2014年2月19日

長雨

 朝鮮戦争のさなか、父方の祖母と暮らす少年トンマン(チェ・ヨンウォン)の家に、ソウルから母方の祖母(ファン・ジョンスン)の一家が疎開してきた。外叔父にあたるキルジュン(カン・ソグ)は国軍の勝利を信じているが、父の弟であるスンチョルは攻めてきた人民軍の手先となった。やがてキルジュン(イ・デグン)は国軍の志願兵となり、戦死。ひとり息子を亡くした外祖母は嘆きのあまり「こんなアカの家」と叫び、もうひとりの祖母(キム・シンジェ)と反目しあうようになってしまうのだが……。

 2014年2月17日、女優のファン・ジョンスンが亡くなったそうです。ユ・ヒョンモク監督『金薬局の娘たち』『長雨』、キム・スヨン監督『浜辺の村』、イ・ドゥヨン監督『避幕』あたりが代表作でしょうか。200作以上に出演してきた大ベテランです。追悼の意を込めて『長雨』を再鑑賞。以前に観たのは2005年、東京国立近代美術館フィルムセンターで開催された「韓国リアリズム映画の開拓者 兪賢穆監督特集」での上映だったと思います。今回は2009年に韓国で発売されたDVD-BOX『ユ・ヒョンモク コレクション』収録のHDリマスター版で観たのですが、印象よりもずっときれいな映像でした。

 ひとつの家族、2人の祖母の対立をとおして南北分断という悲劇を描いた作品です。冒頭の歯が抜ける悪夢や終盤の蛇の鮮烈なイメージ、ファン・ジョンスンの迫力の演技の印象などはあったのですが、正直なところ、それほどストーリーをはっきりと覚えてはいませんでした。最初に現在のシーンが描かれて、過去をはさんで再び現在とその後のシーンになるので、初めてだとちょっと戸惑うかもしれません。
 なんといってもこの作品で存在感を放っているのが外祖母役のファン・ジョンスン。冒頭で悪夢にうなされた鬼気迫る表情を見せたり、息子を亡くして呆けていたかと思いきや人民軍を呪うかのように叫んだり……。ご冥福をお祈りしたいと思います。
 ちなみに、このなかではトンマンの母役を演じたソヌ・ヨンニョが現在もドラマを中心に活躍してますね(「シットコム ファミリー」とか)。パルチザンになるスンチョル役のイ・デグンも、だいぶ出演は減ったものの現役です。祖母たちの対立もそうですが、スンチョルとキルジュンもけっして憎しみあっていたわけではなく、イデオロギーの違う場所に身をおいたために悲劇を迎えてしまいます。ある意味で愚直なスンチョル、イ・デグンがぴったりですね。
 また、子どもたちがわりと冷静なのが印象的でした。それから、性的な表現とまではいきませんが、なんか生々しい描写がところどころにありますね。なぜか外祖母が「おちんちんは元気かな」と孫のパンツに手を入れるとか、近所の少女がトンマンに胸を触らせるとか、トンマンが若い叔母と寝るときに自然と胸に手をやるとか。なんとなく印象に残ったのでした。もちろん、なまめかしく執拗に描写する蛇も忘れられませんが。
 そういえば、この作品は外祖母の「歯が抜ける」という悪夢からはじまりますが、ユ・ヒョンモク監督の代表作『誤発弾』(61)でも「歯が痛い」というのが繰り返されてましたね。

『長雨』ポスター
なぜかイ・デグンが主役のようなポスター
長雨 장마
1979年/韓国/124分
監督:ユ・ヒョンモク
原作:ユン・フンギル
脚本:ユン・サミュク
撮影:ユ・ヨンギル
照明:キム・テソン
音楽:ハン・サンギ
美術:チョ・ギョンファン

チェ・ヨンウォン……トンマン
ファン・ジョンスン……トンマンの外祖母(母方の祖母)
キム・シンジェ……トンマンの祖母(父方の祖母)
キム・ソックン……キム・スング トンマンの父
ソヌ・ヨンニョ……トンマンの母
イ・デグン……キム・スンチョル スングの弟
イ・ジョンエ……スングの妹
カン・ソグ……キルチュン トンマンの母の弟
チュ・ヘギョン……キルジャ トンマンの母の妹

1980年 第19回大鐘賞 優秀作品賞、撮影賞
1980年 第4回黄金撮影賞 撮影賞 銀賞

2014年2月17日

烏鵲橋の兄弟たち

 烏鵲橋農場を営むチャンシク(ペク・イルソプ)とポクチャ(キム・ジャオク)には4人の息子がいる。長男のテシク(チョン・ウンイン)は見合いを繰り返すものの結婚できない。次男のテボム(リュ・スヨン)はテレビ局の記者で、上司のスヨン(チェ・ジュンユン)と衝突してばかり。三男のテヒ(チュウォン)は優秀な刑事で、祖母のガプニョン(キム・ヨンリム)にとって自慢の孫だ。末っ子の四男テピル(ヨン・ウジン)はフリーター。
 そんな一家にある日、転機が訪れる。実は、農場は10年の約束で借りたもの。チャンシクはそのことを隠していたのだった。ところが突然、旧友のイノ(イ・ヨンハ)に返済を迫られる。そして、イノの娘のチャウン(ユイ)が農場にやって来て……。

