2017年2月28日

匂いを見る少女

3年前に両親を殺害され、自身も轢き逃げに遭ったウンソル(シン・セギョン)は、記憶を失くし、チョリムとして芸人を目指している。一方、3年前にウンソルという名の妹を殺された警察官のムガク(パク・ユチョン)は、殺人事件の捜査を担当するため、出世を狙っている。ところが、ムガクには味覚も嗅覚も痛覚もなく、それが原因で指名手配犯の逮捕に失敗してしまった。やがて出会ったチョリムの“匂いが見える”能力を知り、彼女の漫才の相方になることを条件をのんで捜査に協力してもらうが……。

匂いを見る少女

原題 냄새를 보는 소녀(匂いを見る少女)
2015年4月1日~5月21日放送/全16話/SBS
http://tv.sbs.co.kr/smellgirl/
KNTVにて2015年7月24日より日本初放送
http://kandera.jp/sp/nioiwomiru/

原作 マンチ『匂いを見る少女』
http://webtoon.olleh.com/toon/timesList.kt?webtoonseq=15
脚本 イ・ヒミョン(「野王~愛と欲望の果て~」「屋根部屋のプリンス」)
演出 ペク・スチャン(「MY DREAM」「かぼちゃの花の純情」)

パク・ユチョン……チェ・ムガク 警察官
シン・セギョン……オ・チョリム(=チェ・ウンソル)
ナムグン・ミン……クォン・ジェヒ セントオーガスティン オーナーシェフ
ユン・ジンソ……ヨム・ミ プロファイラー

パク・チンジュ……マ・エリ チョリムの友人
ソン・ジョンホ……チョン・ベッキョン 医師
チョン・インギ……オ・ジェピョ 刑事→警備員、チョリムの養父
チョン・チャヌ……ワン・ジャバン かえる劇団 代表
ナム・チャンヒ……チョ・インベ かえる劇団 団員
オ・チョヒ……オ・ウヤ かえる劇団 団員
キム・ソクチン……ソンジュン かえる劇団 団員
チョン・ソラ……かえる劇団 団員

イ・ウォンジョン……カン・ヒョク 南部警察署 強力係長
チョ・ヒボン……キ・チュンド 南部警察署 刑事
チェ・テジュン……イェ・サンギル 南部警察署 刑事
チェ・ジェファン……タク・ジソク 南部警察署 刑事 ※~5話
キム・ビョンオク……南部警察署 捜査係長
ミン・ジュノ……南部警察署 捜査係の刑事
シン・スホ……南部警察署 捜査係の刑事

