2018年3月13日

愛は歌に乗って

愛は歌に乗って

原題 사랑은 노래를 타고(愛は歌に乗って)
2013年11月4日~2014年6月6日放送/全151話/KBS
http://www.kbs.co.kr/drama/melody/
KBS WORLDにて2014年3月3日より日本初放送

ダソム(SISTAR)……コン・ドゥリム ミュージカル練習生
ペク・ソンヒョン……パク・ヒョヌ 弁護士
ファン・ソニ……コン・スイム 弁護士、ドゥリムの姉
キム・ヒョンジュン(マンネ)……ハン・テギョン ミュージカル演出家

イ・ジョンギル……コン・ジョンナム ドゥリムとスイムの父
キム・ヘオク……ユ・ジンスン ドゥリムとスイムの母
パン・ヒョジョン……チョ・グィブン ジョンナムの母
チョン・シア……コン・ジョンジャ ジョンナムの妹
キム・ジフン……キム・ソンフン ジョンジャの息子、中学2年生
シンビ……ノ・ジニ ジョンジャの娘
クォン・オヒョン……ノ・ジェス ジョンジャの元夫、ジニの父

ソヌ・ジェドク……パク・ボムジン ヒョヌの父、部長判事
キム・ヘソン……ユン・ジヨン ヒョヌの母
パク・ウン……パク・ドゥシク ヒョヌの祖父、元判事
クァク・ヒソン(EDEN)……ユン・サンヒョン Future Investment チーム長、ヒョヌのいとこ
カン・インドク……ユン・ソクテ(=ジェイムズ・ユン) Future Investment 会長 サンヒョンの父 ※84話~

チョン・スンホ……ハン・ジュホ テギョンの父、整形外科医
キム・イェリョン……ク・ミオク テギョンの母、ジンスンの後輩
イ・ジュヒョン……ク・セジュン ミオクの弟、ソンフンの担任教師
チョン・ダビン……シン・テヒ テギョンの妹、中学2年生

イ・ウナ……コ・ウナ 銀河水劇団 代表
ハン・ミンチェ……クム・ナリ 銀河水劇団 女優
キム・テヒョン……コ・ミン 銀河水劇団 男優
チョン・イヨン……ヨ・インスク 銀河水劇団 女優
ホ・ボベ……ボベ 銀河水劇団 女優
キム・ヒョンミン……ヒョン 銀河水劇団 男優

エストレス・サンシャイン……マイジュリ カネ食堂の従業員
チョ・スミン……イ・ジャヘ マイジュリの娘、中学2年生
キム・ヒラ……カネ食堂の店主
キム・ヒョウォン……キム・ヨンジン 法律事務所「神話」代表
チェ・スンギョン……チョン弁護士 法律事務所「神話」の先輩
キム・ドンへ……キム弁護士 法律事務所「神話」の先輩
キム・スヒョン……チェ女史 ミオクのモイム仲間
チョン・ダジョン……キム女史 ミオクのモイム仲間
ペク・ボラム……ミラ ジュホの病院の常連患者 ※~40話
チェ・ソンウク……ヒョヌの依頼人、元ヤクザ
イ・ジウン……アン・ヒョジン セジュンの見合い相手、英語教師 ※48話~
イ・ジョンスン……コ・ジュソン テヒをいじめる同級生
チョン・フンチェ……ヒョヌの依頼人
ウォン・ジョンネ……アン女史 ジヨンの知人

コ・ジンミョン……教頭 ※9話
キム・ヒョンジョン……ジョンジャに水をかけられる食堂の客 ※12話
キム・ソヌン……ドゥリムを診察した医師 ※12話
チョン・ホンテ……マイジュリの夫 ※21話
イ・ソンジュ……離婚訴訟のヒョヌの依頼人 ※24~46話
パク・ソジョン……離婚訴訟のスイムの依頼人 ※24~46話
ナ・ヘミ……チョン・ヘヨン ヒョヌの見合い相手 ※30~41話
クォン・ホンソク……裁判長 ※33話
キム・ナンヨン……離婚訴訟のヒョヌの依頼人の妹 ※44話
イ・ジョンソン……パク・チョルス 人事聴聞会の聴聞委員 ※122・129・130話
ソン・ソングン……キム・ヨンス 人事聴聞会の聴聞委員 ※122・129・130話
オ・ジュンソク……屋台でヒョヌと喧嘩になる男 ※124話
チェ・ナムク……屋台でヒョヌと喧嘩になる男 ※124話
イ・ヒョンスク……産婦人科の医師 ※124・127話
ソク・ドンヒョク……ヒョヌが運び込まれた病院のインターン ※141話
キム・テヨン……キム・ミンソプ 韓国大学病院 外科医 ※141話~
チョン・ヘリョン……22年前の詐欺事件の被害者 ※147話