 兄弟それぞれの恋愛や葛藤、悩みに引き込まれ、全58話もあっという間。
 いちばんはやっぱりテヒ(チュウォン)とチャウン(ユイ)の恋の行方ですね。2人の距離が縮まったかと思いきや、けっして乗り越えられそうにない大きな障害、ところが真実は……と。ヤキモキしながらも後半のいちばんの盛り上がりでした。チャウンって最初はイヤ~なやつだったんですけどね、いつの間にか、応援してましたよ。
 ただ、脚本的に納得できないところが……。例えば、悪事を描いていても根の人のよさがにじみ出る作品というのがあったりするものですが、その逆というか……。「それ、ただの犯罪じゃん!」「謝って許されることじゃないだろ」と、笑って済ますことのできない点がいくつかあるんですよね。特にポクチャ(キム・ジャオク)の行動に。ストーリー展開のための御都合主義というか、どうにもイヤな気分が残ったのでした。
 とはいえ、グッとくるシーンもたくさんあります。フィリピンからやって来るテシク(チョン・ウンイン)の息子ククス役のパク・ヒゴンくん、ドーランを塗った顔が不自然ではあったけれど、健気で、何度も泣かされました。テピル(ヨン・ウジン)の恋愛は成就しないものの、希望を感じさせる結末で、まぁ、よかったといえるでしょう。「愛する人の手を離すのは今回だけ」という台詞にグッときました。
 引っかかるところはいくつもあったものの、ハッピーエンドで、楽しめました。

烏鵲橋の兄弟たち 오작교 형제들
2011年8月6日~2012年2月19日放送/全58話/KBS
http://www.kbs.co.kr/drama/ojakkyo/
脚本:イ・ジョンソン(「がんばれ!クムスン」「外科医ポン・ダルヒ」)
演出:キ・ミンス(「グッバイ・ソロ」)
KBS World http://www.kbsworld.ne.jp/drama/detail.php?cno=426
WOWOW http://www.wowow.co.jp/drama/ojakkyo/

ペク・イルソプ……ファン・チャンシク
キム・ジャオク……パク・ポクチャ チャンシクの妻
キム・ヨンリム……シン・ガプニョン チャンシクの母
チョン・ウンイン……ファン・テシク 長男、リハビリ療法士
リュ・スヨン……ファン・テボム 次男、IBC社会部記者
チュウォン……ファン・テヒ 三男、刑事
ヨン・ウジン……ファン・テピル 四男、フリーター

ユイ(AFTERSCHOOL)……ペク・チャウン ハングク大学生
イ・ヨンハ……ペク・イノ チャウンの父
チョ・ミリョン……チョン・ユンスク イノの4人めの妻
クォン・ボムテク……ホン・マンシク イノの運転手
コ・ジンミョン……チンシム食品の警備員
ホン・ジヨン……アラ チャウンの同級生
イ・ミド……ヤンスク チャウンの同級生

チョン・ミソン……キム・ミスク テシクの小学時代の同級生
イ・チャンジュ……モ・ハナ ミスクの姪
俳優不明……アン・ヨンジャ テシクの小学時代の同級生、保険外交員
シム・ヤンホン……ミスクが勤めるカモ料理屋の社長
パク・ヒゴン……ファン・ククス テシクの息子
ユン・ジュヒ……ソン・イェジン テシクの見合い相手

チェ・ジョンユン……チャ・スヨン IBC報道局チーフ
キム・ヨンゴン……チャ・ヒョンジェ スヨンの父
パク・チュングム……ナム・ヨギョン スヨンの母
ソン・ソンミ……ナム・ヨウル スヨンの叔母
ユン・ジュサン……パク・イヌ IBC報道局 局長
パク・ヨンス……IBC報道局 社会部 部長
ホ・テヒ……チェ・ヒョヌク IBC報道局 社会部
コン・ジョンファン……コン・ジファン 新任の部長
キム・ヘイン……ハン・ヘリョン テボムの元恋人、構成作家

イ・ドンフン……ソ・ドンミン テヒの後輩刑事
カン・イハン……テヒの同僚刑事
パク・チュンソン……ユン・ギジュン テヒの上司、知能犯捜査班チーム長
ソン・ギユン……イ・ギチョル 東部警察署長、スンリの父
キム・ソヨン……イ・スンリ チャウンの同級生
ソン・グィヒョン……ソ教授 ハングク大学教授

チョン・ソグォン……キム・ジェハ グッドフィルム副社長
パク・ヨンジ……グッドフィルム社長、ジェハの父

ユンテク……情報屋
キム・ソンファ……サンミのお母さん ファン家の隣人
ムン・ヨンミ……ジャンミのお母さん カモ農家
キム・ギョンジン……チャウンにひと目惚れをする復学生
カン・チョルソン……テボムが運ばれた病院の医師
キム・グァンイン……課長 テシクの上司
ソン・ソングン……テシクが面接を受ける病院の面接官
ヒョン・スッキ……食堂の店主
キム・ヨンヒ……デパートの店員
ユ・スンチョル……イ・マンボク&イ・チョンボク(双子)
チョン・ジュリ……テシクの見合い相手 ※1話
キム・ボラ……キム・ヨンドゥ 偽ブランド業者 ※2・3話
ウィ・ヤンホ……ノ刑事を刺した偽ブランド業者 ※3話
キム・ソヌン……テピルを撮影するカメラマン ※7話
ホン・ソクチョン……チャウンのアルバイト先のレストラン社長 ※9話
ソ・ヒジョン……シウォンの先輩社員 ※14~15話
チョン・ドンギュ……テボムとスヨンの結婚式の司祭 ※18話
キム・ヒョンチョル……ミスクと見合いをする資産家 ※20話
パク・ソンギュン……テボムが借金を頼む先輩 ※25話
コ・ギチャン……ククスが通う小学校の校長 ※38話
キム・ジョンハ……ヘリョンの母 ※38話
キム・ソンフン……ジェハが運ばれる病院の医師 ※41話
イ・ジュヌ……イ・ジェウク ヨウルの元夫 ※44話
ソン・スンヨン……パク課長 イノの元部下 ※54話


