨林(アッパーな楽曲とか)があまり好きじゃなく、こういう"鬱"な紫雨林が好きなので、うれしい選曲でした。最近のファンにとっても、初期のオリジナル・アルバムは入手困難なので、貴重な作品集となるでしょう。
 また、9曲のミュージック・ビデオを収録したDVDとの2枚組というのも貴重。字幕はありませんが、リージョン・コードはALLなので、日本のプレイヤーでも問題なく再生できます。初めて観るミュージック・ビデオもありました。「Truth」にはペク・ユンシクが出てたんですね。
 ファン必携のベスト盤です。

자우림(紫雨林)『JAURIM BEST A/W COLLECTION』
2009年11月17日発売/LOEN Entertainment/L200000798
【CD】
01. 밀랍천사(蜜蝋天使)
02. 파애(破愛)
03. 안녕, 미미(さよなら、ミミ)
04. 미안해 널 미워해(ごめんなさい、あなたが憎い)
05. 낙화(落花)
06. 레테(レーテ)
07. 미쓰 코리아(ミス・コリア)
08. 뱀(蛇)
09. 새(鳥)
10. 벌레(虫)
11. 마왕(魔王)
12. 망향(望郷)
13. 악몽(悪夢)
14. Truth
15. 청춘예찬(青春礼賛)
16. You And Me
17. 샤이닝(シャイニング)

【DVD】
01. 파애(破愛)
02. 미안해 널 미워해(ごめんなさい、あなたが憎い)
03. 낙화(落花)
04. 뱀(蛇)
05. 망향(望郷)
06. Truth
07. 청춘예찬(青春礼賛)
08. You And Me
09. 샤이닝(シャイニング)

2009年12月2日

東京フィルメックスまとめ

 2009年11月21日~29日に開催された第10回東京フィルメックス。デイリーニュースに掲載された韓国映画関連記事へのリンクをまとめておきます。
 パク・チャヌク監督の最新作『コウモリ』(原題)は当初『サースト』などとも紹介されてましたが、正式に『渇き』と決定されたようですね。

2009年11月21日 「韓国映画ショーケース」開会式
http://filmex.net/mt/dailynews_2009/2009/11/post_8.html
2009年11月21日 『グッドモーニング・プレジデント』Q&A
http://filmex.net/mt/dailynews_2009/2009/11/qa.html
2009年11月21日 「韓国映画ショーケース」オープニング・レセプション
http://filmex.net/mt/dailynews_2009/2009/11/post_9.html
2009年11月22日 『執行者』舞台挨拶・Q&A
http://filmex.net/mt/dailynews_2009/2009/11/qa_1.html
2009年11月23日 『亀、走る』舞台挨拶・Q&A
http://filmex.net/mt/dailynews_2009/2009/11/qa_3.html
2009年11月23日 『息もできない』Q&A
http://filmex.net/mt/dailynews_2009/2009/11/1123qa.html
2009年11月29日 『渇き』舞台挨拶・Q&A
http://filmex.net/mt/dailynews_2009/2009/11/qa_14.html

2009年12月1日

素晴らしい一日

 韓国映画ショーケース2009の最終上映となったのが11月30日19:00からの『素晴らしい一日』。というわけで、東京フィルメックスのプログラム・ディレクターである市山尚三さんが登壇し、韓国映画振興会(KOFIC)の日本駐在員ファン・ジャヘさんからの挨拶がありました。全10作品を観たという方に映画ロケ地を記載した書籍(非売品?)のプレゼントがあり、そのほかにも整理番号による抽選で6名ほどの観客に監督人名録など(これらも非売品?)のプレゼントがありました。惜しい番号が呼ばれたのですが、残念ながら当選ならず。