2018年3月12日

金よ出てこい☆コンコン

金よ出てこい☆コンコン

原題 금 나와라 뚝딱!(金よ出てこい、コンコン!)
2013年4月6日~9月22日放送/全50話/MBC
http://www.imbc.com/broad/tv/drama/goldout/
KNTVにて2014年1月1日より日本初放送

脚本 ハ・チョンオク(「かぼちゃの花の純情」)
演出 イ・ヒョンソン(「神と呼ばれた男」)、ユン・ジフン

ハン・ジヘ……チョン・モンヒ/ソン・ユナ
ヨン・ジョンフン……パク・ヒョンス パク家の長男、ユナの夫

ハン・ジニ……パク・スンサン ヒョンスらの父、ノーブルダイヤモンド社長
イ・ギョンジン……ジンスク ヒョンスの実母
イ・テソン……パク・ヒョンジュン パク家の次男
イ・ヘスク……チャン・ドッキ ヒョンジュンの母、スンサンの内縁の妻
イ・スギョン……ミン・ソンウン ヒョンジュンの妻、デザイン室チーム長
パク・ソジュン……パク・ヒョンテ パク家の三男
クム・ボラ……ミン・ヨンエ ヒョンテの母、スンサンの内縁の妻
ハン・ボルム……ミナ ヒョンテの恋人
キム・ソンギョム……ミナの父 ソンサングループ会長

ペク・チニ……チョン・モンヒョン モンヒの妹
キム・ヒョンジュン(マンネ)……チョン・モンギュ モンヒの弟
キル・ヨンウ……チョン・ビョンフ モンヒらの父
チェ・ミョンギル……ユン・シムドク モンヒらの母、ノーブルダイヤモンド 室長
キム・ジヨン……チェ・グァンスン シムドクの母
チェ・ジュボン……チョン・パングム ビョンフの父
パン・ヒョジョン……キム・ピルニョ ビョンフの母
キム・グァンギュ……チョン・ビョンダル ビョンフの弟
チョ・ウンスク……ヘンジャ ビョンダルの妻
キム・ドンヒョン……チョン・ドゥリ ビョンダル夫婦の息子

チェ・ジュリ……ノーブルダイヤモンドの店員
パク・ハナ……キム代理 ノーブルダイヤモンド デザイン室
シム・ウンジン……アンナ ユナの友人
キム・ビョンオク……ファン・ジョンパル ドッキを脅迫する男

キム・ダヒョン……チン・サンチョル モンヒとソンウンの元恋人
パク・ミナ……チン・アルム サンチョルとソンウンの娘
キム・イェウォン……ミンジョン モンギュのアルバイト先の先輩

チョン・スギョン……警察に通報しようとする女性 ※1話
キム・ミョングク……パク・スチャン モンヒに中古車を売る男 ※1話
チョン・ヒテ……オ・サング 欠陥車を売った男 ※1話
イ・ジュシル……サングの母 ※1話
キム・ウンソク……サングの息子 ※1話
カン・ミエ……児童養護施設の職員 ※1話
チョン・ヘソン……ヒョンスの祖母 ※1~3話
パク・チウ……幼い頃のヒョンス ※2話
パン・ヘラ……弔問客 ※3話
ウォン・ジョンネ……チェさん チョンイル商事の社長→会長夫人 ※3~4・42話
イン・ソンホ……モンヒともめる露天商 ※13話
……ビョンフが就職を頼むテソン物産の友人 ※13話
ペク・ミン……露天商の取り締まり職員 ※21話
ハ・スホ……ヒョンジュンに雇われた興信所の男 ※25話

2018年3月4日

丸刈りの恋愛


 脳腫瘍を患うジユル(カン・ヨンジョン)は、少しでも余命を延ばしてほしい母の願いを聞き入れ、手術を受けることを決意した。しかし、病院で元恋人のシウ(ミン・ジヌン)が妻と幸せそうに笑っている姿を見て動揺する。そのとき偶然に出会ったチファン(キム・ジョンヒョン)の手を借りてシウを見返してやろうとするのだが……。