2014年2月14日

OKDAL(オクサンタルピッ)@月見ル君想フ~月光~

 OKDAL(옥상달빛/屋上月光/オクサンタルピッ)2度めの来日公演は「月光」「屋上」と題して2 daysで行われました。残念ながら初日「月光」のみの参戦です。
 セットリストは前回とほぼ同様。しかし、今回はドラム(チョ・ソンジュ)とベース(ソン・グノ)を加えてのバンド編成で、より楽しい雰囲気でした。セジンが「左! 右!」と観客に手拍子を求めて、ユンジュが笑いだしちゃったりも。2人が大好きな曲で前回もやった「言葉にできない」などは本当に美しいハーモニーでしたね。
 アンコールには日本語曲が用意されてました。「ヤギ4万ウォン」の歌詞を日本語にしたもの。新曲というわけではないんですね。唯一もってなかったミニアルバム『서로(おたがいに)EACH OTHER』を会場で購入したのですが、そこに収録されてました。アフリカ旅行で感じたことを曲にしたのだとか。「ヤギがいくらか知ってる? アフリカではヤギ1頭が4,000円♪」と歌詞をすべて日本語にしてるのでした。
 アンコールを含めて全10曲、約50分。もっと聴きたかった!とは思いますが、ほんとにいいステージでしたね。終演後は2人とも気軽にサインや写真撮影に応じてました(というか、セジンが自分から"Let's take pictures!"などとステージ上で言ってたのでした)。

 この日は他に2組が出演。HARCOは、直前に教わったらしい韓国語で挨拶をしたり、「文房具の音」を「ムンバングの音」と韓国語を交えて歌ったりしました。ビューティフルハミングバードは、なんと、OKDALの「고요한(静かな)」を韓国語で披露! かなり緊張していたそうですが、ピアニカによる間奏があったりとオリジナルとはまた違った趣があって、その美しい歌声に聴き入ってしまいました。近くで観ていたのですが、本人たちもうれしそうでしたよ。
 背景に大きな月の浮かぶステージもそうでしたし、いい雰囲気の対バンのおかげで、とても素敵なライヴを堪能しました。

ちなみに、会場ではこれまでにリリースされたCDのほかに、手作りのブローチ(ハングルだったら買ったんだけどアルファベットだった)などのグッズも販売。ポストカード、缶バッヂ、ステッカー、キーホルダーのセットを購入しました。1,000円。ポストカードの1枚には直筆のメッセージが書いてあります。左下はおまけ。所属レーベルであるMAGIC STRAWBERRY SOUNDの缶バッチ&ステッカーをくれました。

OKDAL(オクサンタルピッ)@月見ル君想フ 2014年2月12日~月光~
【セットリスト】
01. 새로와 新しく
02. 옥상달빛 屋上月光
03. 히어로 ヒーロー
04. 言葉にできない(小田和正)
05. 하드코어 인생아 ハードコア人生よ
06. 유서 歴史
07. 수고했어, 오늘도 お疲れさま、今日も
08. 없는게 메리트 ないのがメリット
アンコール
09. 염소 4만원 ヤギ4万ウォン ※日本語ヴァージョン「ヤギ4000円」
10. 정말 고마워서 만든 노래 本当にありがたくて作った歌


2014年2月1日

ビッグ~愛は奇跡〈ミラクル〉~【あらすじ】

【01】ダランとユンジェは結婚間近。しかしユンジェはどこか迷っている様子。ある日、アメリカからキョンジュンが転校してきた。ユンジェとの恥ずかしい出会いを偶然に知られてしまったダランはキョンジュンの面倒を見る。ところが交通事故でユンジェとキョンジュンの身体が入れ替わって…。

【02】ユンジェの身体を心配するダヨン。[キョンジュン]は自分の身体の様子を見に病院へ行き、伯父夫婦の冷たい態度に傷ついた。ダランは[キョンジュン]と口論になったが、ユンジェの代わりに「愛してる」と言ってもらって機嫌を直す。抱きついてくるセヨンを[キョンジュン]が怪しむ。

【03】ユンジェが二股をかけていると[キョンジュン]は説明するが、ダランは信じない。一方、米国からマリがやって来た。病院で眠り続けるキョンジュンを見て涙を流す。[キョンジュン]はダランとともに病院に休職願を出すが、セヨンらと呑みにいき、ユンジェのひと目惚れだった話を聞く。

【04】ダランは[キョンジュン]にキスをされて怒る。マリはキョンジュンがダランを好きと聞いて衝撃。売却された家を[キョンジュン]はユンジェとして買い戻した。ユンジェが持っていたのはセヨン宅の鍵。それを確認したダランはセヨンに会おうとするが、[キョンジュン]が必死に止める。

【05】ダランはユンジェの心がすでに離れていたと思い、結婚をあきらめた。ユンジェとの最後の思い出として[キョンジュン]に頼んでウェディング撮影を行う。セヨンからの連絡でユンジェの母のヘジョンが帰国し、記憶喪失と説明する[キョンジュン]を米国に連れ帰った。そして1年後…。

【06】帰国した[キョンジュン]はヘジョンからセヨンとの結婚を望まれている。それをかわすためにダランに婚約者のふりを頼むが、ユンジェの顔を見るのがつらいダランは頑なに拒否。ユンジェとキョンジュンの関係を怪しむマリが家に侵入し、ついにユンジェがキョンジュンであると確信する。

【07】マリは秘密を守ることを約束した。婚約者のふりをすることに決めたダランは[キョンジュン]とともにヘジョンに報告。それを知った両親には「結婚しないなら会うな」と言われる。ユンジェが買っていた指輪をマリが発見。[キョンジュン]はダランに指輪を渡して「結婚しよう」と言う。

【08】マリが結婚を阻止するためダランの両親にバラそうとしたが、[キョンジュン]が連れ帰った。チュンシクの家出を[キョンジュン]が解決。ダランは結婚を承諾し、失くした指輪を[キョンジュン]がはめてあげる。新婚旅行に出ようとした矢先、[キョンジュン]は意識が自分の身体へ…。

【09】キョンジュンの魂が身体に戻ったのは一瞬だけだった。[キョンジュン]は急患のためダランだけ中国に行かせたと説明し、キル家でもてなされる。セヨンがヘジョンのキョンジュンに関する電話を立ち聞きしてしまう。ダランはキョンジュンにときめいてしまうことに戸惑いを感じはじめ…。