 前作『アドリブ・ナイト』(06)に続き、平安寿子の短編集『素晴らしい一日』から、今回は表題作を映画化。『チャーミング・ガール』(05)などもそうですが、地味ながらもじんわりと心に沁みる作品で、イ・ユンギ監督は好きな映画監督のひとりです。
 本作も地味。男女によるある一日のロードムービーです。
 一年前に貸した350万ウォン(30万円弱)を返してもらうため、ヒス(チョン・ドヨン)が元恋人のビョンウン(ハ・ジョンウ)を捜しだします。ビョンウンは職も家もなく、甲斐性のないお調子者。知り合いから借りて返すというビョンウンを車に乗せ、ヒスは各地を巡ります。
 チョン・ドヨン扮するヒスはキツめのメイクで常に不機嫌な顔。一方のハ・ジョンウ扮するビョンウンはだらしないのだけれど憎めない感じ。行く先々でお金を借りられるのだから、悪いやつではないんでしょうね。イ・ユンギ監督が「少し体の大きいティンカーベル」(映画祭パンフレットの監督メッセージより)というような、不思議な存在感を醸しだしてます。そんなビョンウンに、次第にヒスの表情も変わっていくのです。大きな出来事はないけれど、しみじみと味わい深い作品でした。なかでもラストのシークエンスが秀逸。地下鉄の駅で降ろしてもらったビョンウンは、こっそり直した車のワイパーにヒスが気づいたときには姿を消してます。が、実は地下鉄には乗らずに(行くあてもないんでしょう)ぷらぷら歩いてて、車を走らせるヒスがサングリアの試飲をしてるビョンウンを見つけるのでした。だからといって引き返すわけでもないのですが、しばらくしてほころぶヒスの表情がなんともいえずイイのです。
 最初にお金を借りにいくハン女史役は数多くのドラマでおなじみのキム・ヘオク。最後に訪ねるシングルマザーのウンジョン役は「白い巨塔」で看護師ミラ役を演じてるチャン・ソヨンでした。『受取人不明』や『春夏秋冬そして春』、最近は「ベートーベン・ウィルス」にも出演したキム・ヨンミンが、ばったり出会うビョンウンの後輩ホンジュ(チョン・ギョン)の夫役。イヤ~な男でした。ほかにもキ・ジュボンやチェ・イルファら、『アドリブ・ナイト』に出演した多くが端役で特別出演してます。「新入社員」のソ・ドンウォンは途中で立ち寄るビョンウンのいとこ宅にいるバイク仲間、「春のワルツ」のハン・ヒョジュは雨宿りをしている女性。ハン・ヒョジュは台詞もなく、知らなければ見落としてたでしょうね。

素晴らしい一日素晴らしい一日 멋진 하루
韓国/2008年/123分/2008年9月25日公開(韓国)
韓国映画ショーケース2009にて上映 http://filmex.net/kfs/2009/

チョン・ドヨン......キム・ヒス
ハ・ジョンウ......チョ・ビョンウン
チョン・ウヒョク......競馬場の男
イ・スンヨン......競馬場の女
キム・ヘオク......ハン女史
キム・ジュンギ......ビョンウンのいとこ
シン・ヨンジン......ビョンウンのいとこの妻
オ・ジウン......パク・セミ
チョン・ギョン......ホンジュ ビョンウンの後輩
キム・ヨンミン......テヒ ホンジュの夫
キム・ヒジョン......オム・ソヨン 女子中学生
キム・ジュリョン......ソヨンの母
チャン・ソヨン......ウンジョン シングルマザー

キ・ジュボン......いとこの家の男 ※特別出演
チェ・イルファ......いとこの家の男 ※特別出演
イ・ジャンウク......いとこの家の男 ※特別出演
ソ・ドンウォン......いとこのバイク仲間 ※特別出演
ソ・ヘウォン......いとこのバイク仲間 ※特別出演
ハン・ヒョジュ......雨宿りをしている女性 ※特別出演

【監督】イ・ユンギ
【製作】映画社春、スポンジ
【製作総指揮】チョ・ウヌン
【プロデューサー】イ・ドンホ
【原作】平安寿子「素晴らしい一日」(文春文庫『素晴らしい一日』所収)
【脚本】イ・ユンギ、パク・ウニョン
【撮影】チェ・サンホ
【照明】キム・ギョンソン
【音楽】キム・ジョンボム(Pudditorium)
【美術】キム・ジュン
【編集】キム・ヒョンジュ(MONEFF)
【配給】ロッテ・ショッピング、ロッテ・エンターテインメント