 KBSドラマスペシャル2017のラストを飾った作品。これが断然ベストでした!
 余命半年を告げられ、手術をしてもそれが18ヶ月に延びるだけ。「病院で死にたくない」と治療を拒む一方、ジユルは「なぜ私が?」と自問自答を続けています。それに対してひとつの答えを見つけますが、それも最初は「そう信じたい」「そう信じるしかない」という自覚があるようで、でも最後にはそれが本当の答えのように晴れ晴れとした表情を見せるのでした。奇跡が起きて病気を克服するというわけではありませんが、少なくとも後悔のない、笑顔のラストシーンにグッときます。また、母(演じるのはイ・ジョンウン。映画化される『焼肉ドラゴン』へのキャスティングが発表されました!)が自分を責めるシーンも涙なしには見られません。娘の意思を尊重して静かに見守る父の表情も印象的でした。
 主演のカン・ヨンジョンはミュージカルで活躍する女優らしいですが、なんか見たことあるなぁと思ったら、「明日、あなたと」でマリン(シン・ミナ)の友人役、「浪漫ドクター キム・サブ」でバス停で倒れた患者の娘ソナ役を演じているのでした。個性的な顔立ちで印象に残りますね。
 チファン役のキム・ジョンヒョンは「逆賊」「ピング」と観てきていい役者だなと思っているのですが、本作でますますそう思いました。金目当てで人妻とつきあっているチファンもジユルと出会ったことで変わっていくのですが、その飄々とした雰囲気はジユルの気持ちを和らげることにもつながったり。力の入りすぎない、ふざけていても品のよさを感じさせる演技が素晴らしいです。

 たびたび流れる主題歌「하늘끝(空の果て)」をうたってるのはタリン(타린)。聴いたことのある声だと思ったら、Vanilla Acousticに2012年から2015年に在籍していた彼女ですね。脱退後はドラマOSTを中心に活動しているようです。ちなみに本作と同じキム・ジョンヒョンが主演の「学校2017」のOSTにも参加してますね。

2018年3月2日

SLOW


 野球部に所属する高校生のジウォン(クァク・ドンヨン)はプロ野球選手になるため必死だ。しかし、エースのヒミン(キ・ドフン)がノーヒットノーランを達成しそうな試合でエラーをしたうえに目に打球を受けてしまう。スランプに陥ったある日、ジウォンが校舎裏でひとり練習していると、同級生のジョンヨン(チョン・スジ)が「ここは私の場所」とチェロの練習をはじめた。ジョンヨンのチェロの旋律を耳にするとボールがゆっくり見えたジウォンは、ジョンヨンに試合を観に来てほしいと頼むが……。

 なんともつかみどころのない、陰鬱なトーンの作品。演出がKBSドラマスペシャル2016で「遥か遠い踊り」を撮ってるイム・セジュンと知って、なるほど、と思いました。前作同様にシュールで、もっとも実験的な作風ですね。主人公はなかなか台詞を発しないし、その行動はいちいちが謎。どう受け止めたらいいのやら……。

2018年3月1日

私たちが眠れない理由


 演劇界で働くものの夢破れて実家に帰ってきたユジョン(イム・セミ)は不眠症で寝つけない夜を送っている。そんなユジョンの部屋の前で深夜に縄跳びをする男に憤慨。それはコンビニでアルバイトをしながらウェブ漫画家を目指すヨンジェ(イム・ジギュ)だった。眠れない2人は徐々に距離を縮めていくが……。

 夢をあきらめた女性と夢を追い続ける男性、思うように生きられない2人のラブストーリー。地味ではありますが、肩を寄せあうラストシーンが微笑ましく、じんわりといい作品でした。エキセントリックな役どころの多いイム・セミですが、コミカルでありつつ、本作では地に足の着いた等身大の女性といった感じ。相手役のイム・ジギュも、主演映画『愛のバトン』が大好きなんですが、これまたぴったりのキャスティングでした。
 ユジョンがマンションの警備員をしている父を訪ねて自分を“ストロー”になぞらえる場面も印象に残ります。イ・デヨン扮する父がまたいい人で、娘が男といるのを見かけて翌朝こっそり小遣いをくれたり、実は膝の手術を我慢していたり。職場に来てくれたユジョンに触れようとするものの、ゴミの分別をしていた手を引っ込める(そしてユジョンもそれに気づいてしまう)ところも。
 KBS脚本公募の2016年の当選作ということで新人作家なのだと思いますが、細やかな描写が秀逸。UFOキャッチャーをする場面の「生きてるかぎり終わることはない」というヨンジェの台詞や、フラフープ、固定電話といった小道具も効いていました。「カン・ドクスン愛情変遷史」も担当しているので、すでに注目の脚本家なのでしょうか。ペク・ソヨン、おぼえておきたいと思います。