【10】セヨンはDNA鑑定でキョンジュンの母がヘジョンと知る。ダランが気持ちを鎮めようとしているとマリからキョンジュンが再び戻りそうだと電話。しかし、キョンジュンはユンジェの身体で目覚めた。[キョンジュン]はダランの重荷になることが耐えられず「戻ったら消える」と約束する。

【11】ユンジェの父イヌクがキョンジュンの居場所を突き止めた。その一方[キョンジュン]とダランがキョンジュンの父を捜すためパク教授に会いにいく。ヘジョンは真実が明かされないよう必死。ダランはユンジェとセヨンの仲が誤解だったと知って自分を責め、ヘジョンに身を引くと約束する。

【12】ダランは罪悪感を抱えている。キョンジュンを連れ帰ると決め、マリに会おうとするイヌク。そのときに[キョンジュン]が倒れ、ユンジェの病が再発したことが明らかになる。造血幹細胞の移植が必要。[キョンジュン]はダランの気持ちが自分にあることを知って捜す。2人はキスをする。

【13】ダランは何を見ても[キョンジュン]を思い出すようになってしまった。[キョンジュン]は自分がユンジェを救うために生まれてきたとヘジョンに聞かされて呆然とする。ユンジェを救えば2人は元に戻るはず。マリに「すべて先生のせい」と言われたダランは[キョンジュン]を突き放す。

【14】ユンジェとキョンジュンが実は二卵性双生児だったという事実に憤りをおぼえた[キョンジュン]は「今度はユンジェが待つ番だ」と立ち去る。ダランは「愛してる」と引き止める。[キョンジュン]は元に戻れば記憶を失くすだろうと思いながらもユンジェを救おうと決心。そして倒れる…。

【15】目覚めた[キョンジュン]は事故後の記憶がないフリを貫くが、ダランは信じたくない。[キョンジュン]は腕時計を捨て、ダランの時間を戻そうとする。両家の前で[キョンジュン]が話しはじめるが、そこへダランが駆けつけ、晴れ晴れとした顔で「渡しはKKJを愛しています」と話す。

【16】[キョンジュン]は「愛してる」とダランに伝え、ドイツへ発った。1年後、戻った2人に事故後の記憶はないとマリからメールが届く。バスを降りたダランの傘に[キョンジュン]が飛び込んできた。ダランは「離さないで」という[キョンジュン]の言葉を思い出し、2人は見つめあう。終

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2014年1月31日

野王【あらすじ】

【01】大統領官邸に一発の銃声が響きわたる12年前。牧場で働くハリュは養護施設でともに育ったダヘと偶然に再会。母を亡くし、貧困にあえぐダヘを大学に行かせるため、ハリュはどんな仕事でもすると決意した。そんな矢先、幼い頃からダヘに暴行をしていた義父が現れ、ダヘは刺してしまう。

【02】ハリュとダヘは義父の死体を埋めた。5年後、ハリュはダヘに内緒でホスト仕事で稼ぎ、娘ウンビョルと幸福に暮らしている。ダヘは憧れのドギョンの会社に入社することになった。一方、ドギョンの弟ドフンはアイスホッケー選手だが、父であるペク会長に会社の仕事をするよう迫られている。

【03】ダヘを捜す義兄がハリュの前に現れた。ハリュはなんとかごまかし、ダヘのためにひとり暮らしのマンションの部屋を用意する。偶然にも、その隣はドフンの部屋。ダヘとの再会をよろこぶドフンは食事に招待した。そのことが気に入らないドギョンは研修期間中だったダヘに不採用を言い渡す。

【04】アイスホッケーチームを解散させたペク会長に激怒したドフンは車を追いかけて交通事故に遭った。運動を諦めたドフンはアメリカ留学することになり、ダヘにいっしょに来てほしいと語る。ハリュがプライドを捨てて再びホストの仕事をはじめる一方、渡米したダヘは打算的にドフンに近づく。

【05】2年後、留学を終えたドフンとダヘが帰国。2人は結婚の許しを乞うが、ドギョンはダヘを認めようとしない。その様子を見ていたハリュはダヘを問いつめるが、ダヘは「戻るくらいなら悪い女になる」と別れを告げた。その一方、弁護士のジェウンは父から命じられて双子の弟を捜している。

【06】ペク会長に気に入られ、ダヘはドギョンのもとで働きはじめる。ところが、リゾート開発を予定しているのは義父を埋めた山。ダヘは土地調査を阻もうと画策するが、ドギョンにバレてしまう。しかし、ドフンが必死にダヘをかばう。その後、山から遺体とハリュ名義の携帯電話が見つかる…。

【07】ダヘとの待ち合わせ場所にやって来たハリュは逮捕された。ウンビョルを育てるというダヘの言葉に従い、ハリュは死体遺棄容疑を認めて服役する。ダヘはドフンと別れることをドギョンに約束。しかし、ドフンがダヘのもとに駆けつけ、ダヘが目を離した隙にウンビョルは車に轢かれてしまう。

【08】ハリュはダヘに復讐することを決意し、刑務所で猛勉強をはじめる。同房のサムドもまた6歳の娘を亡くしたことを知り、親しくなっていく。一方、ダヘはドフンの同情を誘い、ペク会長からカフェ事業部のチーム長に任命された。2年後。出所を控えたハリュはダヘを告訴し、復讐を開始する。

【09】サンドが面会した弁護士はハリュに瓜二つだった。双子のジェウンとハリュがついに再会する。ところが出所の日、ダヘの義兄がハリュと間違ってジェウンを拉致し、殺してしまう。そのことを知ったハリュは亡き兄ジェウンになりすますことを決意。弁護士としてドギョンとドフンに接触する。

