2017年2月20日

セシボン

フォークソングが流行した1970年代、武橋洞の音楽鑑賞室セシボンではユン・ヒョンジュ(カン・ハヌル)とソン・チャンシク(チョ・ボンネ)が人気を二分していた。社長(クォン・ヘヒョ)はトリオの結成を提案し、イ・ジャンヒ(チン・グ)がオ・グンテ(チョンウ)を連れてくる。グンテはギターを弾けず楽譜も読めなかったが、セシボンに出入りするミン・ジャヨン(ハン・ヒョジュ)に惚れ、必死に練習を重ねる。そして“セシボントリオ”は人気を集めるようになるが……。

 数々のシンガーを輩出した音楽鑑賞室、セシボン。そこで生まれたソン・チャンシク&ユン・ヒョンジュによる人気デュオ“ツインフォリオ”に幻のメンバーがいたという物語。ツインフォリオは実在で、元はトリオだったというのも事実ですが、実際にトリオを結成したのはイ・イッキュンで、オ・グンテというのは架空の人物です。ミン・ジャヨンとの恋もストーリーの軸になりますが、それもフィクション。メインの2人が架空のキャラクターというわけです。ジャヨンはユン・ヨジョンがモデルらしいですが。
 ハン・ヒョジュが珍しく小悪魔的な役どころで、めっちゃかわいい。超ミニスカートや水着姿を披露したりも。チン・グはこういう助演がうまいですね。グンテの恋を見守る視線とか、実にいいです。そして、カン・ハヌル、チョ・ボンネ、それぞれの歌声がすごい。チョンウの加わったハーモニーも。チョ・ボンネはちょっとソン・チャンシクに寄せた歌い方をしてますね。エンドロールではキム・ヒエの歌う「ウェデングケーキ」が流れたりもします。
 ちなみに、ツインフォリオとして活動をはじめて野外で撮影をするシーンがありますが、1973年のアルバム『ツインフォリオ リサイタル』のジャケット撮影の様子。サングラスの色の濃さが違いますけど。

セシボン

原題 쎄시봉(セシボン)
2015年/韓国/122分/2015年2月5日公開(韓国)
カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015にて日本初上映

監督・脚色 キム・ヒョンソク(『シラノ 恋愛操作団』)
脚本 キム・ボラ、クォン・ヒチョル

チョンウ……オ・グンテ セシボントリオ
ハン・ヒョジュ……ミン・ジャヨン
チン・グ……イ・ジャンヒ
カン・ハヌル……ユン・ヒョンジュ セシボントリオ
チョ・ボンネ……ソン・チャンシク セシボントリオ
クォン・ヘヒョ……キム・チュンシク セシボン 社長
アン・ジェホン……ビョンチョル セシボンの従業員
イ・ジフン(=イ・ゴン)……イMC セシボン
チェ・ギュファン……イ先生 セシボン
イ・ミソ……ラン ジャヨンの仲間
パク・ソンウン……クク ジャヨンの仲間
ムン・ジイン……チュク ジャヨンの仲間

イ・デヨン……グンテの父
キム・ミギョン……グンテの母
イ・ヨンイ……グンテの叔母
クォン・ヒョップン……ヒョンジュの父
チェ・ヨンイン……ジャヨンの母

キム・イングォン……チョ・ヨンナム 歌手
キム・ジェウク……カン・ミョンチャン 演出家、映画監督
チェ・ユファ……女優
チョン・ヨンジュ……女優
イ・スンハ……ヨンナムの恋人

キム・ユンソク……40代のグンテ
キム・ヒエ……40代のジャヨン
チャン・ヒョンソン……40代のジャンヒ RADIO KOREA 社長
イ・サンヒ……アン・ソラ RADIO KOREA 構成作家
チョ・ワンギ……チェピル グンテの部下

 製作発表で3人が実際に歌ってる動画がありました。リアルにうまいです。ギターのサポートは入ってますが。



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