2016年11月18日

サムネ

映画監督のスンウ(イ・ソノ)は、新作のシナリオ構想のため全羅北道の町、サムネを訪れた。そこで出会った神秘的な少女のヒイン(キム・ボラ)に惹かれていくが……。

 ポカーン。
 わけがわかりませんでした。会場のあちらこちらからいびきも聞こえてきました。空を舞う黒いビニール袋なんかに象徴的な意味が込められてるのかもしれませんが、さっぱり……。主人公が車中で読むヘッセの『デミアン』にヒントがあるのかなと思ったものの、妄想的なところがあるとはいえ、ピンときません。キム・ボラが大人っぽくなったなぁとか、イ・ヨンニョってやっぱり巫堂みたいな役かぁとか思うものの、難解すぎて何度も睡魔に襲われます。夢か現かという奇妙なイメージの連鎖する作品でした。
 タイトルの삼례/サムネとは地名で、漢字で書くと「参礼」。全羅北道完州郡参礼邑が舞台です。全州国際映画祭の支援を受けているそうで、町おこし的なものかもしれませんが、これを観て訪れたいと思うかは……。
『どのように別れるか』が直前に上映中止となったので、コリアン・シネマ・ウィーク2016で唯一の日本未公開作。ある意味では目玉だったわけですが、これかぁ……というのが正直なところですね。しかし、カン・サネが本人役で友情出演していて、「라구요」を歌うのにはびっくり。そのタイトルを日本語字幕では「そんなふうに」としてましたが、北に想いを馳せる両親の言葉を引用したあとに続く言葉なので「…だってさ」くらいがいいんじゃないでしょうか。


サムネ

原題 삼례(サムネ)
2015年/韓国/94分/2016年6月23日(韓国)
コリアン・シネマ・ウィーク2016にて日本初上映

監督・脚本・編集 イ・ヒョンジョン

イ・ソノ……スンウ
キム・ボラ……ヒイン
イ・ヨンニョ……ヒインの祖母
クォン・ジェヒョン……ヒインの兄
コ・グァンジェ……卑屈な男
ノ・シホン……鶏屋の主人
キム・ヒョンチョル……プロデューサー
キム・ドガム……助監督
カン・サネ……カン・サネ

0 件のコメント:

コメントを投稿