【10】ジェウンを紹介されたダヘはハリュが生きていたのだと思って動揺するが、ドフンは「兄貴」とジェウンを慕うようになる。ペク会長がドフンと政治家の娘の結婚話を進めるなか、反発したドフンがダヘとの結婚を発表。ドギョンはダヘを呼んでジェウンからハリュについての調査報告を受ける。

【10】ハリュが死んだと思っているダヘはジェウンを紹介されて動揺するが、ドフンは「兄貴」と[ハリュ]を慕うようになる。ペク会長がドフンと政治家の娘の結婚話を進めるなか、反発したドフンがダヘとの結婚を発表。ドギョンはダヘを呼んで[ハリュ]からハリュについての調査報告を受ける。

【11】届いた写真を見て[ハリュ]は「弟を見つけた!」とドギョンに感謝。また、ドフンとダヘの結婚を延期させるため[ハリュ]とドギョンは恋人のふりをする。一方、ドギョンとドフンのもとにドフンの亡き実父からの小包が届く。ダヘはドギョンがドフンの母と推測し、その事実を突きつける。

【11】届いた写真を見てジェウンは「弟を見つけた!」とドギョンに感謝。また、ドフンとダヘの結婚を延期させるため、ジェウンとドギョンは恋人のふりをする。その一方、ドギョンとドフンのもとにある小包が届いた。ダヘはドギョンが姉ではなく母だと推測し、ドギョンにその事実を突きつける。

【12】ダヘに脅迫されたドギョンは結婚を認めざるをえなかった。しかし[ハリュ]の策で動揺したダヘが結婚式直前に倒れるのを見て今後も協力しあうことを約束する。一方、ジェウンの遺体が発見されて[ハリュ]は葬儀を出す。すべてを知ったスジョンだが、ダヘの前ではジェウンとして接する。

【13】ハリュに揺さぶりをかけられたダヘは財団理事長となって顧問弁護士になるハリュを阻止しようと考える。ダヘの留学時の通帳を受け取ったドフンは送り主のアンシムに警告し、ダヘを信じる。ペク会長の薬に毒物が見つかり、ドギョンとダヘが真っ向から対立。ハリュとドフンもにらみあう。

【14】毒を入れたのはジミだった。娘のことで脅されたダヘは真犯人の発覚を阻止。そしてジミの助言でソク前市長と手を組もうともちかける。ハリュはドギョンとの距離を縮めていくが、うしろめたさも感じていた。一方、ドフンのなかにダヘの疑惑が沸き起こってくる。ダヘはハリュに土下座を…。

【15】ダヘを疑いはじめたドフンだが、アンシムに真相を訊くことはできない。ヤンホンがハリュの父に接触し、ダヘはハリュを脅迫する。ハリュはダヘを倉庫に監禁し、ドフンに救出させた。ダヘは本当のことを言えず、ドフンはますます疑う。ハリュに脅されたダヘは就任式で理事長の辞退を宣言。

【16】ペク会長は激怒。ダヘはジミのせいにしようとするが、バレてしまい、見捨てられる。一方、ハリュはヤンホンに自首を勧めるが、返り討ちに遭った。しかし追いつめられたダヘはハリュに土下座して許しを乞う。ますます疑惑を募らせたドフンが2人を尾行し、ついにダヘの嘘を知ってしまう。

【17】ペク会長に追い出されたダヘだったが、会社の機密書類を持って逃亡。テイルと密会し、大統領選挙に出馬するようそそのかす。一方、殺人教唆の証拠をつかんだハリュはダヘと取引をしようとするが、そこにドフンが現れる。ドフンはダヘが仕掛けた爆弾でハリュの代わりに吹き飛ばされる…。

【18】ドフンを亡くしたうえにドギョンは[ジェウン]の正体を知って衝撃を受ける。ハリュはダヘが犯人と訴えるが、警察はとりあわない。一方、ダヘはテイルの参謀として大統領選挙に関わることになった。出馬表明のニュース画面にダヘの姿を見つけたドギョンは復讐をしようとダヘのもとへ…。

【19】ドギョンに刺されたダヘは一命を取り留め、ソク・テイル後援会を起ち上げた。再びドギョンに拉致されるが、ペク会長の懇願でドギョンはダヘの殺害を思いとどまる。ハリュは兄のジェウンがテイルの不正を突き止めつつスジョンを選んだことを知る一方、ダヘのアリバイ偽装の証拠をつかむ。

【20】ヤンホンが罪をかぶり、ダヘは釈放された。ドギョンは失望するが、ハリュはあきらめない。ダヘはドギョンに刺された傷でペク会長を脅し、手に入れた金でテイルを単一候補にする。一方、ハリュはペク会長からジミの夫を殺害したと告白された。そして父にジェウンではないことを知られる。

【21】ドギョンはダヘからペク会長の殺人をネタに脅迫され、ペク会長は自首を決意。しかしハリュはジミの夫を殺したのはテイルと突き止め、証人を確保する。一方、スジョンは父に失望。テイルは大統領選挙直前、火災から少女を救うアピールで好感度を上げていた。ペク会長が警察に出頭する。

【22】テイルは大統領に当選。ダヘは大統領夫人の座に収まった。ペク会長が逮捕され、ドギョンはダヘに土下座。自叙伝を出版して国民の憧れの的となったダヘだが、その一方でハリュがウェブ漫画で世論を煽り、世間ではダヘ糾弾の機運が高まっていく。特捜が結成され、ダヘに捜査の手が伸びる。

【23】ダヘが特捜の捜査に応じる。[ジェウン]の身元照会を求めるが、ハリュはすでにドギョンの助力で国家データベースの指紋を変更済み。ドギョンがダヘへの献金を公表するとダヘに非難が殺到し、テイルから切り捨てられる。家宅捜索にやって来たハリュはダヘが隠し持っていた銃で撃たれ…。

【24】病院を抜けだしたハリュは昔の家でダヘと会う。証拠と引き換えにダヘが謝罪をすると、外には記者が集まっていた。真相を知ったヤンホンがダヘを轢こうとするが、ハリュが庇い、ダヘは初めて泣きながら謝る。その後、ダヘは息を引き取った。ハリュは失われた家族の姿を思い浮かべる…。終