ちなみに、音楽監督はケミで、挿入歌として使用されたのは3曲とも2016年の既発曲。どれも落ち着いた曲で、統一感がありました。

  • 문문(ムンムン)「비행운(飛行機雲)」
  • O.WHEN「오늘(今日)」
  • Daybreak「오늘 밤은 평화롭게(今夜は安らかに)」


2018年2月28日

悪い家族たち


 ある日、高校3年生のナナ(ホン・ソヨン)が退学しようとしていることが発覚。一方、父のジョングク(イ・ジュニョク)は組合に入ったことで異動を命じられ、母のミョンファ(シン・ウンギョン)は仕事に忙しく、兄のジホ(キム・ミングク)は大学を中退して仕事にも就いていない。それぞれに問題を抱える4人の家族。ジョングクとミョンファは家族を再生させようと決意するのだが……。

父親は組合活動にのめり込んでいて、母親は(知らずとはいえ)娘の担任教師を誘惑してしまって、兄は軍隊生活になじめず途中で除隊したようで今はニート……こんな家族、イヤですね(笑)。ふてくされ顔のナナも、恋人と家出しようとするものの、実は彼の目的はナナの貯金だったという。けっしてみんな特別に悪い人なわけではないのですが、どこか足りない家族。できちゃった結婚で、ミョンファが高2のときに結婚したという過去があるのでした。ジョングクの「親になることと大人になることは違う」という台詞はなかなか説得力があるんじゃないでしょうか。一度はバラバラになりつつも、なんとなく家族としてやっていけそうな結末。家族の成長をコミカルに描いた作品でした。それにしても「避妊しない父さんが悪かった」なんて謝るのは勘弁してほしいものです(笑)。

2018年2月27日

カン・ドクスン愛情変遷史


 1926年、夏。忠清道の山村に暮らすドクスン(キム・ソヘ)は親の決めた結婚相手のソクサム(オ・スンユン)を慕い続けていた。ところが、大学の休みで帰郷したソクサムには好きな女性がいて、「祖国の独立に身を捧げる」と別れを告げられる。あきらめきれないドクスンは、ソクサムの書いてくれた住所を握りしめて京城へ。そこで酒場を営むヒスン(キム・ヨジン)らと出会うが……。

 タイトルに「愛情変遷史」とあると、上京してきて婚約者に裏切られたことを知った主人公が新たな恋と出会う……といった展開を想像しますが、ぜんっぜん違うのでした。まさか独立運動の話だとは。しかし、悲しい展開はあるものの、字を覚えていく過程がうまくストーリーに沿っていたり、ドクスンの成長物語としてなかなかよくできた脚本でした。意外と出番の少なかったソクサム(「あの空に太陽が」でハンス役のオ・スンユン)が最後にいいところを見せたりも。「出会わせて、ジュオ」と同じ間違った小道具を使いまわしてるのは残念でしたけど。
 主演はI.O.I出身のキム・ソヘ。I.O.Iはオーディション番組「PRODUCE 101」から生まれた期間限定のアイドルグループで、もともと俳優志望だった彼女は2017年1月の解散後は女優として活動してます。地上波での主演はこれが初となりますが、溌剌としていて、好感度大。また、母女酒幕の“三人娘”もそれぞれ好演していて、なかでも最年少のグッキ役を演じたパク・ソヨンが印象的でした。同姓同名がたくさんいますが、「凍える華」や「運勢ロマンス」でヒロインの少女期を演じている2002年生まれの子役。いずれも今後が期待される女優といえるでしょう。
 ところで、ドクスンの両親役を演じたホン・ソンドク&ペク・ヒョンジュは「私の心は花の雨」でも夫婦で、主人公コンニム(ナ・ヘリョン)の養父母という役どころでした。たしかに、お似合いのカップルですね。