キム・ソヒョン……チェ・ウンソル ムガクの妹 ※1・5話
キム・ミョンジン……ウンソル(チョリム)の父 ※1・12話
パン・ウニ……ウンソル(チョリム)の母 ※1・8・12話
キム・ジウン……ソウルSTM病院の看護師 ※1話
ソ・ヘジン……財布を置き忘れた客 ※1話
キム・ボミ……コンビニの店員 ※1話
ホ・ジュンソク……カン・ソンムン 指名手配犯 ※1話
キム・イルジュン……「一夜のTV芸能」司会者
チャン・イェウォン……「一夜のTV芸能」司会者
チョン・ヒョンソク……キム刑事 ※1話
ソン・ヨンホ……美容室強盗の犯人 ※1話
チョ・ヒョンジン……整形外科病院の看護師 ※1・2・5・6話
キム・ドンギュン……パク・ヒョンジン 整形外科病院長 ※1話
パク・ハンビョル……チュ・マリ モデル、ジェヒの恋人 ※2話
オ・ジョンテ……自動車修理工場の工員 ※2話
パク・ヨンス……ヤン・テス 鍵屋 ※2・10話
キム・ギチョン……ムガクの勤務する派出所の所長 ※2話
ソル・チャンヒ……ムガクの同僚警察官 ※2話
タン・ウ……峠で車を追突させたカップルの男 ※2・3話
ソン・セビン……峠で車を追突させたカップルの女 ※2・3話
ユ・ジヒョン……サングラスを購入する店の店員 ※3話
チェ・ホンイル……ソン・ジョンファン 南部警察署 署長 ※3・4・6話
ハ・スホ……ファン・ギス 被害者 ※4話
ソ・ミンギョン……焼肉屋の女将 ※4話
キム・ホチャン……アンディ=タク・ミンソク ジソクの弟 ※4話
ホ・ソネン……タンタンチキンの店主 ※5話
オ・テギョン……ヤン・ソクチン シェフ殺害犯 ※5話
チョン・ウク……ジェヒの弁護士 ※5話
キム・サンイル……ユジュ・エクスプレスの配達員 ※6話
ソン・ジョンファン?……違法賭博をしていた食堂の息子 ※6話
ナム・ジョンヒ……違法賭博をしていた食堂の女将 ※6話
イ・ジョンシン(CNBLUE)……アイドル ※6話
キル・グムソン……パク・ソッキ 運転代行業者 ※7話
キム・ヨンス……靴屋の店主 shoeking ※7話
キム・ジョンホ……ベッキョンの叔父 ※8話
イ・ジュニ……南部警察署 モンタージュ室 ※9話
ソ・ミンソ……おとり捜査をする女性刑事 ※9話
ミン・ジュニョン……変質者 ※10話
ペク・チェジン……原州のメウンタン屋の店主 ※10話
カン・ヘリム……原州のメウンタン屋の店員 ※10・11話
キム・ヘナ……コ・スミ ウンソルのソリム女子高の同級生 ※10・13話
ヨ・ウンボク……? ※12話
シム・ミン……ユン・ミナ ウンソルのソリム女子高の同級生 ※13話
チェ・ナム……チョ・ソユル ウンソルのソリム女子高の同級生 ※13話
チョン・デヨン……ホームレス ※13話
ホ・ジョンウン……ジミン 絵を描いていた少女 ※14話
ユ・ソイ……モデルハウスの職員 ※15話
コ・インボム……イェ・チャングク ジンスングループ会長、サンギルの父 ※15話
アン・テヨン……ソ・ジュンハン 殺された大家(写真) ※16話
パク・コンラク……ソン・グシク 女将の息子 ※16話

匂いを見る少女【あらすじ】


【01】両親を殺されたウンソルは記憶を失い、チョリムとして芸人を目指している。一方、ウンソルと同姓同名の妹を殺されたムガクは殺人事件捜査を担当するため出世を狙っている。無痛症のため指名手配犯の逮捕に失敗するが、その後“匂いの見える”チョリムの協力で強盗を捕まえる。

【02】チョリムはムガクに漫才の相方になってくれたら捜査に協力すると提案し、2人は漫才を練習してネタ見せをした。一方、ヨム警衛がバーコード殺人事件の捜査を開始。失踪したマリを捜すなか、衝突事故で一台の車が崖から転落した。チョリムはその現場に失踪したマリの香水を…。

【03】マリの遺体が発見され、特別捜査班にはムガクも加わることになった。一方、チョリムはムガクのせいで品評会に出られず劇団を追い出されてしまう。酔いつぶれたチョリムをムガクは送ろうとするが、ベッキョンのアリバイの穴に思い当たり、警察へ。ヨム班長はチョリムを見て…。

【04】ムガクは劇団代表に許してもらい、再びチョリムとコンビを組むことに。一方、新たな殺人事件が起こるが、ヨム班長とムガクはバーコード殺人の模倣犯とにらむ。犯人はアンディで、兄のジソクが事件を隠蔽しようとしたのだった。チョリムは親しげなムガクとヨム班長の姿を見る。


2017年2月27日

脇役俳優の映像プロフィール

 先日、「ショッピング王ルイ」の8話に出てきた服の露天商を調べていたら、演じているのはクォン・オギョン(권오경)と判明。最近だとKBSドラマスペシャルの「笑い失格」にも大雨で結婚式が台無しになる新郎という端役で出てました。で、検索しているなかで、本人がアップしている映像プロフィールというのを発見。自分でYouTubeにチャンネル登録していて、これまでの出演シーンなんかを編集してまとめた動画をアップしているのです。厳密には権利的にマズいような気もしますけど。