※Twitterアカウント @KoreanDrama140 にて視聴中の韓国ドラマのあらすじをメモしています

2014年1月30日

キング~Two Hearts【あらすじ】

【01】第2王子のジェハがペンで刺され、謎の少年は「私は王だ」とメッセージを残して去った。23年後。兄である国王ジェガンに騙されたジェハは南北合同チームで世界将校大会に参加するはめに。北からは男勝りなハンアがやって来る。ハンアは「即刻射殺しろ」と教えられたとジェハを脅す。

【02】相部屋になったジェハとハンア。一方、武器商人の巨大組織クラブMの2代目会長にジョンが就任した。南北合同チームは世界将校大会の訓練をはじめる。ハンアはジェハに恋の悩みを打ち明けるが、ジェハはハンアをからかう。「何も感じない。女じゃない」と言われたハンアの目に涙が…。

【03】ハンアとジェハはランニングマシンで決着をつけることに。しかし、そこには爆弾が仕掛けられていた。国連の取り調べを受けるが、むりやりハンアの荷物を開けようとするのを見たジェハは「出ていけ」と拒否。一方、ジェガンはジョンと会談。そしてジェハとハンアの結婚話がもちあがる。

【04】南北衝突のニュースが流れ、臨戦態勢に。ハンアは3人の国外待避を命じられたというが、ジェハは信用できずハンアを撃ってしまう。それは最終評価のためだったが、ジェガンは南北チームの解散を命令。ジェハは足を負傷しながらも8時間で60kmの最終評価をハンアとともに達成する。

【05】訓練が終わり、ジェハらは帰国。ジェハの見合い中に突然、ハンアとの結婚が報道される。国民は反発し、苦悩するジェガンは会見で釈明を決意。しかしジェハが「愛したのは私」と語り、王に責任はないと発表した。仕返しをしようと韓国へやって来たハンアが「婚約はしません」と告げる。

【06】ハンアを夢中にさせてフッてやろうとジェハは躍起に。一方、破天荒な王女のジェシンが帰国。騙されていたと知ったハンアは記者会見で「愛しています」と婚約を宣言。しかし思いなおして婚約はやめると別れの打ち上げをする。酔った勢いでキスをしているところにジェガンとナミルが…。

【07】ジェハとハンアの婚約が正式発表された。ハンアは特別ビザで入国し、王室教育を受けることに。一方、国王夫妻は静養のため安眠島へ。しかし、ギュテから情報を得たクラブMが2人の殺害を計画。捕まったジェシンは崖から飛び下り、国王夫妻は一酸化炭素中毒で逝去。ジェハが即位する。

【08】国王となったジェハは悲しみに浸る暇もなく任務に追われる。一方、下半身不随となっで荒れるジェシンだったが、ハンアに叱咤されて気力を取り戻す。ジェハは慰めてくれたハンアの胸で泣いた。ギュテは責任を痛感して辞職を申し出たが、ジェハが却下。そしてジョンがジェハに謁見する。

【09】かつてペンで刺したと語るジョンだが、ジェハは否定。一方、先王逝去の現場で北朝鮮製の携帯電話が発見される。ハンアは堂々と調査を受けたが、その頃、ジェハは首相に北の仕業ではないと発表するよう詰め寄っていた。ギュテの嘘ですれ違う2人。ジェハはハンアに「帰れ」と激怒する。

【10】言い争いの末にハンアは帰国し、ジェハは後悔。先王の日省録へのアクセスに成功したジェハはクラブMの王室脅迫について知った。呼び出されたジョンは自らジェガン殺害を語る。ギュテは証言を拒んだものの真実をしたためている。その一方、ハンアの流産が判明。北がジェハを非難する。

【11】ハンアの流産を知ったジェハは大妃を説得し、謝罪会見の映像を流して北へ向かった。銃を向けられつつも国境を越え、ハンアと再会するが、その手を振り払われる。ジェハはヒョン委員長に脅迫されるものの屈しない。一方、北の軍幹部がクラブMと接触し、ジェハの殺害を企てている…。

【12】凱旋記念公園を視察するジェハが捕まり、ジョンからの映像メッセージを見せられる。しかし「劣等感の塊野郎!」と中継カメラに言い返す。ジェハからの手紙を見つけたハンアが駆けつけ、無事にジェハを救出。2人はそろって帰国した。ジェハはジョンの愛人に接触し、ジョンを挑発する。

【13】ジョンはジェハからの「おまえには誰もいない」というメッセージに激怒。一方、ジェハはWOC参加と初戦敗退の場合は婚約を撤回することを宣言。ジェシンはシギョンがそばにいることを条件に国王代理を引き受けた。ついにWOC開催。ジェハは初戦の相手に強豪アメリカを引き当てる。

【14】南北×アメリカはジョンが仕組んだものだった。南北チームは苦戦。キーを奪われ、絶体絶命の危機に陥る。その一方、ジェシンは国王代理として初めて公式の場に出るものの倒れてしまう。シギョンがボンボンを捕らえるが、国際問題に発展することを防ぐため、ジョンに謝罪させられる。

【15】南北チームは相手側施設をすべて爆破するしかない。ハンアはジェハの言葉を信じ、最後の最後で逆転勝利を収めた。一方、ジェシンは平和フォーラムでジョンを名指しで非難。そして、苦悩するシギョンに告白し、治療再開を決意する。ジェハとハンアは平和を誓い、無事に婚約式を終えた。

【16】クラブMにジェハの退位を迫られたギュテは断固として拒否。辞表を書き、先王の肖像画に土下座する。真実を知ったジェハは激怒し、理由を伏せたままギュテを解雇する。一方、奉仕活動で海外へ滞在しているハンアと大妃がクラブMによって拉致された。ジェハはジョンの仕業と確信する。

【17】ジョンに説得を強要されたハンアはテレビ電話を通じてジェハに居場所を知らせる。大妃はハンアと脱出を決意。しかし銃弾を受けたハンアは行方不明に。一方、すべてを知ったシギョンは泣きながら父ギュテを責める。催眠療法を試みたジェシンは先王殺害に自分が手を貸したと思い出す…。

【18】ハンアは中国の収容所に監禁されていた。シギョンはクラブMへの潜入を決意し、ジェシンとキスを交わす。ジェハは記者会見で先王殺害の犯人がジョンである証拠映像を公開し、ICCに告発。ハンア救出に成功するが、ジョンのもとに連れていかれたジェハはシギョンに銃を向けられる…。

【19】南北の兵士が取り囲み、シギョンはジョンに銃を向ける。引き返したハンアがボンボンを狙撃。ところが、シギョンはジョンの隠し持っていた銃で撃たれた。ジェシンはシギョンの遺したメッセージに涙を流す。クラブMの起こしたテロでアメリカは北への爆撃を検討。南北は戦争状態に陥る。

【20】ジェハとハンアは再び南北に引き裂かれた。2人は非公式会談で再会。ジェハは死を覚悟してヒョン委員長に南北の結婚を提案。共同警備区域を強行突破し、ジェハとハンアは板門店で結婚する。ジョンには終身刑が言い渡された。4年後、ジェハとハンアは息子とともに北朝鮮を訪れる。終

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2014年1月29日

蒼のピアニスト【あらすじ】

【01】ジホの祖母が亡くなり、父のマンセが引き取りに来た。ジホはユ家で暮らすことになるが、イナは反発。しかしヨンランはマンセに命じられるまま我が子のようにジホに接する。ジホの絶対音感が判明し、マンセは後継者候補としてイナと競わせる。イナはますますジホを毛嫌いする。

【02】手に怪我を負ったイナだが、ジホとの賭けのためコンクールに出場。ギプス姿で同情を集め、優勝する。しかしそれを見抜いたマンセは「息子はジホだけだ」と言い捨てた。ヨンランはイナの居場所を奪ったと怒りをたぎらせる。一方、マンセは地下室にヨンランのピアノを見つける。

【03】ファン教授に選ばれたのはジホだったが、イナと名乗って留学の推薦状をもらってくる。ヨンランの思い出のピアノはバノルがダミの家に届けさせた。ヨンランはマンセが新たな遺言状をつくっていたと知り、言い争いに。もみあった末にマンセは後頭部を強打し、家が炎に包まれる。

【04】ヨンランが救ったのはジホだった。イナはスピョによって助かるが、全身に火傷を負う。マンセ殺害を疑われたヨンランはスピョを犯人に仕立て上げ、新会長に就任。イナは治療に耐えたものの小指が動かない。さらにヨンランが連れ戻したジホから父の死を聞かされ、自殺を図る…。

【05】14年後、イナとの再会をよろこぶジホ。しかし、ヨンランは会社をジホから取り戻すためにイナを帰国させたのだ。ナムジュは夫の無実を証明しようとバノルに近づくが、ヨンランにバレてしまう。一方、自転車を取り違えたジホとダミ。楽譜を失くしたジホはハ教授に破門される。

【06】ハ教授がジホの代わりとして連れてきたのはイナ。怪我をしたジホは校友音楽会で演奏を中断してしまい、イナは新進作曲家として注目される。ダミを泥棒と責めたてるジホだったが、ハ教授には許された。一方、ナムジュはバノルが自殺したものと思い込み、ウジンは復讐を誓う。

【07】ジホはハ教授から後継者に指名され、ダミにピアノを教えるよう頼まれた。ところが、楽譜の盗難事件でジホに疑いがかけられる。ジホは手がかりを探すが、そこにはヨンランが…。一方、ウジンは復讐のためクムガン建設への入社を決意。ナムジュは再捜査のための証拠を奪われる。

【08】ジホは母を疑ったことを恥じるが、ハ教授に憎まれているよう仕組んだのもヨンランだった。イナはダミの再会したい相手がジホだったと知って嫉妬する。ウジンはクムガン建設に入社し、ジョンウクに認められた。火事の真相を知るドンヒが帰国するが、チェ弁護士に口止めされる。

【09】真相を知ったナムジュは怒りを新たにし、ウジンはジョンウクと手を組むことを決意。ジョンウクはゲファの前に姿を現す。一方、ジホとダミが距離を縮めるなか、イナはダミをデートに誘う。しかし火事のトラウマから倒れてしまった。イナのピアノに細工がされ、ジホが疑われる。

【10】ダミの調律でイナのリサイタルは大成功。イナは細工をしたのがソユルだと見抜く。ジホはチャン教授の嘘の証言でさらに追い込まれた。イナはハ教授の後継者に指名されるが、ダミに祝ってはもらえない。ジホとダミが幼少期に出会っていることに気づく。ジホが緊急理事会を招集。

【11】陰謀の証拠を公表しようとするが、ヨンランが倒れる。母に騙されていたと知って衝撃を受けたジホはプソン楽器で働くことを決意。イナはハ教授から指名を取り消された。ジホは後継者選びの競演を辞退するつもりだったが、ヨンランにイナと間違えられた瞬間、あることに気づく。

【12】14年前にヨンランは自分を助けようとしたのではなかったと知り、ジホは競演への参加を宣言。イナに課題曲の楽譜をすり替えられるもののジホが勝利を収める。息子の演奏を聞き分けられなかったヨンランにイナは激怒。母と弟の本心を知ったジホはダミに慰められ、キスをする。

【13】イナは後継者の座もダミも奪われたとジホへの恨みを募らせる。ダミはソユルからの誘いがプソン楽器の仕事と知って断る。ウジンはナムジュからヨンランが犯人と聞いて証拠を持つチェ弁護士に近づく一方、ダミとジホの交際に反対する。ジホに作曲コンクールで盗作と連絡が入る。