 これを見ていて「伝説の魔女」の神話ホテル製菓部のパティシエ役!と気づきました。当時は名前がわからなかったんですよね。そのほかにも「泣かない鳥」や「ミセスコップ」に出てました。ときどき新しい映像に更新しているようで、最後には電話番号とメールアドレスが表示されます。自分自身の売り込みツールとして使ってるわけですね。なるほど。たしかに、これは覚えてもらいやすいでしょう。

2017年2月26日

笑い失格


 気象予報士のジロ(チョ・ダルファン)にはユーモアの欠片もない。人がなぜ笑うのかも理解できないカタブツだ。ある日、お天気キャスターとしてナラ(リュ・ファヨン)がやって来る。ジロはナラに惚れてしまい、自分を笑わせてくれる男性が好きと話すのを聞いて一念発起。笑いの講座に通い、ナラを笑わせようと奮闘するが……。

 留置所の鉄格子をジロ以外はすり抜けるとか、釣りをするとどこにでも海女が現れるとか、ふざけた演出がシュールで笑っちゃいます。制作陣がそれなりにキャリアのある人たちだからでしょうか、回想や妄想でいろんなゲスト出演があって遊びゴコロたっぷり。キム・チャンファン&ファン・ボラのダンスなんてブッ飛びすぎ。どれもだいたい、なくていい描写(笑)。大きな感動はないものの、オフビートな、気軽に楽しめる一編でした。

2017年2月22日

安東ククス屋の女


 小説を書くことをあきらめたジヌ(パク・ピョンウン)は妻のヘギョン(シム・イヨン)とネット通販会社を営んでいる。ある日、大学時代の先輩の訃報を受け、安東を訪問。葬儀場でミジン(チョン・へビン)に目を留める。それからというもの、先輩の兄から遺稿の整理を頼まれたジヌは週末になると安東に通う。そして、ミジンに小説のあらすじを語って聞かせるようになるが……。

 安東(アンドン)が舞台の、しみじみとした一編。先輩の遺した小説の内容がミステリアスな女性の悲しみの理由を明らかにするという、なるほどな展開。不倫ドラマになりそうなところをギリギリの線で抑えてました。
 妻のヘギョンが実に鋭い。ジヌは何も言わないのにミジンとの関係性を一発で見抜きます。これってありそう。女性は怖いですね(笑)。「もっと傷ついてほしい。そして大人になってほしい」と言い捨てますが、ほんと、サンギュは大人になりきれてないというか、大事なところで逃げてきたんでしょうね。小説家の夢をあきらめたのもサンギュがデビューしたのがきっかけ。今回も、自分が傷つかないためにミジンを傷つけようとしたのでした。ヘギョン役を演じたのはシム・イヨン。好きな女優です。日本では未DVD化ですが、主演作『愛のバトン』がすごくよかったんですよね。現在、第二子を妊娠中なので、しばらく見納めでしょうか。
 ちなみに、邦題ではククス(そうめん、うどんのような麺料理)となってますが、原題は국수(ククス)ではなく국시(ククシ)。安東の方言だそうです。

2017年2月21日

ドラマの帝王

 ドラマ制作者のアンソニー・キム(キム・ミョンミン)は、助手のイ・ゴウン(チョン・リョウォン)を騙して台本を書き直させ、なんとか「優雅な復讐」の最終回を完成させた。視聴率もトップを記録して大成功を収めるが、編集テープを運ぶ途中で事故に遭ったバイク便の男が亡くなってしまう。人の命よりもビジネスを優先させたアンソニーは世間に叩かれ、業界を追放された。3年後、アンソニーはゴウンの書いた「京城の朝」をドラマ化することで再起を図る。しかし、かつて部下だったオ・ジンワン(チョン・マンシク)の妨害に遭うばかりか、口説き落とした主演俳優のカン・ヒョンミン(チェ・シウォン)はわがまま邦題で……。