【14】ジホはイナの策略で盗作の濡れ衣を着せられた。ヨンランはマスコミを抑える代わりに名画ピアノ再現の全責任をジホに負わせる。ジホは名画ピアノの分解に失敗してしまう。父の遺した最高級エゾマツを手に入れたイナは、先に名画ピアノを完成させたら会社をもらうともちかける。

【15】ゲファからジョンウクとの子が生きていると聞かされ、ヨンランは混乱。その一方、ウジンはジョンウクの持つ名画ピアノの製作日誌を取引材料にクムダン建設とプソン建設の契約を交わす。もう一冊の製作日誌はマンセがジホに遺していたが、イナが奪い、名画ピアノを完成さた。

【16】プソン楽器はイナのものに。ジホはウジンからマンセの死の真相を聞かされる。ジホに問いつめられたヨンランがナムジュの家に怒鳴り込み、ダミとジホの関係が明らかになる。すべてを知ったダミに、ジホは「ごめん」としか言えない。ヨンランの策略でジホに横領容疑がかかる…。

【17】ジホがヨンランに自首を勧める。2人の話を聞いてしまったイナに、ヨンランはダミの家族に脅迫されていると説明。ジョンウクがチェ弁護士から決定的証拠を入手し、ウジンがヨンランを呼び出す。しかし、ウジンはイナともみあい、鉄骨の下敷きに。ヨンランはジホに罪を着せる。

【18】ヨンランはチェ弁護士と共謀してアリバイをつくり、ジホが犯人とされた。意識を取り戻したウジンだが、何者かに呼吸器を外される…。一方、イナはスピョに救われたことを思い出し罪の意識に駆られる。韓国を離れる条件でヨンランはジホを釈放させたが、ジホは密かに引き返す。

【19】ジホはジョンウクに連れ去られるが、ウジン殺害の指示はオ秘書のものと判明。一方、大量の睡眠薬を飲んだイナは一命を取り留めるが、ヨンランには冷たい。1年後、イナとソユルの婚約式にジホが現れた。暴漢に襲われるヨンランをかばって刺されたジホだが、それは芝居だった。

【20】ジホは孝行息子として世間を味方につけた。ジョンウクから真相を聞いたダミだが、ジホと再会しても受け入れられない。作曲コンクールで大賞を受賞したイナに盗作疑惑が浮上。それもまたジホの仕業だった。そしてヨンランとイナの前にグローリー楽器の社長としてジホが現れる。

【21】ジホとイナはピアノ納品を巡って争う。ジホは音楽協会の除名を撤回され、イナは活動停止。ダミはイナが真犯人と確信する。一方、ヨンランはジョンウクに息子がいると告白。イナは二重スパイに騙され、ピアノ開発に失敗する。ジホのもとに怒鳴り込むが、そこにダミが現れる…。

【22】真犯人を知っていると言うダミにイナは衝撃を受ける。コンペはイナが勝利するが、大量注文に応えられるはずはなく、プソン楽器は追いつめられた。一方、ナムジュが警察に再捜査を頼む。クムダン建設から借金返済の猶予をもらうためヨンランはジホとイナの前で罪を認めるが…。

【23】ヨンランはマンセ殺害の真犯人として記者に囲まれる。ジホを道連れに交通事故を起こそうとするが、助かった。追いつめられたイナは土下座までするが、ジホは冷ややかに笑う。ダミにも見捨てられたイナは警察にスピョが犯人と偽証。しかし、ジホがバノルの証言映像を提出する。

【24】ヨンランが裏で手をまわし、ウジン殺害事件の再捜査でジホが送検される。初公判、最後の証人として現れたのは…ウジン!
被疑者となったヨンランはイナをかばうためすべて自分の仕業と主張する。一方、DNA鑑定でヨンランとジホが母子と判明。ゲファがジョンウクに伝える。

【25】チェ弁護士に濡れ衣が着せられた。「戻ってきて」というダミにジホがキスをする。ジョンウクに突き放されたヨンランはナムジュらに土下座。しかし追い返される。ジホは止めようとするジョンウクを信じられない。ヨンランはオ秘書を問いつめ、ついにジホがわが子であると知る。

【26】ジホへの憎しみは消せないと言うヨンランにジョンウクは激怒。しかし名乗っては傷つけると言われ、立ち止まる。プソンと同じ日にグローリーも慈善音楽会を開催し、イナが非難される一方、ジホとダミはステージを成功させた。ジホはゲファからヨンランが母であると聞かされる。

【27】チェ弁護士がエルヴィン・キム=ジョンウクと明かし、ヨンランは衝撃を受ける。ジホはダミを冷たく突き放した。すべてを知ったイナはヨンランを解任。しかし、プソンはグローリーに合併され、ジホが会長となる。チェ弁護士がジホを拉致。ヨンランがジホをかばって殴られる。

【28】ヨンランは徐々に視力を失っていく。ジホは暴走を止めてほしかったが、強気な母の態度に激怒し、財産の差し押さえを命じる。ヨンランは失明を隠したかったが、ゲファに知られてしまう。ジホもまたそれに気づき、号泣。チェ弁護士を殺そうとするが、イナが「兄さん!」と…。

【29】ジホは思いとどまった。チェ弁護士はクムダン建設の違法融資を告発するが、ヨンランとイナの証言、ジョンウクの出頭でジホの無実が証明される。ジホはダミの家族に土下座し、ダミも減刑の嘆願を頼む。ヨンランには執行猶予がつき、イナには懲役1年。ヨンランは姿を消した…。

【30】1年後、イナが出所。ジホとイナはジホが幼少期を過ごした済扶島でヨンランを見つける。しかしゲファが説得してもヨンランは家に帰ることを拒む。ジホはドイツ留学に発ち、ジホを追って崖から転落したヨンランは息を引き取った。3年後、ジホはイナとピアノの共演を果たす。終

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