ドラマの帝王

原題 드라마의 제왕(ドラマの帝王)
2012年11月5日~2013年1月7日放送/全18話/SBS
http://tv.sbs.co.kr/dramaking/
KNTVにて2013年2月16日より日本初放送
http://dramanoteio.ponycanyon.co.jp

キム・ミョンミン……アンソニー・キム(=キム・ボンダル)
チョン・リョウォン……イ・ゴウン 脚本家
チェ・シウォン……カン・ヒョンミン アイドル
オ・ジウン……ソン・ミナ 女優

チョン・マンシク……オ・ジンワン 帝国プロダクション 常務→代表
パク・クニョン……ナム・グクヒョン 帝国プロダクション 会長
キム・ギョンボム……ホ・ギョンボム 帝国プロダクション 常務
チャン・ウォニョン……ホン監督 帝国プロダクション 演出家
イ・ヘウン……パクPD 帝国プロダクション 制作プロデューサー

クォン・ヘヒョ……ナム・ウニョン SBCドラマ局 チーフPD→局長
ソン・グィヒョン……キム副局長 SBCドラマ局
チョン・ハノン……パク副局長 SBCドラマ局
キム・スンファン……イ・ソンジョ SBCドラマ局 チーフPD
ユン・ジュサン……ムン・サンイル SBCドラマ局 前局長
ハ・ギュウォン……SBCドラマ局 新人FD(フロアディレクター/演出助手)
チョン・グクファン……SBC社長

ソ・ドンウォン……チュ・ドンソク ワールドプロダクション 制作PD
ホ・ジュンソク……ハン・ガンウク ワールドプロダクション 企画室長
パク・サンフン……パク・ソッキョン ワールドプロダクション 財務チーム長
ユン・ヨンジン……ク・ヒジェ ワールドプロダクション 制作部スタッフ
チョン・インギ……ク・ヨンモク ドラマ「京城の朝」演出家
ソ・ジュヒ……チョン・ホンジュ ドラマ「優雅な復讐」脚本家

オ・ヒョンス……チェ・ドヒョン KHエンターテインメント代表
パク・キュソン……ペ・グァンス ヒョンミンのマネジャー
???……アン・ソンモ グァンスの後任マネジャー
チェ・スウン……ユン・ビンナ ヒョンミンの恋人、歌手

ファン・ミソン……アンソニーの母
パク・チュングム……ヒョンミンの母
ソン・ビョンスク……パク・カンジャ ゴウンの母

チョン・ムソン……ワタナベ 在日実業家
藤井美菜……アキコ ワタナベの妻
チャン・ヒョンソン……ワタナベ・ケンジ ワタナベの息子

チェ・テジュン……オ・インソン ドラマ「優雅な復讐」の主人公
パク・シネ……ドラマ「優雅な復讐」のヒロイン
チョ・ヨング……「スターインタビュー」レポーター
キム・ボヨン……小説『運命の恋人』の作家

二十歳になるまで


 二十歳になるまでに童貞を捨てたいジュノ(イ・ジュスン)は大学受験も終えていよいよ初体験のことしか考えられない。しかし、恋人のソギョン(カン・ミナ)に迫っても、おあずけを喰らってしまう。ふくらむ妄想を小説にしてみるが……。

 ヤリたくてたまらない少年の悶々とした日々。
 主演のイ・ジュスンは、最新ドラマ「ボイス」で(ネタバレになるので詳しく書きませんが)まったく正反対の役柄を見た直後だったので違和感ありましたが、本来はこういう役が似合いますね。ベッドで「愛してる?」と訊かれて「わからない……好きなのは確かだけど」と正直に答えたり、誠実。コミカルな脱童貞奮闘記ですが、さわやかです。ジュノの叔父(ミン・ソンウク)もイイ役どころでした。一見すると頼りないけれど、いいこと言うんですよね。
 日の出を見に車を走らせる場面で流れるのはSuper Kiddの"Sundance"。エンディングは볼빨간 사춘기(頬赤い思春期)の"초콜릿(チョコレート)"。ハーフアルバムと称する初のCD『RED ICKLE』に収録されてます。音楽もよかったですね。